渡韓してリフトアップを受けようと調べ始めると、必ず出てくる名前がウルセラです。カウンセリングでも「たるみが気になるならウルセラをおすすめします」と言われることが多く、日本語のまとめ記事でも定番として紹介されています。
ただ、実際にクリニックのメニュー表を見ると、多くの方が戸惑われます。同じウルセラという名前で複数のコースが並んでいて、それぞれ金額も所要時間も違うからです。名前が同じなのに中身が違うということは、おすすめかどうかが施術名では決まらないということでもあります。
この記事では、ウルセラをすすめられたときに何を確認すれば自分にとっての答えに近づけるのかを、条件ごとに分けて整理します。特定のクリニックをおすすめする記事ではありませんし、金額を書く記事でもありません。金額と満足度を決めている条件のほうを書きます。ハイフという施術そのものの仕組みについては韓国のハイフの基本にまとめていますので、あわせてご覧ください。
なお、行こうとしている医療機関が外国人患者の受け入れ登録をしているかどうかは、韓国政府が公開している登録簿で誰でも無料で確認できます。予約の前にここを見ておくだけでも、候補の絞り方が変わります。

「おすすめ」が人によって変わるのは、条件で決まる施術だからです
ハイフは、超音波の熱を皮膚の内側の決まった深さに点で入れて、その熱で引き締めを狙う考え方の施術です。ウルセラはその機器のひとつで、韓国の美容皮膚科では長く使われてきました。
ここで押さえておきたいのは、熱を入れる作業である以上、どこに、どれだけ入れたかで受けたあとの感じ方が変わる、という点です。同じ機器を使っても、当てた点の数が違えば入った熱の量は違います。当てた深さが違えば働きかける層が違います。当てた範囲が違えば、変化を感じる場所が違います。
つまり「ウルセラはおすすめですか」という質問は、そのままでは答えが出しにくい質問です。答えを出すには、次の三つを分けて考えることになります。
| 結果を動かす条件 | メニュー表での見え方 | 確認しておきたいこと |
|---|---|---|
| 量 | ショット数・照射数の表記 | 何ショットなのか、その数は顔全体の合計か部位ごとか |
| 深さ | カートリッジ・ライン・深さの表記 | どの深さを使うのか、複数の深さを組み合わせるのか |
| 範囲 | 全顔・頬・あご下・首などの表記 | あご下や首が含まれるのか、別料金なのか |
この三つがそろって初めて、二つのクリニックの案内を並べて比べられます。逆にいえば、この三つが書かれていない案内は、そもそも比べようがありません。おすすめの記事を何本読んでも決まらないのは、読んでいる情報にこの三つが入っていないからであることが多いです。
ショット数という単位を、まず押さえてください
韓国のクリニックのハイフのメニューは、ショット数で書かれていることがとても多いです。ショットとは照射の回数のことで、一点ずつ熱を入れていくため、その点の数がそのまま量になります。
同じ名前のコースでも、ショット数が違えば別のメニューだと考えたほうが安全です。案内を見るときは、次の点を確認してください。
- その数字は顔全体の合計なのか、部位ごとの数なのか
- あご下や首は、その数のなかに含まれているのか
- 追加のショットを足せるのか、足す場合はどういう単位で増えるのか
- 案内された数は、その日の一回分なのか、複数回に分けた合計なのか
ショット数が多いほど良い、という単純な話ではありません。入る熱の量が増えれば、当日のほてりや赤み、押されたような感覚も出やすくなります。自分の予定と相談して決める数字であって、多いほど得というものではありません。帰国日の前日に受ける場合と、滞在の初日に受ける場合では、選び方が変わって当然です。
なお、この数え方の違いは、費用の見え方そのものにも直結します。ショット数を増やせば金額は動きますし、範囲を足しても動きます。見積もりを並べて比べるときは、金額の数字だけを横に並べても意味が薄く、その金額に何ショット・どの範囲が入っているのかまでそろえて初めて比べられます。
深さ ― どの層に当てるのかで役割が変わります
ハイフの機器は、当てる深さを変えられるように作られています。深い層に当てる場合と、浅い層に当てる場合とでは、狙っている場所が違います。
深い層に当てる考え方は、いわゆる土台の引き上げを意識したものです。浅い層に当てる考え方は、肌の表面に近いところの張りや質感を意識したものになります。どちらが上ということではなく、気になっているのがフェイスラインの輪郭なのか、頬のゆるみなのか、肌そのもののやわらかさなのかによって、選ぶべき深さが変わります。
カウンセリングでは、次のように聞くと話が具体的になります。
- 「今日は、どの深さを何ショット使いますか」
- 「複数の深さを組み合わせますか。組み合わせる場合、配分は決まっていますか」
- 「私が気にしている場所には、どの深さが向いていますか」
深さの話まで説明してくれるかどうかは、そのクリニックの説明の丁寧さを測る材料にもなります。実際に受けた方の声にも、説明の有無が満足度を左右している様子がはっきり出ています。
「上手な日本語で、とても丁寧にカウンセリングをしてくださいました。
必要ない施術は、はっきりと理由を説明してくださるところも好感が持てました。」
「それは必要ありません」と言ってもらえることは、実はとても大きな情報です。すすめられた内容のすべてが自分に必要とは限らないからです。必要ないものを外せるかどうかで、その日の内容も納得感も変わります。
範囲 ― 顔のどこまでが入っているのか
三つ目が範囲です。ここは金額の差にも、受けたあとの満足度の差にも直結します。
| 範囲の書かれ方 | 確認しておきたいこと |
|---|---|
| 全顔 | あご下・首が含まれるかどうかを、別に確認します |
| 部分(頬・あご下など) | 気になっている場所が、その部分の定義に入っているか |
| 首を含む | 首は独立したメニューになっていることがあります |
| 目もと | 目のまわりは扱いが分かれるため、可否そのものを確認します |
「全顔」と書かれていても、あご下は別、という組み立ては珍しくありません。フェイスラインが気になって受ける方にとっては、そこが入っているかどうかが本題ですので、言葉ではなく範囲の線引きで確認してください。カウンセリングの場で、鏡を見ながら「ここは入りますか」と指で示すのがいちばん確実です。言葉で「フェイスライン」と言っても、指している場所がお互いにずれていることがあるためです。
また、範囲を広げれば当然その分だけ時間も金額も動きます。予算のなかで優先順位をつけるなら、気になっている場所に量を寄せるという考え方もあります。全体に薄く広げるのか、一か所に集めるのか。この相談ができるかどうかも、カウンセリングの質を測る材料になります。
他のリフトアップと、どう違うのか
韓国のメニュー表には、ハイフのほかに高周波や糸の施術が並んでいます。仕組みがそれぞれ違うため、比べるときは同じ土俵に乗せないほうが分かりやすいです。
| 種類 | 力の入り方の考え方 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 超音波(ハイフ) | 決まった深さに点で熱を入れる | 土台から引き締めたいとき |
| 高周波 | 面で温める考え方 | 質感や張りを整えたいとき |
| 糸 | 物理的に引き上げる | 位置そのものを動かしたいとき |
どれか一つが優れている、という整理ではありません。組み合わせて受ける方も多く、その場合は順番や間隔の考え方も出てきます。それぞれの違いは韓国のリフトアップの比較にまとめていますので、候補を広げて考えたいときにご覧ください。
複数のクリニックを比べてきた方の口コミには、機器の名前ではなく進め方そのものを評価している声も多く見られます。
「これまで韓国で色んなクリニックへ行きましたが、こちらが一番丁寧なカウンセリングと施術でした!(中略)また他院と比べ施術内容ごとに部屋が変わることなく、最初から最後まで同じベッドだったのでリラックスできました。」
同じ機器があるかどうかよりも、当日の動線や説明の仕方で印象が決まっている、という点は覚えておいて損がありません。
痛みと、麻酔の扱いを先に聞いておく
ハイフは熱を入れる施術ですので、当たったときにチクッとした感覚や熱さを感じる方が多いです。感じ方には個人差があり、深さや部位によっても変わります。骨に近いところは響きやすい、とよく言われます。
痛みが不安な場合、確認しておきたいのは次の点です。
- 麻酔のクリームを使うのか、使う場合は塗ってからどのくらい待つのか
- 途中で痛みが強いときに、出力を下げてもらえるのか
- 声をかけながら進めてもらえるのか
韓国では、施術の前に塗る麻酔のクリームが使われることがあります。こうした薬が韓国で承認されたものかどうかは、食品医薬品安全処が公開している一覧で誰でも確認できます。製品名・企業名・承認番号・承認日まで公開されています。

痛みそのものの感じ方や、我慢しないで伝えるための言い方は韓国で施術を受けるときの痛みの話にまとめています。
声かけがあるかどうかで安心感が大きく変わる、という声もあります。
「二回目の施術でした。
内容は満足ですが、施術の際になんの声掛けもなくはじまり、いま何をされているのかもわからず、不安がありました。
技術は間違いないと思いますが、施術者の日本語力によって不安感の差があると思いました。」
技術に不満はないのに不安が残った、という書き方に注目してください。ここで差が出ているのは腕ではなく、進行中に言葉が届くかどうかです。
渡韓の日程から逆算して決める
もう一つ、日本から受けに行く方に固有の条件があります。日程です。同じ内容でも、滞在の何日目に受けるかで向き不向きが変わります。
| 受けるタイミング | 考えておきたいこと |
|---|---|
| 到着日・翌日 | ほてりや赤みが残っても、滞在中に落ち着く時間があります |
| 滞在の中日 | 予定の入っている日を避けて組めます |
| 帰国日の前日・当日 | 移動と重なるため、範囲や量は控えめに相談したほうが安全です |
さらに、他の施術と同じ日に重ねる場合は順番の相談も必要になります。韓国では複数のメニューを一日にまとめて受ける方が多く、その場合はどれを先にするかで当日の負担が変わります。カウンセリングでは、受けたい内容を全部並べたうえで「この日程なら、どういう順番と量が現実的ですか」と聞くのがいちばん早いです。
日程が決まっていない段階で内容だけ先に決めてしまうと、当日になって削ることになりがちです。先に日程、次に内容という順番で相談すると、話がまとまりやすくなります。
「おすすめ」と書かれた情報の読み方
おすすめとして紹介されている記事や口コミを読むときは、次の順で見ると判断しやすくなります。
- その人の悩みが自分と近いか — 輪郭の話なのか、肌のゆるみの話なのかで、合う内容が変わります
- 条件が書かれているか — ショット数・深さ・範囲のどれかが書かれていれば、再現しやすい情報です
- いつの話か — メニューの構成は変わります。書かれた時期が分かる情報のほうが安全です
- 良い点だけでないか — 痛みや当日の見た目に触れている情報のほうが、実際の役に立ちます
なお、痛みに触れている口コミは、悪い口コミという意味ではありません。
「クリニック内はとても広く綺麗で良かったです。日本語が分かるスタッフもいるので、安心して相談できました。
レーザー治療が痛くて、ちょっと辛かったです。」
こうした書き方は、むしろ実際に受けた方の感覚がそのまま出ている情報です。良い点と気になった点が両方書いてある口コミのほうが、準備の材料としては使いやすいと思います。
日本語では、どこまで確認できるのか
ここまで書いてきた確認事項は、すべて言葉のやり取りです。つまり、日本語がどこまで通じるかによって、実際に確認できる範囲が変わってしまいます。
日本語対応と一口に言っても、実際には段階があります。
- 予約や問い合わせだけ日本語 — 当日の細かい条件の確認は難しくなります
- カウンセリングに通訳が入る — ショット数・深さ・範囲まで詰められます
- 施術中も日本語で声をかけてもらえる — 途中で出力を下げてほしいと伝えられます
ハイフは、施術の最中に「痛い」「そこは強い」と伝えられるかどうかで体験が変わる施術です。ですので、予約の段階で聞いておくとよいのは、次の一言です。
「施術中も、日本語で伝えられますか」
この質問への答え方で、その日本語対応がどの段階までのものか、かなり分かります。「カウンセリングまでは日本語です」という答えなら、施術中は別の伝え方を用意しておく、という準備ができます。段階ごとの見分け方は韓国の日本語対応は何段階あるのかにまとめています。
よくある質問
Q. ウルセラは、ほかのハイフとどう違うのですか。
どれも超音波の熱を使う点は共通していて、違いは機器ごとの設計や使えるカートリッジの構成にあります。ただし、受けたあとの感じ方を大きく動かすのは機器名よりも、当てた深さ・ショット数・範囲という条件のほうです。機器名だけで比べようとすると、かえって決めにくくなります。
Q. 何ショットが自分に合っているのか、事前に分かりますか。
事前にご自身で決める必要はありません。気になっている場所と、渡韓の日程、当日以降の予定を伝えて、そのうえで提案してもらう順番が現実的です。提案を受けたあとに「その数は顔全体の合計ですか」と確認できれば、比較のための情報はそろいます。
Q. 一度で終わりますか、それとも繰り返し受けるものですか。
考え方はクリニックによって異なります。間隔の目安についても案内が分かれますので、その場で「次はいつ頃を想定していますか」と聞いて、答えを持ち帰るのが確実です。渡韓の頻度と合わない提案であれば、その時点で相談できます。
Q. 施術の当日に、そのまま予定を入れても大丈夫ですか。
赤みやほてりが出る方もいますし、ほとんど気にならない方もいます。範囲やショット数によっても変わりますので、当日の予定が決まっている場合は、その予定を先に伝えて内容を調整してもらうのが安全です。当日の予定を伝えたうえで内容を決めれば、想定外の事態はかなり避けられます。
Q. 日本語のメニュー表はありますか。
用意しているところもありますが、韓国語の表記しかない場合もあります。その場合でも、ショット数・深さ・範囲の三つを聞けば内容は確認できます。分からないまま進めるより、その場で聞き直したほうが結果的に早いです。メニュー表の写真を撮らせてもらえるか聞いておくと、あとで見返すときにも役立ちます。
※ 本記事は、施術を選ぶときの確認事項を整理したものであり、特定の医療機関や施術をすすめるものではありません。また、効果や適応を保証するものでもありません。実際に受けられるかどうか、どの内容が適しているかは、必ず医療機関でご相談ください。