韓国の美容医療は、この数年でメニューの数も受け方もかなり変わりました。日本で紹介されている情報は「どの施術が人気か」までは書いてあっても、現地で実際にどう組まれているか、日本語がどこまで通じるかまでは書かれていません。この記事では、韓国の美容皮膚科でよく選ばれている10の施術を軸に、費用の考え方・リスク・日本との違いを、実際の口コミとあわせて整理します。
韓国の美容医療は日本と何が違うのか
①「単発」ではなく「組み合わせ」で組む
日本では悩みごとに施術を一つ選ぶことが多いのに対し、韓国では複数のメニューを同じ日にまとめて受ける組み方が一般的です。実際に「ポテンツァとLDM、オンダリフトを受けた」「リジュラン、ジュベルック、ピコ、スキンボトックスと詰め込みました」といった口コミがよく見られます。
②医師が施術に入る場面が多い
日本では看護師が担当する施術を、韓国では医師が行っているケースがあります。これは日本と韓国で制度や運用が違うためで、どちらが優れているという話ではありませんが、受ける側の体感としては差が出る部分です。
③カウンセラー(室長)が窓口になる
医師の診察の前に、カウンセラーが悩みと予算を聞いて全体を組み立てます。ここで予算を伝えられるかどうかが、当日の満足度をかなり左右します。
④肌診断から始まるクリニックが増えている
洗顔のあとにAI肌診断を行い、その結果を見ながら施術を選ぶ流れが定着してきました。診断結果をメールで受け取れるところもあります。
韓国の美容医療 おすすめ施術10選

1. ポテンツァ
極細の針で高周波を届け、ニキビ跡の凹凸・毛穴・赤みにアプローチする施術です。韓国の美容医療の口コミで最も名前が挙がるメニューのひとつで、薬剤を組み合わせて行うこともあります。麻酔クリームを使いますが痛みはある施術です。
2. リジュラン
肌そのものの状態を底上げする目的で使われる注射です。「激痛と言われる手打ちリジュラン」という口コミがあるように痛みを伴いますが、声をかけながら進めてもらえたという感想が多く見られます。
3. 水光注射
細かい注射で保湿成分を肌に届け、ツヤと水分感を出す施術です。渡韓のたびに受けているという方が多いメニューです。
4. ジュベルック
シワやハリを目的に選ばれるスキンブースターです。「シワやハリが気になるのでジュベルックスキンにしました」という口コミのように、肌のもたつきが気になり始めた方に提案されることが多い印象です。
5. ピコトーニング
弱い出力で顔全体に照射し、くすみやシミのトーンを少しずつ整える施術です。回数を重ねる前提で組まれます。
6. ララピール
刺激の少ないピーリングで、ダウンタイムがほとんど出ないメニューとして選ばれます。旅行の後半や帰国前でも受けやすいのが利点です。
7. LDM(水玉リフティング)
超音波で肌の水分状態を整える施術です。「すごく冷たくて気持ちよかったです」という感想が多く、ほかの施術のあとの鎮静としてセットで組まれることがよくあります。
8. インモード
高周波でフェイスラインの引き締めを狙う施術です。顔だけでなく二の腕などの部位に使われることもあります。
9. オンダリフト
同じく高周波によるリフト系の施術です。施術中に熱を感じるため、熱さの感じ方はその都度伝えてください。
10. 糸リフト・ボトックス・ヒアルロン酸
たるみや輪郭に対しては糸リフト、表情ジワや小顔目的にはボトックス、ボリュームの補填にはヒアルロン酸が使われます。効果の持続期間があるメニューなので、次回の渡韓予定とあわせて計画を立てる方が多いです。
悩みから逆算すると、選びやすくなります
10種類を上から順に読んでいくと、どれも良さそうに見えてしまいます。実際のカウンセリングでは施術名からではなく、悩みのほうから話が始まります。同じ順番で考えておくと、当日の会話がかみ合いやすくなります。
| 気になっているところ | 話に出てくることが多いもの | 相談のときの言い方 |
|---|---|---|
| 肌のごわつき・くすみ | ピーリング系、トーニング系 | 「肌全体のトーンを整えたいです」 |
| 毛穴やニキビ跡の凹凸 | 針を使うもの、レーザー系 | 「凹凸が気になっています」 |
| ハリのなさ・もたつき | スキンブースター、高周波の機器 | 「ハリが落ちてきた感じがします」 |
| フェイスラインのゆるみ | リフト系の機器、糸を使うもの | 「輪郭のもたつきが気になります」 |
| 乾燥・ツヤ不足 | 保湿成分を入れる注射、超音波 | 「乾燥とツヤの無さが気になります」 |
| 表情のクセによるシワ | ボトックス | 「表情ジワが気になります」 |
右の列を日本語でそのまま伝えていただければ十分です。施術名を覚えて行く必要はありませんし、むしろ名前を先に出してしまうと、その施術ありきで話が進んでしまうことがあります。何をしたいかではなく、何が気になっているかから伝えるほうが、提案の幅が広がります。
「気になっていたAI肌診断、肌年齢や同じ歳の人と自分の肌の比較もしてくれます🍀*゜」
肌診断の結果が出ると、この会話はさらにやりやすくなります。数字や画像を見ながら「ここが気になります」と指させるためです。言葉に自信がない場合ほど、診断から入るクリニックは相談しやすくなります。
費用はどう決まるのか
韓国の美容医療は、公開されている金額だけを見比べても実際の支払額とはずれます。理由は費用が次の4点で動くからです。
| 変数 | 内容 |
|---|---|
| 単位 | 注射は「何cc」、レーザーは「何ショット」「何分」で価格が変わります |
| 回数・パッケージ | 複数回まとめると1回あたりが下がる設計が一般的です |
| キャンペーン | 「3つ選べる」形式の期間限定メニューが用意されていることがあります |
| 当日の追加提案 | カウンセリングで提案が加わると、当初の想定から上がります |
料金の説明が不十分だったという声も実際にあります。
「待ち時間は殆どなく、店内は広くて、新しく、受付やカウンセラーも日本語が上手です。オンダリフトを受けてみましたが、医師の施術でした。医師は韓国っぽい名前でしたが、日本語ネイティブで熱さや痛みにすぐ対応してくれて、安心して施術を受けられました。とても優しい医師でした。(中略)料金設定が不明瞭だったので、星は三つにしました。」
対応そのものには満足しているのに、料金の分かりにくさだけで評価が下がっている例です。裏を返せば、カウンセリングの時点で金額つきの見積もりを見せてもらえば、この不満はほぼ防げます。
※本記事の費用に関する記述は、公開メニューと実際の口コミで確認できた範囲の目安です。キャンペーンや薬剤の量、為替によって変動します。金額はカウンセリングの場で提示してもらってください。
リスクとダウンタイムを正直に見ておく
美容医療である以上、どの施術にもリスクとダウンタイムがあります。効果の出方にも個人差があり、思ったほど変化を感じなかったという口コミも一定数あります。
| 施術 | 想定されるダウンタイム・注意点 |
|---|---|
| ポテンツァ | 赤み・注射跡が半日から数日 |
| リジュラン・水光注射 | 一時的な赤み、注射跡(エンボス) |
| ピコトーニング | 軽い赤み |
| インモード・オンダリフト | 施術直後の熱感と赤み |
| 糸リフト | 腫れ・つっぱり感 |
| ボトックス | 効果の出方に左右差が出ることがあります |

ボトックスで想定外の出方をしたという口コミもありました。日本に帰国してから相談することになる可能性も含めて、アフターフォローをどうするかを受ける前に確認しておくことをおすすめします。
韓国の美容医療は日本語で受けられる?
日本の方が実際に最も気にしているのは、施術の種類よりもここです。韓国に来て言葉が通じないまま施術台に上がるのは、誰でも不安になります。
「初めての施術でプムクリニックを利用させていただきました。院内はとても清潔感があり、快適に過ごせました。受付後にいただいたコーヒーが美味しくて、リラックスした時間を過ごせました。今回はポテンツァとLDM、オンダリフトを受けさせていただき、スタッフの方が日本語で丁寧に対応してくれたので安心しました。カウンセリングをしてくださったスタッフの方もとても親切でした。渡韓の際はまた利用させていただきます。韓国での美容施術が初めての方も安心して利用できるクリニックだと思います。」
複数の施術を同日に組んでも、日本語で説明が続いたので不安がなかった、という体験です。もう一つ、予算とダウンタイムまで一緒に相談できたケースを見てみます。
「とても丁寧で必要のない施術ははっきりと伝えてくれます、予算に合わせた最善のメニューの提案、大切なイベント前のダウンタイムなど親身になって相談にのってくださいました。大変信頼できるクリニックです。またお願いしたいです。」
「必要のない施術ははっきりと伝えてくれる」という一文が重要です。日本語が通じるかどうかは、単に会話できるかという話ではなく、断るべきときに断ってもらえるかという信頼の問題でもあります。
予約時に日本語で聞いておくべきこと
- 日本語通訳の同席をお願いできるか
- カウンセリングだけでなく施術中も日本語で声をかけてもらえるか
- 医師の診察があるか
- 金額つきの見積もりを見せてもらえるか
多くのクリニックがLINEやカカオトークで日本語の問い合わせを受け付けています。予約の段階でこの4点を送っておけば、当日の想定外はかなり減らせます。

実際にあったトラブルと、避け方
「ここでぼったくられました。リジュラン6ccでお支払いしていたのに半分の量しか打ってもらえず、これで全量打ちましたと最初嘘をつかれました。(中略)その後急に態度を変え、半量しか打ってないことを認め最終的に謝罪とリジュランの分の代金を返金されましたが、最後の最後まで言い訳をしていて呆れました。」

こうしたケースは多数派ではありませんが、実際に起きています。避けるためにできることは限られていますが、有効なのは次の3つです。
- 薬剤とチップを施術前に見せてもらう — 「施術前に薬剤とチップの確認させてくれたのもよかったです」という口コミがあるように、これに応じるクリニックは実際にあります
- 支払い前に単位(cc・ショット数)を書面で確認する
- 口コミを星の数ではなく本文で読む — 星5だけを見ると、料金や説明に関する不満が見えなくなります
カウンセリングで聞いておきたいこと
施術を10種類並べても、決めるのはカウンセリングの場です。そこで何を聞くかを先に決めておくと、勧められるままに決めてしまう事態を避けられます。
| 聞くこと | なぜ聞くのか |
|---|---|
| 「今日はどれを見送ったほうがよいですか」 | 全部受けない前提で話が進みます |
| 「これは何回で一区切りと考えていますか」 | 一度で終わる話かどうかがはっきりします |
| 「この金額には何が含まれていますか」 | 単位や回数の前提をそろえられます |
| 「帰国日までに落ち着きますか」 | 日程との相性がその場で分かります |
| 「今日はどなたが施術されますか」 | 医師か担当の方かで、当日の流れが変わります |
| 「痛みが強い場合、途中で止められますか」 | 逃げ道があると分かるだけで負担が減ります |
いちばん上の質問は、意外と効きます。何を受けるかではなく何を見送るかを聞くと、優先順位のほうが返ってくるためです。
「丁寧なカウンセリングと納得のいく説明でその人にあった施術をすることが出来ます。
清潔でクリーンな明るい雰囲気も気に入ってます💕」
日本語では、どこまで確認できるのか

施術の中身そのものは日本語の情報でも調べられますが、当日どう進むかは医療機関ごとに違いますので、直接聞くほかありません。予約のやりとりで次の項目を送っておくと、当日の想定外がかなり減ります。
| 聞いておきたいこと | 予約のときの言い方 |
|---|---|
| 日本語が届く範囲 | 「カウンセリングと施術のあいだ、日本語が分かる方はいらっしゃいますか」 |
| 医師の診察 | 「医師の診察はありますか。施術はどなたが担当されますか」 |
| 見積もりの提示 | 「金額の入ったお見積もりを、カウンセリングの時点でいただけますか」 |
| 薬剤の確認 | 「使用する薬剤を、施術の前に見せていただけますか」 |
| 施術後の注意事項 | 「施術後の注意事項を、日本語の文章でいただけますか」 |
| 帰国後の連絡先 | 「帰国後に気になることがあった場合、どちらへ連絡すればよいですか」 |
薬剤を見せてもらえるかという項目は、記事の後半で触れたトラブルへの備えでもあります。応じていただけるクリニックは実際にありますので、頼んでみる価値はあります。
日本と韓国で、前提が違うところ
同じ施術名でも、受け方の前提が日本とは違います。ここを知らないまま日本の感覚で臨むと、話がかみ合わなくなります。
| 項目 | 日本で慣れている形 | 韓国で前提になりやすい形 | 受ける側への影響 |
|---|---|---|---|
| 通院 | 気になったら同じ医院にまた行けます | 滞在しているあいだしか通えません | 複数回前提の案内を、一度で終わる話と取り違えやすくなります |
| 費用の考え方 | 保険の対象かどうかで見当がつきます | 自由診療が前提で、内容ごとに決まります | 単位と回数をそろえないと比べられません |
| 組み方 | 悩みごとに一つ選ぶことが多くなります | 同じ日に複数を組み合わせることがあります | どれが効いたのかが分かりにくくなります |
| 案内の出し方 | 表示と支払いが近い形で示されます | 案内のしかたが医療機関ごとに違います | 見積もりを文字で受け取る意味が大きくなります |
3番目は、記事の冒頭で触れた「組み合わせ」の話と裏表になっています。同じ日にまとめて受けると効率は良いのですが、肌に変化があったときにどれによるものかが分かりません。はじめての場合は、組み合わせの数を絞って、次の渡韓のときに足していくという進め方もあります。
帰国してからのこと
帰国後は、受けた医療機関にすぐ行けなくなります。ですから当日のうちに、次の3つを持ち帰ってください。受けた施術の名前を日本語と韓国語の両方で書いたもの、明細、そして施術後の注意事項の文章です。
肌の状態は日ごとに変わりますので、同じ場所を同じ明るさで撮った写真を数日おきに残しておくと、あとで相談するときの材料になります。記録がないと感覚だけの説明になってしまい、相手にも判断がしづらくなります。
よくある質問
Q. はじめてでも、複数の施術を同じ日に受けて大丈夫ですか。
受けられるかどうかは肌の状態によりますので、その場で医師にご確認ください。ただ、はじめての場合は数を絞っておくと、合わなかったときにどれが原因か分かりやすくなります。
Q. 施術は医師が担当するのですか。
医療機関によって異なります。医師が担当する場合もあれば、別の担当の方が行う場合もありますので、予約のときに「どなたが担当されますか」と聞いておくと、当日の見通しが立ちます。
Q. 痛みが心配です。
麻酔クリームを使う施術が多く、痛みに弱いと伝えたところ長めに置いてもらえたという声もあります。心配な点は先に伝えておいてください。痛みの感じ方には個人差があります。
Q. 効果はどのくらいで出ますか。
施術の種類と肌の状態によって変わりますので、この記事で断定することはいたしません。何回で一区切りと考えているかを、カウンセリングで直接お尋ねください。
渡韓スケジュールの組み方
- 1日目に受ける — 赤みやかさぶたが出るメニューは初日に入れると、帰国までに落ち着かせやすくなります
- 最終日に受ける — ダウンタイムが出にくいメニュー(LDM・ララピールなど)に向いています
- 予約は日程が決まった時点で — 週末の人気クリニックは埋まりやすく、平日は当日でも取れることがあります
施術そのものより、日程のどこに何を入れるかで満足度が変わります。カウンセリングで帰国日を伝えておくと、それに合わせて組み替えてもらえます。