渡韓してリフトアップ系の施術を受けようと調べ始めると、まず出てくるのがハイフです。ただ、韓国のクリニックのメニュー表には「シュリンクユニバース」「ウルセラプライム」「ダブロ」「チューンライナー」といった名前が並んでいて、どれも同じハイフなのに何が違うのか分かりにくいと思います。
リフトアップ全体の分類(高周波・超音波・糸)については別の記事にまとめていますので、この記事ではハイフだけを深く扱います。機器ごとの違い、深さとショット数の考え方、見積もりの比べ方、痛み、そして効果が出る時期まで整理します。効果の出かたには必ず個人差がありますので、断定的な書き方は避けています。
ハイフは「深さを選ぶ」施術です
ハイフは、超音波のエネルギーを一点に集めて、皮膚のある深さにだけ熱を届ける施術です。表面を傷つけずに、狙った層にだけ点状の熱を作ります。この「どの深さを狙うか」を決めているのがカートリッジです。
| カートリッジの深さ | 狙う層のイメージ | よく使われる部位 |
|---|---|---|
| 1.5mm | 皮膚の浅い層 | 目のまわり、口元などの繊細な部分 |
| 3.0mm | 皮膚の深い層 | 頬全体、肌の厚みとハリ |
| 4.5mm | 皮膚を支える土台の層 | フェイスライン、あご下の引き締め |
ここがハイフを理解するうえでいちばん大事なところです。「ハイフを受けた」だけでは、何をしたのかが決まりません。4.5mmだけを当てたのか、3.0mmと組み合わせたのか、目元に1.5mmを足したのか。これによって体感も費用も変わります。
カウンセリングでは、必ず「どの深さのカートリッジを、どこに、何ショット当てますか」と聞いてください。これに具体的に答えられるクリニックは、施術の設計をきちんとしていると考えてよいと思います。
機器ごとの違い
| 機器 | 特徴 | 押さえておきたいこと |
|---|---|---|
| シュリンク/シュリンクユニバース | 韓国でいちばんよく見かける機器。ショット単位で料金設定 | 価格帯が広く、キャンペーンの中心になりやすいです |
| ウルセラ/ウルセラプライム | 超音波の画像で層を確認しながら当てられる機種があります | 価格帯は高めですが、狙いの正確さを重視する方に選ばれています |
| ダブロ | 導入しているクリニックが多く、選びやすい | 機種の世代によって体感が変わります |
| リニア系(チューンライナーなど) | 点ではなく線状に照射するタイプ | あご下やフェイスラインの脂肪が気になる方に提案されます |
| ソフウェーブ | 同じ超音波でも当て方と狙う層が違い、ハイフとは別系統として扱われます | メニュー表では並んでいますが、仕組みは異なります |
日本の方からよく「結局どれがいちばん効きますか」と聞かれるのですが、機器の名前だけで優劣は決まりません。同じシュリンクでも、ショット数が300と600では別物ですし、4.5mmを使っているかどうかでも変わります。機器名より先に、深さとショット数を確認してください。
ショット数が、すべての比較の基準になります
韓国のハイフは、ショット数(照射回数)で料金が決まるのが一般的です。「シュリンクユニバース300ショット」「600ショット」といった形で提示されます。
| ショット数の目安 | 想定される範囲 |
|---|---|
| 300ショット | 顔の一部、または全顔を軽めに |
| 600ショット | 全顔をしっかり |
| 900ショット以上 | 全顔+首やあご下まで |
実際の口コミでも、ショット数がそのまま記録されています。
「初めて行かせていただきました! 中は大変綺麗で、お菓子なども用意されていてとても居心地がよかったです。今回はシュリンクユニバース300shotを施術致しましたが引き上がれば良いな!と思います。」
見積もりを比べるときの鉄則は、ショット数を揃えることです。A院10万ウォンとB院18万ウォンを見て「A院が安い」と判断しても、A院が300ショット・B院が600ショットなら、1ショットあたりではB院のほうが安いことになります。金額だけを横に並べても意味がありません。
そして、当日に確認していただきたいことがあります。打った数を見せてもらえるかです。
「カウンセリングで日本語が通じるため、毎回悩みに合わせて丁寧に施術内容を考えてくれるので、リピートして訪れているクリニックです。今回シュリンクユニバースとチューンライナーをしたのですが、ショット数の画面を見せてくれながら施術してくださったり、痛くないかの確認も実施してくださったため安心して施術が受けられました。」
ハイフは機械の画面にショット数が表示されます。それを見せてもらえるかどうかは、透明性のひとつの目安になります。
費用の目安
| 内容 | 目安(ウォン) | 円換算の目安 |
|---|---|---|
| シュリンク系 300ショット | 5〜20万ウォン | 約5,500〜22,000円 |
| シュリンク系 600ショット | 10〜35万ウォン | 約11,000〜38,500円 |
| ウルセラ系 300ショット | 40〜100万ウォン | 約4.4〜11万円 |
| リニア系(あご下など) | 10〜30万ウォン | 約11,000〜33,000円 |
※1万ウォン=約1,100円で計算した概算です。為替、キャンペーン、機器の世代、カートリッジの構成、クリニックの方針で大きく変わります。確定した金額はカウンセリングの場で提示してもらってください。
表示価格と当日の金額がずれることがあります
ここは正直にお伝えしておきます。ハイフはキャンペーン価格が非常に安く出ることがあり、その分、当日に金額が違ったという声も実際にあります。
「シュリンクの初診特価が安くて訪問しました。しかしカウンセリングをしていると、金額が全然違っていて、事前にLINEでも問い合わせをしていたことを伝えましたが、この価格ではないと。。(中略)少しその点については残念でした。(価格は事前に問い合わせしていた初診価格になりました)」
この方は事前のやり取りを残していたので、最終的に問い合わせ時の価格が適用されました。ここが大事なところです。LINEやカカオトークで金額をやり取りしたら、その画面を消さずに残しておいてください。当日に見せられる証拠になります。
比較のときは、次の項目まで揃えて聞くのがおすすめです。
- ショット数と、使うカートリッジの深さ
- 麻酔クリームの費用が含まれるか
- アフターケア(鎮静パックなど)が含まれるか
- 表示価格が税込みかどうか
- 追加照射をした場合の1ショットあたりの金額
痛みは、正直なところどうなのか
ハイフは痛みのある施術です。「痛くない」と書かれた情報も見かけますが、実際には感じ方に大きな幅があります。
痛みは主に次の要素で変わります。
- 深さ — 4.5mmは骨に近く、響くような痛みを感じやすい深さです
- 部位 — 額、あご、こめかみなど骨が近い場所は痛みを感じやすいです
- 出力の設定 — 同じ機器でも設定で体感が変わります
- その日の体調 — 生理前や寝不足のときは敏感になりやすいと言われています
「熱い」「ピリッとする」「奥に響く」という表現が多く、我慢できる範囲だったという方もいれば、つらかったという方もいらっしゃいます。麻酔クリームを使うクリニックと使わないクリニックがありますので、痛みに弱い自覚がある方は予約時に相談しておいてください。
大事なのは、その場で伝えることです。出力を下げる、当てる速度を変えるといった調整はその場でしてもらえます。次の記録は、ハイフではなく高周波の施術についてのものですが、同じことを言っています。
「初めてのオンダリフトでしたが、 丁寧なカウンセリングが嬉しい 施術でも「痛いですか?」と 聞いてくれます。 施術中の細かい点は日本語の分かるスタッフを呼んでくれます!」
ダウンタイムと、効果が出る時期
| 経過 | 状態 |
|---|---|
| 施術直後 | 赤み、ほてり。当日から化粧ができることが多いです |
| 当日〜数日 | 部位によっては筋肉痛のような違和感が残ることがあります |
| 〜2週間 | 押すと痛い、という感覚が残る方もいらっしゃいます |
| 1〜3か月 | ここから徐々に変化を感じる方が多い時期です |
ハイフの特徴は、受けた直後より、2〜3か月かけて出てくる変化のほうが本体だという点です。熱で作られた反応がゆっくり進むためで、帰国してしばらく経ってから「そういえば変わった」と感じる方が多い施術になります。
一方で、直後から実感したという声もあります。
「韓国で初めて肌管理をしました!(中略)それならこちらの施術のほうがいいと思いますよと勧められて、シュリンクにしました。決して無理強いするわけではなかったし、直後から効果を感じられて、結果よかったです!」
感じ方には個人差がありますので、直後に何も変わらなくても失敗ではありません。ここを知らずに帰国翌日に落ち込んでしまう方がいらっしゃるので、あらかじめお伝えしておきます。
どれくらいの頻度で受けるものか
一般的には半年から1年に1回程度で組まれることが多いです。渡韓のたびに毎回入れる必要はなく、前回からの期間を医師に伝えて判断してもらうのが確実です。実際に、次の渡韓を半年後に見込んで予約されている方もいらっしゃいます。
韓国特有の流れ|カウンセラー(室長)と予算
韓国の美容皮膚科では、多くの場合まずカウンセラー(室長と呼ばれます)が悩みを聞き、予算を尋ね、施術の組み合わせを提案します。医師の診察はそのあとに入る形が一般的です。ハイフは金額の幅が大きい施術ですので、予算を先に言い切っておくと話が早く進みます。「今日は◯万ウォンまでで、ショット数を最大にしてください」という伝え方が具体的でおすすめです。
また、韓国では同じ日に複数のメニューをまとめて受けるのが一般的です。ハイフとボトックス、ハイフと肌管理という組み方はよく見かけます。ただし詰め込みすぎると当日の拘束時間が長くなりますので、旅行の予定と相談してください。
なお、日本の方の間では、施術数をこなす大型のクリニックが「工場系」と呼ばれることがあります。
「ウルセラとソフウェーブ目的で来院。(中略)カウンセリングはドクターでした。通訳さんがついてくれます。ただ、やりたい施術決まってたので、とくに相談や提案はなく終わった。(中略)工場系よりはちょい高だけど、また来たい。」
価格を重視するか、相談の時間を重視するかは、その日の目的次第だと思います。やりたい施術がすでに決まっているなら効率のよい大型院、迷っているなら相談に時間を割いてくれる院、という選び方が現実的です。
日本語は通じるのか|熱さを伝えられるかどうか
ハイフは、照射中に何度も熱さと痛みのやり取りが発生する施術です。「今のところが熱かったです」「もう少し弱くしてください」を伝えられるかどうかが、そのまま体験の質になります。言えないまま最後まで進むと、その1回は我慢の時間になってしまいます。
韓国のクリニックの日本語対応、3つのパターン
- 日本人スタッフが在籍 — 受付から施術中の声かけまで日本語で完結します
- 日本語ができる韓国人カウンセラー(室長) — 医師とのやり取りに通訳が入ることがあります
- 通訳が同席 — 診察と施術に通訳の方が入り、その場で訳してくださいます
注意していただきたいのは、カウンセリングは日本語だったのに施術室では韓国語だけになるケースがあることです。ハイフは20〜40分ほど熱の刺激が続きます。予約の段階で「施術中も日本語で声をかけてもらえますか」と確認しておいてください。
予約時に送っておくとよいこと
- 使用する機器名、カートリッジの深さ、ショット数
- 麻酔クリームの有無と、その費用が含まれるか
- 痛みに弱いので、その都度確認してほしいこと
- 施術中も日本語で対応してもらえるか
- 帰国日
- 提示された金額(後で見返せるよう、必ず文章で残しておいてください)
こういう方には向いていないかもしれません
- もともと痩せていて、頬がこけ気味の方 — ハイフは脂肪にも作用しますので、こけた印象が強くなる可能性があります。この点は必ず医師に相談してください
- たるみではなく、へこみが悩みの方 — 埋めるのはヒアルロン酸の役割です
- 1回で大きく変えたい方 — 変化は緩やかで、時間をかけて出てきます
- 顔に注入物が入っている方・持病がある方 — 受けられない場合や、当てる範囲を調整する必要がある場合があります。既往歴と施術歴は必ず申告してください
- 妊娠中・授乳中の方 — 受けられません
よくある質問
Q. 糸リフトとどちらがよいですか? たるみの程度と、ダウンタイムをどこまで許容できるかによります。ハイフは機械の照射でダウンタイムが軽い代わりに変化が緩やか、糸は物理的に引き上げるぶん腫れが出ます。両方を同じ日に組む提案を受けることもあります。
Q. 痛みが強いと効果も高いのですか? そう単純には言えません。出力が高ければ痛みは強くなりますが、痛ければよいというものではなく、適切な設定かどうかが重要です。我慢せず、その場で伝えてください。
まとめ
韓国のハイフを選ぶときに見るべきなのは、機器の名前ではなく深さ(カートリッジ)とショット数です。ここを揃えて聞けば、キャンペーン価格に惑わされずに比べられるようになります。そして、やり取りした金額の画面は必ず残しておいてください。
効果は直後ではなく2〜3か月かけて出てくるものですので、帰国翌日の鏡で判断しないこと。痩せ型の方はこけて見える可能性があることも、事前に医師と話しておいていただきたい点です。
そして、20分以上ずっと熱の刺激が続く施術ですので、「今のは熱かったです」をその場で言える環境かどうか。ここが想像以上に体験を左右します。
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※この記事は情報提供を目的としたものであり、診断や治療の代わりになるものではありません。施術の適応やリスクについては、必ず医師のカウンセリングでご確認ください。