韓国のボトックスと年齢|未成年の方が受ける前に確認しておくことを現地から整理しました【2026年】

施術ガイド公開日:2026-09-16 最終更新:2026-09-16

「韓国でボトックスを受けたいのですが、未成年でも大丈夫でしょうか」——渡韓を考えている方から、この質問をいただくことがあります。ご本人から届くこともありますし、保護者の方から届くこともあります。

先に、この記事で書けることと書けないことをはっきりさせておきます。「韓国では何歳から受けられる」という一律の数字を、ここには書きません。 確認できていない数字を載せてしまうと、それを信じて渡航された方が現地で困ることになるからです。年齢の扱いは医療機関ごとの方針として決まっている部分が大きく、同じソウルの中でも案内が違うことがあります。

そのかわり、「どこに聞けば確定するのか」「予約の前に日本語でどこまで確認できるのか」 を順番に整理します。問い合わせのときにそのまま使える形にしてありますので、必要な部分だけ抜き出してお使いください。

「未成年でも受けられますか」は、二つの質問に分かれています

この一言の中には、性質のまったく違う二つの質問が入っています。ここを分けないまま問い合わせると、返ってくる答えも曖昧になりがちです。

ひとつめは、受け入れの可否です。そのクリニックが、年齢の若い方の施術をそもそも受け付けているかどうか。これはクリニックごとの方針として決まっています。

ふたつめは、同意と手続きの実務です。受け付けている場合に、保護者の同意がどういう形で必要になるのか、当日誰が付き添うのか、どんな書類を持っていけばよいのか。ここは「受けられます」という返事だけでは分からない部分で、当日になって足りないものが出てくると、その日は施術を受けられずに帰ることになります。

問い合わせの文面では、この二つを分けて書いてください。「未成年ですが受けられますか」ではなく、「◯歳ですが受け付けていただけますか。受け付けていただける場合、保護者の同意はどのような形で必要になりますか」と書くほうが、返信の中身が具体的になります。

年齢の線引きは、どこで決まっているのか

日本語の情報では「韓国は何歳から」という書かれ方をしていることがありますが、実際に現地で確定するのは次の三つの層です。

層何が決まるかどこで確認できるか
医療機関の方針若い年齢の方を受け付けるか、部位を限定するか予約前の問い合わせ。返信文に残ります
保護者の同意同意の形(同伴・書面・連絡)と、誰が同意者になるか同じく問い合わせ。当日の持ち物にも関わります
当日の本人確認年齢をどの書類で確認するか予約確定後の案内文、または当日の受付

大事なのは、この三つは別々に決まるという点です。「受け付けています」という返事が来たからといって、同意の形まで決まったわけではありません。逆に、「保護者の同意があれば可能です」という返事が来ても、その同意が同伴なのか書面なのかで、渡航の組み方がまったく変わります。

もうひとつ、日本と韓国では年齢の数え方についての話題が出ることがあります。ここは記事として断定できる材料を持っていないため、「私の生年月日は◯年◯月◯日です。この場合はどの扱いになりますか」と生年月日で伝えることをおすすめします。数え方の議論をしなくても、生年月日で聞けば答えは一つに決まります。

予約の前に確認しておく、五つの項目

韓国の医療海外進出法第13条。外国人患者と医療人の円滑な意思疎通を支援するためという部分が強調されている
韓国の医療海外進出法第13条。保健福祉部長官は、外国人患者と韓国の医療人との円滑な意思疎通を支援するため、医療通訳人材の育成と医療通訳能力の検定を行うことができると定められています

問い合わせの一通目に入れておくと、やり取りの往復が減ります。

  1. 年齢(生年月日) — 「未成年です」ではなく生年月日で伝えます
  2. 希望している部位 — 部位によって方針が違うことがあります
  3. 保護者の同伴が可能かどうか — 同伴できる/できないを先に書きます
  4. 滞在の日程 — 何日から何日まで韓国にいるか
  5. 日本語での対応が必要かどうか — 通訳の同席が要るかどうか

このうち三番目は、いちばん後回しにされやすく、いちばん当日に響く項目です。同伴できないことが分かっている場合は、最初に書いてしまってください。「同伴できないなら受け付けられません」という返事が早く来るほうが、日程を組み直す余裕が残ります。

保護者が同伴できる場合と、できない場合

同伴できる場合は、当日の流れはシンプルになります。カウンセリングに一緒に入り、説明を一緒に聞き、必要な書類にその場で署名する、という形が一般的です。この場合に確認しておきたいのは、保護者の方も本人確認の書類が必要かどうかです。パスポートを部屋に置いてきてしまうと、そこで止まります。

同伴できない場合は、話が一段複雑になります。書面での同意が使えるのか、当日に電話で確認する形になるのか、そもそも同伴なしでは受け付けないのか——ここはクリニックによって扱いが分かれます。「同伴なしでも可能ですか」だけでなく、「可能な場合、同意はどういう形になりますか」まで一度に聞いてください。

そして、返信を受け取ったら、その文面を消さずに残しておいてください。当日に受付で話が食い違ったとき、やり取りの画面を見せられるだけで解決することがあります。やり取りは、あとで見返せる形でそのまま残しておいてください。

使う製剤は、公的な一覧で確認できます

年齢の話とは別に、もうひとつ確認しておくと安心なことがあります。施術に使われる製剤が、韓国で承認されたものかどうかです。これは誰でも無料で調べられます。

韓国の食品医薬品安全処が運営している医薬品情報の検索で、製品名の欄に「보툴리눔」(ボツリヌス)と入力すると、承認されている製剤の一覧が出てきます。

食薬処の医薬品承認一覧。製品名・企業名・承認番号・承認日が並んでいる
韓国の食品医薬品安全処が公開している承認一覧。製品名・企業名・承認番号・承認日まで、誰でも確認できます

一覧には、製品名・企業名・承認番号・承認日が並びます。同じ製剤でも「50단위」「150단위」「200단위」のように単位ごとに別の品目として登録されていて、それぞれに承認番号と承認日がついています。

ここまで自分で調べておく必要はありませんが、カウンセリングで製剤名を言われたときに、その名前を書き留めておくだけでも意味があります。帰国してから調べ直すことができますし、次に受けるときに「前回と同じもの」と伝えられます。製剤の違いそのものについては韓国製と輸入品の差のほうで、承認一覧の画面と一緒に整理しています。

部位によって、話が変わることがあります

ボトックスは、打つ部位によって目的も量も変わります。年齢に関する方針も、部位ごとに違う案内になることがあります。

食薬処の医薬品承認一覧を「ボツリヌス」で検索した結果。総件数と製品名の列が表示されている
「보툴리눔」(ボツリヌス)で検索した結果。韓国で承認されている製剤がいくつあるのかまで、この画面で確認できます

そのため、問い合わせのときには「ボトックスを受けたい」ではなく、気になっている部位まで書いてください。 「エラのあたりが気になります」「眉間のしわが気になります」のように、悩みの言葉で書いていただいて構いません。施術名を正確に言えなくても、部位が分かれば話が進みます。

部位ごとの考え方は韓国のボトックスの全体像にまとめてありますので、そちらも合わせてご覧ください。

費用は「金額」ではなく「決まり方」で聞いてください

韓国の付加価値税法施行令の法令ヘッダー
韓国「付加価値税法施行令」。2026年2月27日施行の版です。美容を目的とした施術は、韓国では課税の対象として扱われます

金額をあらかじめ決め打ちで書いた案内は、あてになりません。実際の支払いは、次の要素の組み合わせで変わります。

要素何が変わるか
部位使う量が変わります
単位数同じ部位でも打つ量で変わります
製剤の種類製品によって設定が違います
回数・セット単発か、複数回のまとめかで変わります
初回の条件初めての方向けの条件が別にあることがあります
税の扱い表示が税込みか税別かで、最後の金額が変わります

カウンセリングでは「いくらですか」ではなく、「この金額には何が含まれていますか」と聞いてください。 麻酔、アフターケアの薬、再診が必要な場合の費用まで含めた総額で受け取っておくと、あとから増える心配が減ります。

実際に、料金の説明が不十分だったことを残念に感じたという声もあります。金額そのものより、説明の透明さを見るほうが確実です。

カウンセリングで「今回は見送りましょう」と言われたとき

韓国の医療法第24条の2。主たる医師が変わる場合の通知義務が強調されている
韓国の医療法第24条の2。主たる医師が変わるときは、その理由と内容を書面で知らせることになっています

年齢に関わらず、カウンセリングの場で「今回はやめておきましょう」「別の方法のほうがよいと思います」と言われることがあります。せっかく渡航したのに、と感じるかもしれません。

ただ、実際に利用された方の声を読んでいると、押されなかったことを安心の理由に挙げている方が多いという傾向があります。

「色々なメニューがある中、カウンセリング時に的確なアドバイスをして頂けました。次回もまた来店したいと思います♪」
「また、押し売りではなく、本当に必要な施術を予算の範囲でお勧めしてくれました。」

見送りの提案は、断られたということではありません。その場で理由を聞いて、書き留めて帰ってください。 「どうなったら受けられますか」「次はいつごろが目安になりますか」まで聞いておくと、次の渡航の計画が立てられます。

渡航の日程に、どう組み込むか

年齢や同意の確認が必要になる場合、やり取りに日数がかかる前提で日程を組んでください。 一往復で終わることは少なく、「受け付けています」→「同意はこの形です」→「では書類はこれを持っていきます」と、二往復から三往復になるのが普通です。

そのうえで、渡航の日程では次の順に考えると組みやすくなります。

段階やること目安
出発前生年月日と部位を書いて問い合わせ、受け入れと同意の形を確定させる返信の往復ぶんの余裕を見ます
出発前必要な書類を確認し、原本を用意する直前に慌てないよう早めに
滞在中カウンセリングと施術の日を、帰国日から離して置く最終日の午後は避けます
滞在中気になったときに再訪できる余白を残す一日でも残しておくと安心です

最終日の午後に入れるのは避けてください。 当日に書類が足りないと分かったとき、日を改めることができなくなります。滞在の前半に入れておけば、その日は相談だけにして翌日以降に受ける、という立て直しができます。

日程全体は、確認が必要なものを先に置いてから、観光の予定を埋めていくと組みやすくなります。

当日は、こういう順番で進みます

クリニックによって細部は違いますが、大きな流れはおおむね共通しています。

  1. 受付 — 本人確認の書類を出します。ここで年齢と同意の確認が入ります
  2. 問診票の記入 — 体調、既往、飲んでいる薬などを書きます
  3. カウンセリング — 悩みと希望を伝え、部位と内容を決めます
  4. 説明と同意 — 内容・起こりうること・費用を確認し、書類に署名します
  5. 施術
  6. 会計とアフターケアの説明 — 支払いと、帰ってからの注意を受け取ります

このうち、止まりやすいのは一番目と四番目です。受付で書類が足りない、説明の場で同意の形が確定していない——この二つが、当日その場で解決しづらい部分にあたります。逆に言えば、出発前の問い合わせでこの二つを済ませておけば、当日はスムーズに進みます。

問診票は韓国語のこともありますし、日本語の様式を用意しているところもあります。予約のときに「問診票は日本語のものがありますか」と聞いておくと、当日の待ち時間の使い方が変わります。

受けたあと、気になったときの備え

帰国してから「思っていたのと違う気がする」と感じることがあります。そのときに手元にあると助かるものを、当日のうちにそろえておいてください。

  • 施術の内容が書かれた明細 — 部位、内容、金額の内訳が分かるもの
  • 使った製剤の名前 — カウンセリングで言われたものを書き留めておきます
  • アフターケアの案内 — 紙でもらえない場合は、その場で写真を撮っておきます
  • 連絡先 — 日本語で連絡できる窓口があるかどうかを確認しておきます

「気になったときはどこに連絡すればよいですか」——この一言を、会計のときに必ず聞いてください。日本語の窓口があるのか、予約に使った経路でそのまま連絡できるのかが分かるだけで、帰国後の安心感がまったく違います。

日本語では、どこまで確認できるのか

年齢や同意の話は、施術そのものの説明よりも一段むずかしい話題です。数字や書類の名前が出てきますし、行き違いがあったときの影響も大きくなります。

日本語対応をうたっているクリニックでも、対応の中身には幅があります。

  • 常勤の日本人スタッフや通訳がいる — 同意の形や必要書類まで、その場で確認できます
  • 日本語の窓口が予約対応のみ — 当日の受付では通じないことがあります
  • 翻訳アプリで対応 — 施術の説明はできても、書類の話を詰める場面では止まりやすくなります

実際の声にも、この差ははっきり出ています。

「日本語の通訳さんがいて、カウンセリングしてくださった先生も日本語が通じたので安心感がありました」
「初来店です!対応が素早く日本語が通じるので安心して行えました。」

予約の段階で、「当日の受付と会計のときも、日本語で確認できますか」 と一度聞いてみてください。この質問への答え方だけで、そのクリニックの日本語対応がどの段階までのものか、かなり分かります。日本語対応の見分け方はカウンセリングの流れのほうでも扱っています。

もうひとつ、行き先が外国人患者の受け入れ登録をしているかどうかは、韓国の公式サイトで誰でも無料で確認できます。手順は登録の確認方法にまとめてありますので、予約の前に一度見ておくと安心です。

よくある質問

Q. 韓国では何歳から受けられますか。

一律の年齢を書ける材料を持っていないため、この記事では数字を出していません。年齢の扱いは医療機関ごとの方針として決まっている部分が大きく、同じ都市の中でも案内が違うことがあります。生年月日を書いて、行きたいクリニックに直接お問い合わせいただくのが確実です。

Q. 保護者が同伴できない場合、どうなりますか。

書面での同意で対応するところ、当日の電話確認で対応するところ、同伴なしでは受け付けないところ——扱いが分かれます。「同伴なしでも可能ですか」だけでなく、「可能な場合、同意はどのような形になりますか」まで一度に聞いてください。

Q. 保護者が同伴する場合、保護者も書類が必要ですか。

必要になることがあります。当日になってから気づくと止まってしまうので、予約のやり取りの中で「保護者が持っていく書類はありますか」と確認しておいてください。

Q. 日本で受けたことがある場合、その記録は役に立ちますか。

役に立つ場面があります。いつ、どの部位に、どのくらい打ったかが分かるものがあれば、カウンセリングで伝えてください。正確な記録が手元になくても、時期と部位を覚えている範囲で伝えるだけで十分に材料になります。

Q. 製剤が韓国で承認されたものかどうかは、自分で調べられますか。

調べられます。韓国の食品医薬品安全処の医薬品情報検索で、製品名の欄に韓国語で入力すると、承認番号と承認日まで表示されます。カウンセリングで言われた製剤名を書き留めておけば、帰国後に確認することもできます。

※ 本記事は、予約や問い合わせの際に確認しておくとよい項目を整理したものであり、医学的な助言や、年齢に関する法的な判断を示すものではありません。年齢の取り扱い、同意の形式、必要書類については、受診を検討している医療機関に直接ご確認ください。掲載した画像は、韓国の食品医薬品安全処が公開している医薬品情報検索の画面です。

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