韓国のクリニックを選ぶとき、口コミや料金は調べても、そのクリニックが外国人患者を受け入れる資格を持っているかまで確認される方は多くありません。
じつはこれは、韓国の公式サイトで誰でも無料で、登録なしに調べられます。しかも1分ほどで終わります。この記事では、実際の画面を載せながら、どこを押してどこを見るのかを順番に説明します。
なぜ確認する意味があるのか
韓国では、外国人患者を受け入れようとする医療機関に登録の義務があります。根拠は「医療海外進出および外国人患者誘致支援に関する法律」第6条第1項です。登録の要件には、診療科目ごとの専門医が1名以上いること、賠償責任保険に加入していることなどが含まれます。
つまり登録の有無は、専門医がいるか・保険に入っているかを、韓国の行政が一度確認したかどうかの目安になります。口コミでは分からない部分です。
なお、この登録は付加価値税の還付制度の条件にもなっていました。還付制度そのものの期限は2025年12月31日で切れていますが、登録の枠組み自体は続いています。
※ 登録がないクリニックが違法である、という意味ではありません。外国人患者の受け入れを行わないのであれば、登録の義務はありません。あくまで「外国人の受け入れ体制を届け出ているか」の確認です。
調べかた(実際の画面)
手順1 公式サイトを開いて「유치기관현황」を押します
韓国保健産業振興院が運営する メディカルコリア(medicalkorea.or.kr) を開きます。画面の上のほうに並んでいるメニューのうち、赤枠の「유치기관현황」(誘致機関現況)を押します。

このページには全体の数も出ています。撮影した時点では、誘致医療機関4,322か所・誘致事業者2,805か所・合計7,127か所が登録されており、2025年の外国人患者の受け入れ実績は2,011,822人と表示されていました。
手順2 クリニックの韓国語名を入れて「조회」を押します
小さな窓が開きます。入力欄にクリニックの韓国語の名前を入れて、右の「조회」(照会)を押します。

韓国語の名前が分からないときは、グーグルマップやネイバー地図でそのクリニックを検索すると、韓国語の表記が出てきます。それをそのままコピーして貼り付けてください。
一部だけ入れても検索できます。上の画面では「피부과」(皮膚科)と入れています。
手順3 「상태」の欄を見ます
結果が一覧で出ます。見るべきなのは、左から2つめの「상태」(状態)の欄です。

| 表示 | 読みかた |
|---|---|
| 유지 | 維持。登録が有効な状態です |
| 그 외の表示 | 取り下げ・取消などの場合があります。表示された文字をそのまま翻訳して確認してください |
一覧には「기관구분」(機関区分)と「지역」(地域)も出ます。機関区分は「의원」が日本でいう診療所、「병원」が病院にあたります。地域は「서울」がソウル、「경기」が京畿道、「인천」が仁川です。同じ名前のクリニックが複数ある場合は、この地域の欄で見分けられます。
※ この検索は取り下げ・取消になったものも含めて返ってきます。ですので0件だった場合は「登録の記録がない」と読めます。ただし登録番号や有効期限までは公開されていません。
検索するときの注意点
支店名まで入れると出ないことがあります。 「◯◯피부과의원 강남점」のように支店名まで入れて0件になるときは、「◯◯피부과」だけで検索し直してみてください。
「의원」と「병원」で表記が違います。 日本語の案内では「クリニック」とまとめられていても、韓国語の正式名称は「의원」で登録されていることが多くあります。
同じ名前が複数出たときは地域で見分けます。 韓国では同じブランド名のクリニックが各地にあります。「지역」の欄で、行こうとしている場所と合っているか確認してください。
予約のときに、日本語で確認できること
登録の有無はご自身で調べられますが、そこから先――日本語がどこまで通じるかは、聞いてみないと分かりません。
問い合わせのときに、次の3つを日本語で聞いてみると、対応の段階がかなり見えます。
- カウンセリングは日本語で受けられますか
- 会計のときも日本語で確認できますか
- 通訳の方は常勤ですか、それとも予約が必要ですか
3つめがいちばん差が出ます。常勤の通訳がいるところと、事前予約制のところでは、当日の安心感がまったく違います。
実際に利用された方の声にも、この差は出ています。
「日本語が通じるので安心してカウンセリングや施術を受けられました」
「日本語が話せる方が多いのでスムーズで助かりました」
一方で、こうした声もあります。
「説明がないまま」
日本語対応の見分け方は韓国の美容クリニックは日本語で受けられるかに、クリニック選びの考え方は韓国の美容クリニックの選び方にまとめています。
よくある質問
Q. 登録の確認に費用やログインは必要ですか。
必要ありません。メディカルコリアの「유치기관현황」から、誰でも無料で検索できます。
Q. サイトが韓国語しかありませんが、大丈夫ですか。
押す場所と見る場所は決まっていますので、この記事の画面のとおりに進めれば確認できます。ブラウザの翻訳機能を使うと、項目名も日本語で表示されます。
Q. 検索して0件でした。行かないほうがよいですか。
0件は「登録の記録が見つからない」という意味です。外国人患者の受け入れを行っていない場合は登録の義務がありませんので、それだけで問題があるとは言えません。気になる場合は、クリニックに直接確認してください。
Q. 「유지」以外の表示が出ました。
取り下げや取消などの場合があります。表示された韓国語をそのまま翻訳して内容をご確認ください。
Q. 登録があれば日本語が通じますか。
別の話です。登録は外国人患者の受け入れ体制についての届け出であり、日本語対応の有無を保証するものではありません。日本語については予約のときに直接確認してください。
この記事の情報源
- メディカルコリア(韓国保健産業振興院)「유치기관현황」検索画面/2026年8月31日に実際に操作して撮影
- 医療海外進出および外国人患者誘致支援に関する法律 第6条第1項(誘致機関の登録義務)
※ 本記事は2026年8月31日時点の画面と制度にもとづく案内です。サイトの画面構成や制度は変更される場合があります。個別の医療機関についての判断は、直接お問い合わせのうえご自身でお願いします。