韓国の皮膚科は日本語で受けられる?通訳・日本人スタッフ事情を現地から解説

日本語・サポート公開日:2026-08-22 最終更新:2026-09-14

韓国の皮膚科や美容クリニックを調べていると、「日本語対応」と書かれているところがとても多く見つかります。ただ、実際に行った方の口コミを読んでいくと、その「日本語対応」が指している中身はクリニックによってかなり違います。

このページでは、日本人が韓国のクリニックに実際に残した口コミを読み込んだうえで、予約・カウンセリング・施術中・会計という場面ごとに、日本語がどこまで届いているのかを整理しました。日本国内の情報だけでは見えにくいところなので、現地の声をそのまま引用しながら進めます。

韓国の医療海外進出法施行規則第11条。毎年1回以上医療通訳能力検定試験を実施するという部分が強調されている
同法施行規則第11条。医療通訳能力検定試験は毎年1回以上、筆記(国際文化・医療サービス・病院システム・基礎医学)と口述(外国語での表現の正確さ・医療知識)で実施すると定められています

結論:日本語で受けられるところは多い。ただし「最初から最後まで」とは限らない

先に結論をお伝えすると、ソウルの明洞・江南エリアで日本人の来院が多いクリニックでは、日本語で通せたという声がかなり多く見つかります。

「スタッフの皆さんすごく優しくて、日本語も最初から最後まで伝わったのですごく居心地がよかったです。」
「施術中も日本語対応のスタッフがいてくれるので、言語で困ることはありません。」

一方で、同じように「日本語対応」と案内されていても、途中で日本語が途切れたという声も残っています。つまり「日本語対応あり」という表記だけでは、自分が不安になる場面までカバーされているかどうかは判断できません。ここを場面ごとに分けて見ていきます。

「日本語対応」は大きく3つのレベルに分かれる

レベル1:日本語を話せるスタッフが在籍している

韓国の医療法第4条第5項。医療行為をする人の身分が分かるようにするという部分が強調されている
韓国の医療法第4条第5項。医療機関の長は、患者が医療行為をする人の身分を分かるよう、医療人・看護助務士などに院内で名札を付けさせなければならないと定められています(救急・手術室内などの例外あり)

受付や案内、カウンセラーとして日本語を話せる方がいるパターンです。いちばん多い形で、日本人の来院が多いクリニックでは複数名が在籍していることもあります。

「日本語を喋れるスタッフさんがものすごく多くてビックリしました。」

レベル2:韓国語のやりとりに通訳がつく

医師やカウンセラーとの会話は韓国語で進み、その横で日本語に訳してもらう形です。

「カウンセリングは韓国語でしたが、横に日本語通訳の方がついていてくれたので安心でした。」
「日本語がとても堪能なカウンセラーさんもいます。日本語がわからないカウンセラーさんの場合でも日本語通訳の方がついてくださるので安心です。」

同じクリニックの中でも、担当者によってレベル1になったりレベル2になったりする、ということがこの口コミからも読み取れます。

レベル3:医師本人が日本語を話す

数は多くありませんが、医師が日本語で直接説明してくれたという声もあります。

「医師は韓国っぽい名前でしたが、日本語ネイティブで熱さや痛みにすぐ対応してくれて、安心して施術を受けられました。」

痛みや熱さをその場で伝えたいときは、この形がいちばん速く伝わります。

3つのレベルは、組み合わせで見ると分かりやすくなります

この3つは、どれが上でどれが下という話ではありません。見ていただきたいのは、ご自身がいちばん不安になる場面に、どのレベルが当たっているかという点です。口コミに出てくる状況を整理すると、次のようになります。

レベル現場での形心強いところ弱くなりやすいところ予約のときの聞き方
1・日本語スタッフが在籍受付や案内、カウンセラーの方が日本語を話します予約から会計までひとつの言語で進みます担当の方が不在の日に当たると体制が変わります「当日は日本語を話せる方が何名いらっしゃいますか」
2・通訳が同席医師とのやりとりを横で訳していただきます医師の説明をそのまま日本語で受け取れます訳す方が席を外すと会話が止まります「通訳の方は施術室にも入っていただけますか」
3・医師本人が日本語医師が直接日本語で話されます痛みや熱さをその場で伝えられます対応できる医師の数は限られます「担当の先生は日本語で話されますか」

実際にいちばん多いのは、受付がレベル1で、診察室はレベル2という組み合わせです。この2つがつながっていれば、当日のほとんどの場面は日本語で通ります。逆に、受付だけが日本語で、そこから先がつながっていない場合に、後で触れる「途切れ」が起きやすくなります。

「上手な日本語で、とても丁寧にカウンセリングをしてくださいました。

必要ない施術は、はっきりと理由を説明してくださるところも好感が持てました。」

この声で注目していただきたいのは、日本語が上手だったという部分よりも、必要のない施術について理由まで説明があったという部分です。日本語が本当に届いているかどうかは、流暢に話せるかではなく、断る理由まで日本語で返ってくるかで測れます。単語を置き換えるだけなら機械でもできますが、なぜ勧めないのかという説明は、人の言葉でないと届きません。クリニックそのものの見きわめ方はクリニックの選び方にもまとめています。

場面ごとに見る「届くところ」と「途切れやすいところ」

予約:ここはいちばん日本語が通りやすい

日本人の来院が多いクリニックでは、予約の窓口にLINEを使っているところが多く、ここは日本語で完結したという声がとても多く見つかります。

「事前にLINEで予約を取り、カウンセリング予約をし、当日はカウンセリングから施術まで日本語スタッフさんに常に付き添っていただけてとても安心して施術できました。」
「疑問に思うことがあれば、LINEで相談も可能です。」

文字でやりとりできるぶん、聞き取りの不安がなく、気になることを事前に書いて送れるのが利点です。渡韓前の段階で日本語のやりとりができるかどうかは、そのクリニックの日本語体制を測る最初の目安になります。

カウンセリング:通訳が入るかどうかで体感が大きく変わる

カウンセリングは、施術内容と金額が決まる場面です。ここで日本語が届いているかどうかが、満足度をいちばん左右しているように見えます。

「日本語対応の方がカウンセリングから付いてくれて通訳をしてくれ話が分かりやすかったです。施術中も大丈夫ですか?と聞いてくださり先生に伝えてくれて安心できました。」
「カウンセリングも通訳してもらったので予算内で行えました」

予算の話を日本語でできたかどうかは、後で金額の認識がずれないためにも大きなポイントです。

施術中:ここがいちばん途切れやすい

受付とカウンセリングは日本語だったのに、施術室に入ると担当者が変わり、そこから言葉が届かなくなったという声があります。

「施術の際になんの声掛けもなくはじまり、いま何をされているのかもわからず、不安がありました。」
「技術は間違いないと思いますが、施術者の日本語力によって不安感の差があると思いました。」

この2つは同じ方が書いた率直な感想です。技術そのものではなく、施術者の日本語力で不安の量が変わるという指摘は、韓国の現場をよく表しています。逆に、施術中も声をかけてもらえたという声も多くあります。

「日本語が通じるのか不安でしたが、都度通訳をしてくださるので安心でした。」

会計とアフターケア:明細が日本語かどうか

会計と施術後の説明も、確認しておきたい場面です。

「終了後は日本語で書かれた明細書もきちんと渡してくれます。」

帰国後に「結局どの施術をいくらで受けたのか」を見返せるかどうかで、次回の判断のしやすさが変わります。

当日、日本語が必要になる順番

場面ごとの話を、当日の流れに沿って並べ直します。どの順番で何が決まるのかが見えていると、その場で慌てにくくなります。

順番場面そこで決まること日本語が必要になる理由
1受付・問診票既往歴、服用中のお薬、アレルギー書き間違えると、受けられるかどうかそのものが変わります
2肌の状態を見ていただく当日受けられるものと、見送るもの「今日は避けたほうがよい」という判断の理由を知るため
3カウンセリング施術の内容と回数、そして総額いちばん取り返しがつきにくい合意がここで起きます
4施術出力の強さ、痛みへの対応痛い・熱いを、その場で言えるかどうか
5会計・明細実際に支払う金額と、その内訳事前の説明と一致しているかを照らし合わせるため
6アフターケアの説明当日から数日の過ごし方帰国してから見返せる形で残るかどうか
韓国の医療法施行規則第42条の2。診療前に項目と価格を直接説明しなければならないという部分が強調されている
韓国の医療法施行規則第42条の2。保険の効かない診療の項目と価格は受付などに冊子で備え、ホームページがあればそこにも表示すること、保健福祉部長官が告示した項目は診療の前に直接説明することが定められています

この6つのうち、1と3と5は文字で残せる場面です。問診票は日本語のものを用意していただけるか、カウンセリングで決めた内容はメッセージに書き起こしていただけるか、明細は日本語で受け取れるか。ここを文字で押さえておくと、耳で聞き取りきれなかった部分を後から埋められます。

「押し売りもなく、日本語で対応できるスタッフの方が丁寧に対応してくれました。」

逆に4番だけは、その場のやりとりでしか間に合いません。施術が始まってから通訳の方を呼びに行っていただくことになると、その間はうつ伏せのまま待つことになります。ここだけは事前に、施術室に日本語が入るかどうかを確かめておく価値があります。予約そのものの進め方は予約の方法にまとめています。

日本語が届かなかったとき、実際に何が起きたか

良い口コミばかりを並べても判断の材料にならないので、うまくいかなかった声も載せておきます。

「予算を最低に設定しピーリングのみにした。大正解、先生も日本語通じない。2度と行かない。」
「翻訳アプリで背中の上が気になると伝えましたが、下着とタンクトップを頑張って上にあげるだけでした。」

後者は、翻訳アプリで意思は伝えたものの、施術範囲の認識がそろわなかったケースです。言葉が単語として訳されても、「どこをどこまで」という前提が共有されていないとずれが起きます。翻訳アプリは補助としては役立ちますが、施術範囲・回数・金額のように後から取り返しがつかない部分は、人を介して確認しておくほうが安全です。

予約前に送っておきたい4つの質問

上のような食い違いは、渡韓前のメッセージで多くが防げます。予約のやりとりのときに、次の4つを日本語で送って、日本語で返ってくるかを見てください。返答の速さと丁寧さが、そのまま当日の対応の目安になります。

  1. カウンセリングは日本語で受けられますか。通訳の方が同席しますか。
  2. 施術中も日本語が分かるスタッフの方はいらっしゃいますか。
  3. 当日の支払い総額は、カウンセリングの時点で確定しますか。
  4. 明細や施術後の注意事項は、日本語で受け取れますか。

3番を入れているのは、日本語が通じていても金額の認識がずれることがあるためです。実際に、事前の案内と当日の提示額が違ったという声も残っています。

日本語では、どこまで確認できるのか

日本語で確認できる範囲は、実は渡韓前がいちばん広く取れます。現地に着いてしまうと、聞きたいことがあっても目の前の流れに乗るほかなくなるためです。予約のやりとりの段階で、次の項目を日本語で送っておくと、当日に確認する手間がほとんどなくなります。

聞いておきたいこと予約のときの言い方
日本語が届く時間帯「日本語のスタッフの方がいらっしゃる時間帯を教えてください」
通訳の同席「カウンセリングと施術のあいだ、通訳の方は同席されますか」
問診票の言語「問診票は日本語のものをご用意いただけますか」
総額が決まる時点「当日お支払いする総額は、カウンセリングの時点で決まりますか」
明細の言語「お会計の明細は日本語で受け取れますか」
施術後の注意事項「施術後の注意事項を、日本語の文章でいただけますか」
帰国後の連絡先「帰国後に気になることがあった場合、どちらへ連絡すればよいですか」

これらは、答えの中身と同じくらい、返ってくる文章の様子そのものが判断材料になります。日本語で質問して日本語で具体的に返ってくるのであれば、その体制は当日も動いていると考えて差し支えありません。逆に、送った項目のうち一部にしか答えが返ってこない場合は、その部分が体制の弱いところにあたっている可能性があります。返答が遅いこと自体は問題ではありませんが、何度聞いても同じ項目だけ答えが返ってこないときは、当日もそこで止まりやすいと考えておいたほうが安全です。

日本と韓国で、前提が違うところ

日本語が届いているのに話がかみ合わない、ということが起きる場合、原因は言葉そのものではなく前提の違いにあることがあります。日本のクリニックに通う感覚のままだと、次の3点でずれが起きやすくなります。

項目日本で慣れている形韓国で前提になりやすい形ずれると起きること
通院気になったら同じ医院にまた行けます滞在しているあいだしか通えません複数回を前提とした案内を、一度で終わる話として受け取ってしまいます
費用の考え方保険の対象かどうかで見当がつきます自由診療が前提で、内容ごとに決まります「だいたいこのくらい」という感覚がそのままでは使えません
案内の出し方表示と支払いが近い形で示されます案内のしかたが医療機関ごとに違います事前に見たものと、当日の総額の見え方が変わります

この3つは、日本語が通じるかどうかとは別の話です。ただ、ずれたときに気づけるかどうかは、日本語で説明を受けられるかにかかっています。ですから通訳の方や日本語スタッフの方には、施術名だけではなく「この案内は何回分ですか」「この金額には何が含まれていますか」という前提のところを聞いていただくのが確実です。数字そのものよりも、その数字が何を指しているかのほうが後から効いてきます。

帰国後に相談できる相手を、先に決めておく

日本語対応の話で見落とされやすいのが、帰国したあとの窓口です。当日は日本語が通っていても、日本に戻ってから連絡先が分からなくなってしまうと、気になることがあっても相談できません。

やっておくことは3つだけです。ひとつめは、予約に使ったメッセージのやりとりを消さずに残しておくこと。ふたつめは、担当してくださった方のお名前を控えておくこと。みっつめは、受けた施術の名前を、日本語と韓国語の両方で書いていただくことです。施術名は日本と韓国で呼び方が違うものがありますので、日本の医療機関に相談する場合にも、韓国語の表記が手元にあると話が早く進みます。

とくに、肌に何か変化を感じたときは、時間の経過が分かる形で写真を残しておいてください。日付のある写真とメッセージのやりとりがそろっていれば、日本語で状況を説明するときの材料になります。逆にこれがないと、感覚だけの説明になってしまい、相手にも判断がしづらくなります。

よくある質問

Q. 日本語が話せなくても、韓国のクリニックには行けますか。

日本人の来院が多いクリニックであれば、日本語だけで受けられたという声は数多く残っています。ただ、どの医療機関でもそうだとは限りませんので、予約の段階で日本語のやりとりができるかどうかをご確認いただくのが確実です。文字でやりとりできれば、聞き取りの不安はかなり減ります。

Q. 翻訳アプリだけでどうにかなりますか。

道を尋ねる、待ち時間を聞くといった場面では十分に役立ちます。一方で、施術の範囲や回数、金額のように後から取り返しがつかない部分は、人を介して確認していただくほうが安全です。単語が訳されても、前提が共有されていないとずれが起きます。

Q. 「日本語対応」と書かれていれば、施術中も日本語で大丈夫ですか。

そうとは限りません。受付とカウンセリングは日本語でも、施術室で担当の方が変わることがあります。施術中も日本語が分かる方がいらっしゃるかどうかは、分けて確認していただくのがおすすめです。

Q. 通訳の方は、こちらで手配したほうがよいですか。

クリニック側に通訳の体制がある場合は、そちらにお任せするほうが、施術の内容を把握している分だけ話が早く進みます。体制がないと分かった場合に、はじめて外部の手配を検討する、という順番で十分だと思います。

まとめ

  • 日本語で受けられるクリニックは実際に多く、予約はLINEで日本語完結という声が目立ちます。
  • ただし「日本語対応」の中身は、日本語スタッフ在籍・通訳同席・医師本人が日本語、と幅があります。
  • 途切れやすいのは施術中です。受付とカウンセリングが日本語でも、施術室で担当者が変わることがあります。
  • 予約段階で4つの質問を日本語で送り、返答の内容と速さで判断するのがいちばん確実です。

感じ方には個人差があり、同じクリニックでも担当者によって体験は変わります。ここで引用した声も、あくまで個人の感想として読んでいただければと思います。そのうえで、自分がいちばん不安になる場面はどこかを先に決めて、そこに日本語が届くかを確認しておくと、当日の安心感がかなり違ってきます。

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