韓国で美容医療を受けようと調べはじめると、かなり早い段階で「通訳はどうするのか」という疑問にぶつかります。自分で手配しないといけないのか、費用はいくらかかるのか、そもそも必要なのか。日本国内の情報では、ここがはっきり書かれていないことが多い部分です。
このページでは、日本人が韓国のクリニックに実際に残した口コミをもとに、通訳が入る場面と入らない場面、そして通訳がいても伝わらないことを整理しました。
結論:多くの場合、通訳は自分で手配しません
まず前提として、日本人の来院が多いソウルのクリニックでは、通訳はクリニック側がつけてくれる形が一般的です。カウンセリングに入る担当者として、日本語を話せる方が同席します。
「日本語通訳さんもとても優しくて、先生もとても綺麗で丁寧にカウンセリングしてくれました! 初めて肌管理する方におすすめです✨」
「日本語のカウンセラーさんがつきっきりでとっても丁寧に通訳してくださいます。」
料金についても、通訳代として別途請求されたという声はほとんど見当たりません。日本人の患者さんを受け入れる体制の一部として組み込まれている、と考えるのが実態に近いようです。
ただし、これはあくまで「日本人の来院が多いクリニック」の話です。地元の方が中心の皮膚科では通訳の常駐がない場合もあるので、予約の段階で確認しておく必要があります。
通訳が入る場面・入らない場面
通訳と一口に言っても、来院から会計までずっと横にいるとは限りません。場面ごとに分けて見てみます。
予約:文字でのやりとりが中心
予約はLINEなど文字でのやりとりが多く、ここは日本語で通ることが多い場面です。
「予約するとき通訳さんがとても親切でした。」
「予約もLINEからでき、日本語対応の、スタッフの方が親切にしてくれ不便もなく日本よりすごく安くできてよかったです。」
予約のやりとりが日本語でスムーズだったかどうかは、当日の通訳体制を測る手がかりにもなります。
カウンセリング:通訳がいちばん必要な場面
施術内容と金額が決まるのがカウンセリングです。ここに通訳が入るかどうかで、当日の納得感が変わります。
「カウンセリングは韓国語でしたが、横に日本語通訳の方がついていてくれたので安心でした。」
「初めて美容皮膚科に来院しましたが、日本語の通訳さんがマンツーマンでカウンセリングに付き添ってくださり、予算なども考慮した内容を提案してくれました。」
予算の伝達を通訳に任せられると、金額の上限を最初に共有したうえで施術を組み立ててもらえます。逆にここが曖昧なままだと、後から金額の認識がずれる原因になります。
施術中:入る場合と入らない場合がある
施術室でも通訳が付き添ってくれるという声がある一方で、担当者が交代して途切れることもあります。
「日本語が通じるのか不安でしたが、都度通訳をしてくださるので安心でした。」
「ヒアルロン酸の施術はかなり痛かったですが、通訳さんが「1番の山場は超えましたよ」と優しく声をかけてくださり、とても安心できました。」
痛みが強い施術では、この一言があるかどうかで体感がかなり変わります。痛みに弱い自覚がある方は、施術中も通訳が同席するかを事前に聞いておくと安心です。
会計と施術後:明細と注意事項
会計と施術後の注意事項も、通訳がいるうちに済ませておきたい部分です。日本語の明細を渡してくれるところもあります。
「終了後は日本語で書かれた明細書もきちんと渡してくれます。」
洗顔をいつから再開してよいか、日焼け止めはどうするか、次はどのくらい空けるのか。このあたりは施術後にまとめて説明されることが多いので、通訳が席を外す前に聞ききってしまうのがおすすめです。
通訳に最初に伝えておくと話が早い5つのこと
通訳は言葉を訳す役割ですが、こちらの前提を先に渡しておくと、提案そのものの精度が上がります。カウンセリングの冒頭で、次の5つを伝えてみてください。
- 予算の上限:総額でいくらまでか。これを先に言うと、組み立てが変わります。
- 滞在日程:いつ帰国するか。ダウンタイムの相談に直結します。
- 痛みへの耐性:痛みに弱い場合は先に言うほど対応してもらえます。
- これまでに受けた施術:過去の履歴があると、提案が具体的になります。
- 今回やらないと決めていること:断る手間が減ります。
実際に、予算や痛みを先に伝えたことでうまくいったという声が多く残っています。
「痛くないのが良い。と言ったら、痛くないものを紹介してくれました。」
「予算にも理解があるし、無理に勧められたりはしません。」
通訳がいても、伝わらないことはある
通訳がついていれば安心とは限りません。うまくいかなかった声も見ておきます。
「大したカウンセリングもやらず通訳の男性態度悪くて驚いた。」
「やりたい施術決まってたので、とくに相談や提案はなく終わった。」
後者は星4の口コミで、大きな不満ではありません。ただ、やりたい施術が決まっていると通訳を介した会話が事務的に終わり、相談らしい相談がないまま進むことがある、という点は知っておいて損がありません。せっかく日本語で話せる機会なので、「この施術で合っていますか」「他に候補はありますか」と一言聞いてみると、内容が変わることがあります。
通訳の日本語の質にも差があります。
「日本語通訳の方は丁寧で上品な日本語を話され、スタッフ教育の行き届いた質の高いクリニックです。」
このように書かれるということは、裏を返せば差があるということです。予約時のメッセージの日本語が自然かどうかは、ひとつの目安になります。
翻訳アプリだけで乗り切れるか
通訳がつかない場合、翻訳アプリを使うことになります。買い物や道案内なら十分ですが、美容医療では限界があります。
「翻訳アプリで背中の上が気になると伝えましたが、下着とタンクトップを頑張って上にあげるだけでした。」
言葉としては訳されても、「どこをどこまで施術するのか」という前提が共有されないと、こうしたずれが起きます。施術範囲・回数・注入量・総額といった、後から取り返しがつかない項目は、人を介して確認しておくほうが安全です。どうしても翻訳アプリしかない場合は、画面を見せながら数字と部位を指差しで確認し、金額はその場で書いてもらうと誤解が減ります。
予約前に確認しておきたいこと

- カウンセリングに通訳の方は同席しますか。
- 施術中も日本語が分かるスタッフの方はいらっしゃいますか。
- 通訳の費用は別途かかりますか。
- 明細と施術後の注意事項は日本語で受け取れますか。
この4つを予約のメッセージで日本語のまま送り、日本語で返ってくるかどうかを見てください。返答の丁寧さは、当日の対応の丁寧さとかなり重なります。
通訳・カウンセラー・日本人スタッフは、それぞれ別のものです
「日本語対応」とひとことで書かれていても、実際に横に座る方の立場は三つに分かれます。ここを分けて理解しておくと、予約のときに何を聞けばよいのかがはっきりします。
| 立場 | 主な役割 | 強いところ | 気をつけたいところ |
|---|---|---|---|
| 通訳の方 | 医師やスタッフの言葉を訳します | 診察の内容が正確に届きます | 担当が交代すると途切れることがあります |
| カウンセラー(室長) | 悩みを聞き、施術の組み合わせと金額を提案します | 予算に合わせた調整が早いです | 医師の診察とは別の会話になります |
| 日本人スタッフ | 受付から見送りまで日本語で対応します | 細かいニュアンスまで伝わります | 常時いるとは限りません |
韓国の美容皮膚科では、カウンセリングをカウンセラー(室長と呼ばれます)が担当し、医師は診察と施術の場面で登場する形が一般的です。ですから「通訳はいますか」だけでは足りません。「医師の診察のときにも通訳は入りますか」まで聞いておくと、当日の絵がはっきりします。
医師ご本人が日本語を話される場合もあります。
「先生もスタッフの方も親切で優しかったです。女性の院長先生は日本語もすごくお上手で、施術も確かでした!明洞周辺に宿泊の際は、また是非来院したいと思います。ありがとうございました^^」
この場合は通訳を介さないぶん、言葉のずれが起きにくくなります。ただ、これはクリニックの体制というより個人の能力に支えられている部分ですので、担当が変われば同じとは限らないという前提で考えておくほうが安全です。

当日の流れと、通訳が横にいる区間
通訳が「いる・いない」で考えるより、「どの区間にいるか」で考えるほうが、確認すべき場所が見えてきます。渡韓して受ける方の一般的な流れに沿って並べます。
| 区間 | そこで決まること | 通訳が要る度合い |
|---|---|---|
| 受付・問診票 | 既往歴、服用中のお薬、アレルギー | 高いです(書き間違いが後に響きます) |
| 肌診断・撮影 | 現状の把握 | 中くらいです |
| カウンセリング | 施術の内容と総額 | いちばん高い区間です |
| 医師の診察 | 適応の判断、やらないという判断 | 高いです |
| 麻酔の待ち時間 | — | 低いですが、体調の申告には要ります |
| 施術 | 痛み・出力・範囲の調整 | 高いです |
| 会計・明細 | 実際に受けた内容と金額 | 中くらいです |
| 施術後の説明 | 当日やってよいこと・避けること | 高いです |
このうち抜けやすいのが、受付の問診票と施術後の説明です。カウンセリングに通訳が入る体制でも、この二つは自分ひとりで処理することになりがちだからです。問診票が韓国語だけの場合は、記入する前に「日本語のものはありますか」と聞いてください。用意がないときは、その場で通訳の方を呼んでもらってから書くほうが安全です。
施術中については、通訳が同席する場合と、そうでない場合があります。
「クリニック内はとても広く綺麗で良かったです。日本語が分かるスタッフもいるので、安心して相談できました。レーザー治療が痛くて、ちょっと辛かったです。」
「安心して相談できました」と「痛くて、ちょっと辛かった」が、同じ口コミの中に並んでいます。相談の場面で日本語が届いていても、施術中の痛みまで拾ってもらえるとは限らない。その現実がよく表れていると思います。
だからこそ、施術が始まる前に痛かったときの合図を決めておくことをおすすめします。「痛かったら手を挙げます」と伝えて、実際に手を挙げてみせる。これなら言葉が要りませんし、担当の方が交代しても引き継がれます。
カウンセリングで通訳に投げてみる質問
通訳の方は、こちらが口に出したことを訳してくれます。逆に言えば、聞かなかったことは訳されません。 遠慮して黙っていると、そのまま話が進みます。次の質問は、日本語のまま声に出して構いません。
- この施術は、私の悩みのどこに効くと考えていますか。
- ほかに候補はありますか。今日やらなくてよいものはどれですか。
- 今日の総額はいくらですか。追加した場合はどれだけ増えますか。
- 使う薬剤や機器の名前を教えてください。量や回数も教えてください。
- 何回くらい、どのくらいの間隔で受ける想定ですか。
- 帰国はこの日ですが、この施術で問題ありませんか。
- 今日やってはいけないこと、明日以降に避けることを教えてください。
- 帰国後に気になることが出たら、どこに連絡すればよいですか。
2番の「今日やらなくてよいものはどれですか」は、聞いておく価値がとても高い質問です。提案を全部受ける前提で話が進むと、金額も時間も膨らみます。引き算を頼める相手かどうかは、この一言で見えてきます。
3番と4番は、後から取り返しがつかない項目です。口頭のやりとりだけで済ませず、数字は画面か紙で見せてもらってください。通訳を介した会話は流れが速く、金額の桁を聞き違えても気づきにくいためです。
日本と前提が違うところ
通訳がいても伝わりにくいのは、言葉そのものより前提の違いです。ここを先に知っておくと、通訳の方に何を確認すべきかが変わります。
| 項目 | 日本で慣れている感覚 | 渡韓して受けるときに起きること |
|---|---|---|
| 通院 | 気になれば翌週また行けます | 次に行けるのは次の渡韓のときです |
| 診察の担当 | 医師が最初から最後まで話します | カウンセラーが先に入り、医師は診察と施術で登場します |
| 表示価格 | 見た金額で受けられることが多いです | 初回価格・イベント価格・組み合わせ価格が並び、条件で変わります |
| 支払い | 施術ごとに支払います | その場で総額を決めて先に精算する形が多いです |
| 施術の数 | 一度に一つずつ受けます | 同じ日に複数を組むのが一般的です |
| アフターケア | 通って診てもらえます | 自分で管理する前提になります |

いちばん影響が大きいのは、上から一つ目の「通院」です。日本なら「次回また相談しましょう」で済むことが、渡韓では「今日決めきる」ことになります。 ですから通訳の方に対しても、「あとで聞けばいい」ではなく、その場で聞ききるつもりで臨むほうが結果的に楽です。
表示価格の慣行の違いも、通訳を介した会話でずれが起きやすいところです。日本語のページと韓国語のページで案内の内容が違っていることもありますので、自分が見た画面を保存して持っていき、それを見せながら確認するのが確実です。言葉で説明するより早く、通訳の方も訳しやすくなります。
帰国後に、日本語で相談できるか
渡韓して受ける場合、いちばん心細いのは帰国してからです。赤みが思ったより長引いた、かさぶたの扱いをもう一度確かめたい、次はいつ行けばよいのか忘れてしまった。こうしたことは、たいてい飛行機を降りてから出てきます。
ですので、通訳の方が横にいるうちに、帰国後の連絡先まで確保しておいてください。 具体的には次の三つです。
- 施術後の注意事項を書いたもの(日本語であれば理想的です。難しければ、その場で読み上げてもらって自分でメモに残します)
- 受けた施術の名前と、量や回数が分かる明細
- 気になることが出たときの連絡先と、日本語で送っても大丈夫かどうか
多くのクリニックが、予約と同じメッセージアプリで帰国後の相談も受け付けています。ただし、返信までにかかる時間や対応できる曜日は、クリニックによって違います。 ですから「すぐ返事がもらえますか」と聞くより、「日本語で送っても大丈夫ですか」「担当は同じ方になりますか」という聞き方のほうが、実態に近い答えが返ってきます。
日本語では、どこまで確認できるのか
ここまで通訳の話をしてきましたが、渡韓の前に、日本語だけで確認できることもかなりあります。 現地で困らないために、確認できるものとできないものを分けておきます。
| 確認したいこと | 日本語だけで確認できるか | 方法 |
|---|---|---|
| 日本語対応の有無 | できます | 予約のメッセージを日本語で送り、返信の内容と速さを見ます |
| 施術中の通訳の同席 | できます | 同じメッセージで、区間を分けて質問します |
| 通訳費用の有無 | できます | 「通訳の費用は別途かかりますか」と文章で聞きます |
| 大まかな金額感 | ある程度できます | 公開されているメニューと、問い合わせの返信で確認します |
| 自分に合う施術かどうか | できません | 診察が必要です。事前の回答は目安にとどまります |
| 当日の確定金額 | できません | カウンセリングで提示されます |
つまり、「体制」は日本語で事前に確かめられて、「中身」は現地でしか決まらないという分け方になります。ですから予約の段階でやるべきことは、施術を決めることではありません。中身を決める場面で日本語が届く体制かどうかを見極めることです。
返信の丁寧さは、当日の対応の丁寧さとかなり重なります。実際、日本語で対応してもらえたことを、院内の様子と並べて書いている方は多くいらっしゃいます。
「とても丁寧な対応をしていただきました!スタッフさん方も日本語で話してくださり、分かりやすかったです。クリニック内は清潔感があり、コーヒーなどのサービスも充実していました☺︎」
もう一つ、日本語で確認しておくと安心なのが、受け入れの体制そのものです。韓国では、外国人の患者さんを受け入れる医療機関について公的な登録の制度があり、登録があるかどうかは公開されている情報から確かめられます。見方は登録の確認方法にまとめていますので、あわせてご覧ください。
よくある質問
Q. 通訳をお願いすると、追加の費用がかかりますか。
日本人の来院が多いクリニックでは、受け入れ体制の一部として組み込まれていることが多く、通訳代を別に請求されたという声はあまり見当たりません。ただし、外部の通訳の方をご自分で手配する場合は別の話になります。予約の段階で「通訳の費用は別途かかりますか」と文章で聞いておくのが確実です。
Q. 施術中に通訳の方がいなくなったら、どうすればよいですか。
まず、始まる前に合図を決めておいてください。「痛かったら手を挙げます」と伝えて、実際に手を挙げてみせるだけで十分です。言葉が通じなくても手は上がりますし、上がれば止まります。そのうえで、担当の方が交代する体制なのかどうかを、予約の段階で聞いておくと安心です。
Q. 一人で行っても通訳はつきますか。
一人で渡韓して受けている方は多く、特別なことではありません。通訳の体制はクリニック側の話ですので、一人だからつかないということはありません。ただ、一人だと聞き間違いを直してくれる人がいませんので、やりとりを文字で残しておく価値がより大きくなります。一人で行く渡韓美容もあわせてご覧ください。
Q. 通訳の方に、予算まで言ってしまってよいのでしょうか。
言ってしまって大丈夫です。韓国では予算を先に聞いたうえでメニューを組むのが自然な進め方ですので、遠慮する場面ではありません。むしろ、上限を伝えないままだと組み立ての基準がないままプランが出てきて、その場で断りにくくなります。
まとめ
- 日本人の来院が多いクリニックでは、通訳はクリニック側がつけてくれる形が一般的で、自分で手配する必要はほとんどありません。
- 通訳が必要な度合いが高いのはカウンセリングと施術中です。予約と会計は文字でも補えます。
- 予算・日程・痛みの耐性・施術履歴・やらないことの5つを先に伝えると、通訳を介した会話の精度が上がります。
- 通訳がいても、施術範囲や金額の認識はずれることがあります。数字と部位はその場で確認してください。
感じ方には個人差があり、同じクリニックでも担当者によって体験は変わります。ここで引用した声も、あくまで個人の感想としてお読みください。