韓国で肌管理や美容医療を受けるとき、日本人が最初に戸惑うのが「カウンセリング」です。日本のクリニックと同じつもりで行くと、医師ではない方が出てきて説明が始まり、そこで初めて「あれ、日本と違う」と気づく方が少なくありません。
日本人が韓国のクリニックに書いた日本語の口コミを読み込んでいくと、「カウンセリング」という言葉の多さに驚きます。施術名よりも、価格よりも、この言葉が繰り返し出てきます。渡韓美容の満足度は、施術そのものより先に、ここで決まっていると言ってもいいと思います。
この記事では、韓国のカウンセリングが日本とどう違うのか、受付から会計までの流れ、日本語がどこまで通じるのかを整理しました。引用はすべて、日本人が実際に日本語で書いた口コミの原文です。特定のクリニックを評価する記事ではないため、クリニック名はすべて伏せています。
一番の違いは「誰と話すか」
日本の美容皮膚科では、診察も相談も医師が担当するのが一般的です。韓国では、この役割が分かれていることがあります。
多くのクリニックには「室長(シルジャン)」「カウンセラー」と呼ばれる相談担当のスタッフがいて、悩みのヒアリング、施術の提案、見積もりの説明までを受け持ちます。日本人の口コミにも「室長」という呼び名がそのままの形で頻繁に登場します。医師は診察と施術で登場する、という分担です。
ただし、これは全部のクリニックがそうだという話ではありません。医師がカウンセリングに出てくるところもあります。
「カウンセリングはドクターでした。通訳さんがついてくれます。」
一方で、こちらは星ひとつの口コミです。
「初めてお伺いしました。カウンセリング中に医師の方は居なく、日本語が話せるカウンセラーだけ。また担当していただいた大柄な女性は威圧的で怖いです。違うクリニックでは医師もいて私に合う施術の説明をしてくれたのですがこのクリニックは施術と金額の説明だけ、淡々とした感じでした。」
この二つを並べると分かるのは、どちらが正しいかではなく、クリニックによって体制が違うということです。そして不満は「体制が違うこと」そのものよりも、「医師と相談できると思っていた」という期待とのズレから生まれています。
医師の診察を受けたい方は、予約の段階で「医師の診察はありますか」と一言確認しておくだけで、当日のズレはほとんど防げます。
受付から会計まで、実際の流れ
クリニックによって順番は前後しますが、日本人の口コミから見えてくる標準的な流れは次のとおりです。
① 受付・問診票
受付で問診票を書きます。日本語の用紙を用意しているクリニックも多くあります。既往歴、服薬中のお薬、アレルギー、過去の施術歴はここで正確に書いておいてください。
② 肌診断(撮影・機器診断)
カウンセリング前に、専用の機器で顔を撮影して肌の状態を数値で見せてくれるところが増えています。
「AI肌診断をしたあと、丁寧なカウンセリングで今の肌の老化の状態などがわかりました。日本語もしゃべれるスタッフの方で安心しました。」
普段の鏡では見えない角度や層の状態が出てくるので、提案される施術の理由が分かりやすくなります。
③ カウンセリング
悩み、希望、予算をヒアリングして、施術の候補を提案してもらう時間です。ここが本番です。
「予約時間ちょうどに到着して、すぐにカウンセリングに呼ばれました。カウンセラーのスタッフさんもとても丁寧に説明してくださり、わかりやすかったです。」
④ 見積もりの提示と決定
提案された内容と金額が出ます。ここで決めたものがそのまま当日の施術になります。迷っているものは、この時点で外してください。あとから追加はできても、始まってから減らすのは難しくなります。
⑤ 麻酔クリームを塗って待機
施術によっては麻酔クリームを塗り、効くまで20〜40分ほど待ちます。
「施術前の写真を撮影して、麻酔クリームを塗って、しばらく待って、施術所へ。」
⑥ 施術
⑦ 会計・アフターケアの説明
支払いはその場で済ませるのが基本です。明細を日本語で出してくれるところもあります。
「終了後は日本語で書かれた明細書もきちんと渡してくれます。丁寧で安心出来るクリニックだと思いました。」
所要時間の目安として、複数の施術を組み合わせても2時間前後で終わったという声があります。
「施術内容はポテンツァ、ボトックス、シナジーMPXレーザーとやりましたが、迅速でスムーズにカウンセリング合わせて2時間以内に終わりました。」
観光の合間に入れる方は、カウンセリングと待機時間を含めて半日を見ておくと安心です。
日本語はどこまで通じるのでしょうか
ここが日本人にとって一番の関心事だと思います。口コミを読むと、通訳が入る「位置」がクリニックごとにはっきり違います。
もっとも多いのは、カウンセリングに日本語通訳が同席するかたちです。
「カウンセリングから施術までとてもスムーズでした。日本語通訳の方が常にいてくださり、不安なく施術できました。また来たいと思います。」
一方で、カウンセリングまでは通訳が入るけれど、施術室では通じないというケースもあります。
「カウンセリングは通訳の方がつきます。ですのでしっかりと伝わります。予算を伝え大体予算通りの提案をしてくれます。施術にはいると日本語は通じません。英語は伝わります。」
この差は、そのまま安心感の差になります。
「内容は満足ですが、施術の際になんの声掛けもなくはじまり、いま何をされているのかもわからず、不安がありました。技術は間違いないと思いますが、施術者の日本語力によって不安感の差があると思いました。」
逆に、施術中まで声をかけてもらえたという声もあります。
「施術内容についてもしっかり説明してもらえますし、施術中も「今から何をするか」を簡単な日本語や英語で声掛けしてくれるので、終始リラックスして受けられました。」
痛みに弱い方、初めての方は、予約時に「施術中も日本語で声をかけてもらえますか」と聞いておくことをおすすめします。答えが「カウンセリングのみ日本語対応です」であれば、痛いときの合図(手を上げるなど)を施術前に決めておくと、それだけでかなり違います。
予算は、いちばん最初に伝えてください
カウンセリングで満足した人と後悔した人を分けているのは、ほぼこの一点です。
「予算オーバーと伝えたら予算に合うよう提案してくれました。」
「押し売りではなく、本当に必要な施術を予算の範囲でお勧めしてくれました。」
先に上限を言っておくと、提案がその中で組み立てられます。逆に、言わないまま進むとこうなることがあります。
「アップセルがしつこかった。予約したメニューよりも高いものを2つ提示されて、どちらかから選んでくださいと言われた。」
「今日はここまでの予算で考えています」という一文を、カウンセリングの冒頭で伝えてください。角の立つ言い方ではありませんし、実際にそう伝えた方の口コミの満足度は明らかに高いです。
断っても大丈夫でしょうか
大丈夫です。むしろ、必要ないものを必要ないと言ってくれるかどうかは、そのクリニックを判断する材料になります。
「カウンセリングで「今はやらなくていい施術」ははっきり伝えてくれるので、以前からとても信頼しています。」
その場で決めきれないときは、「今日は予約した内容だけにします」と伝えて構いません。日本語が不安であれば、この一文をスマートフォンに用意しておいてもいいと思います。
カウンセリングで聞いておきたい7つのこと
- 医師の診察はありますか
- 施術は誰が担当しますか(医師か、看護師か)
- ダウンタイムはどのくらいですか
- 今日の合計金額に、追加でかかるものはありますか
- 何回くらい必要な施術ですか
- 施術中も日本語で声をかけてもらえますか
- 帰国後に気になることが出たら、どこに連絡すればいいですか
7番目は、意外と抜けます。渡韓美容は、施術が終わった時点では終わっていません。連絡先を聞いておくだけで、帰国後の不安がずいぶん減ります。
まとめ
韓国のカウンセリングは、日本と比べて相談相手が違い、進行が速く、そのぶんこちらから言葉にしないと伝わらない場面が増えます。ただ、それは冷たいという意味ではありません。口コミを読む限り、聞けば答えてくれますし、予算を伝えれば合わせてくれます。
- 相談相手は医師とは限りません。気になるなら予約時に確認してください
- 予算は最初に、数字で伝えてください
- 通訳がどこまで入るのかを事前に確認してください
- 迷っているものは、始まる前に外してください
- 効果や仕上がりには個人差があり、リスクもあります。断言する説明には慎重になってください
この5つを持って行くだけで、当日の体験はかなり変わるはずです。