韓国美容医療で後悔しないために|実際にあったトラブルと避け方

日本語・サポート公開日:2026-08-22 最終更新:2026-09-14

韓国で肌管理や美容医療を受けた日本人の口コミを読むと、大半は満足の声です。「丁寧だった」「日本語が通じて安心した」「また来たい」。数の上では、圧倒的にこちらが多いです。

ただ、これから渡韓する方の役に立つのは、うまくいかなかった数少ない声のほうだと私たちは考えています。何が起きたのかが具体的に書かれていて、しかもそのほとんどが、事前のひと言で防げたものだからです。

この記事では、日本人が実際に書いた低評価の口コミを、原文のまま引用します。特定のクリニックを批判する意図はないため、クリニック名はすべて伏せています。どこで起きたかではなく、何が起きたかを見てください。

トラブルは「どの場面」で起きているのか

韓国の医療紛争調停法第27条。外国人などの場合の代理人に関する部分が強調されている
韓国の医療事故被害救済及び医療紛争調停等に関する法律 第27条。医療紛争の当事者は韓国医療紛争調停仲裁院に調停を申し立てることができ、外国人など保健福祉部令で定める場合は、書面で代理権を与えた人を代理人にできると定められています

これから並べる口コミを場面ごとに整理すると、起きている場所はかなり限られています。施術そのものよりも、その前後のやり取りに集中しています。

場面起きやすいこと防ぐためのひと言
予約のとき日本語対応の範囲が思っていたのと違う「施術中も日本語で対応してもらえますか」
受付のとき受付の漏れ、待ち時間が読めない「あとどのくらい待ちますか」
カウンセリング金額がふくらむ、範囲の認識がずれる「今日は予約した内容だけにします」
施術中何をされているか分からない「痛いときは手を上げますね」
会計内訳が分からないまま支払う「内訳の分かる明細をいただけますか」
帰国後相談する先がない「帰国後はどこに連絡すればよいですか」

右の列は、どれも1分もかからない確認です。ここに並ぶトラブルの多くは、技術の問題ではなく、確認しなかったことで起きています。

トラブル① カウンセリングで金額がふくらむ

いちばん多いのがこれです。予約したときの金額と、会計の金額が違います。

「アップセルがしつこかった。予約したメニューよりも高いものを2つ提示されて、どちらかから選んでくださいと言われた。元々予約していたものでやりたいですと伝えると、それだとより高くなるから今提示したものの方がいいと言われた。」
「これやるなら、これも足さないと意味ないと言われてどんどん高くなって予定してた金額より倍以上になってしまった😵」

「これだけだと意味がない」「セットでやらないと効果が出ない」という言い方は、断りにくいものです。しかも麻酔クリームを塗る前の、いちばん気持ちが揺れているタイミングで来ます。

避け方

  • カウンセリングの冒頭で予算の上限を数字で伝える。これが最も効きます
  • 予約画面のスクリーンショットを見せる。予約したメニュー名と金額が残っていると話が早いです
  • 「今日は予約した内容だけにします」と言い切る。日本語が不安なら、この一文をスマートフォンに用意しておいてください
  • その場で決めない。迷ったものは今回は外して、次の渡韓に回してください

実際、予算を先に伝えた方の口コミは満足度がはっきり高いです。

「自分の肌には何の治療が必要なのかしっかり根拠を元に教えて頂き、またアップセルも全くなく自分の予算内に収めて下さりました^^」

トラブル② 説明がないまま施術が進む

技術そのものより、何をされているか分からない時間が不安を生みます。

「内容は満足ですが、施術の際になんの声掛けもなくはじまり、いま何をされているのかもわからず、不安がありました。技術は間違いないと思いますが、施術者の日本語力によって不安感の差があると思いました。」
「価格もお得だと思うのですが、施錠中にどの施術されているのか不明なため、今からこのレーザー当てますーみたいな説明があると良かったと思います。」
「施術はテキトーで、スタッフは無愛想、なんの説明もしてくれないから何も分からない。」

避け方

  • 予約時に「施術中も日本語で声をかけてもらえますか」と確認する
  • 答えが「カウンセリングのみ日本語対応」なら、痛いときの合図を施術前に決めておく(手を上げる、など)
  • カウンセリングの最後に、今日受ける施術を順番に読み上げてもらう。紙か画面で見せてもらえるとなお確実です

トラブル③ 施術する範囲の認識がずれる

「顔」「背中」といった大きい単位で話が進むと、思っていた範囲と違うことが起きます。

「服や下着を外して背中全面をしてくれると思っていたし、カウンセリングでも背中としか言われなかった。ブラジャーと服を捲し上げての施術だと思わなかった。ニキビやニキビ跡が1番気になるのは肩甲骨周りだったので、翻訳アプリで背中の上が気になると伝えましたが、下着とタンクトップを頑張って上にあげるだけでした。」

逆に、やってほしくないところまでやられたという声もあります。

「スポットレーザーをやったらお気に入りだったホクロも勝手に消されてしまった、、レーザー当てる箇所をヒアリングしてからにして欲しい。」

避け方

  • 鏡の前で指をさして確認する。言葉より確実です
  • 気になる箇所を事前に写真に撮って見せる
  • 残したいホクロやシミがあるなら、「これは残してください」と先に伝える。言わなければ「取るもの」として扱われます

トラブル④ 待ち時間と、受付の行き違い

大型のクリニックほど流れが速い一方で、行き違いも起きます。

「本日は初回受付後、2時間も待ったのですが、確認すると受付がされていなかったようで、その時点でようやく施術に入りました。受付の漏れがあったようです。」
「施術終わりにはここに座っていてと待合室に座らされ20分ほど経っても何もないので私から受付のスタッフにもう流石に着替えていいのか聞くはめに。本当に無駄な時間を過ごしました。」

避け方

  • 受付のあと、「あとどのくらい待ちますか」と一度聞く。これだけで漏れは見つかります
  • 20分以上動きがなければ、遠慮せずもう一度聞く。待っていれば呼ばれる、とは限りません
  • 旅程を詰めない。カウンセリングと待機を含めて半日を見てください

トラブル⑤ 料金の表示が分かりにくい

施術そのものには不満がなくても、料金の分かりにくさで評価を下げている口コミがあります。

「コーヒーマシンやプリクラが撮れるので、エンタメ的に楽しめます。料金設定が不明瞭だったので、星は三つにしました。」

避け方

  • 会計の前に、合計金額と内訳を確認する
  • 明細をもらう。日本語の明細を出してくれるところもあります
「終了後は日本語で書かれた明細書もきちんと渡してくれます。」

トラブル⑥ 口コミそのものが当てにならないことがある

これは知っておいてください。星の数だけで判断すると、足をすくわれます。

「クチコミが良かったから行ってみたら、クチコミしてくれたらサービスしますよと言われて、やろうとしたら勝手に星5にされて内容までチェックされた」

避け方

  • 低い評価の口コミから読む。星5の平均点より、星1と星2に何が書かれているかのほうが情報量があります
  • 日本語で書かれた原文を読む。機械翻訳された口コミは、書いた人の温度が消えています
  • 具体的な施術名と金額が書かれている口コミを重く見る。「よかったです」だけの短い投稿は判断材料になりません

トラブル⑦ 効果が出ない、仕上がりが想定と違う

これがいちばん取り返しにくいトラブルです。

「ポテンツァの施術を受けましたがおすすめしません。気になる部分の打ち直しもないし、初めはちゃんと打ってましたが、途中から浮いてる感じで肌に刺さってるようには思わなかった。」
「リードルブースター4ccしたけど、全く効果なし。結構高かったから他のクリニックで色々出来たなと思い後悔。」
「10日経ってスポックアイブロウになりました。おでこボトックスは過去にも施術歴ありますが初めてなのでショックです。日本の別のクリニックで 補正を相談します。他が素晴らしかっただけに残念です。」

最後の口コミは、クリニックの対応そのものは丁寧だったと書かれています。丁寧でも、こうなることはあります。

避け方

  • 効果には個人差があります。「必ず効きます」と言い切る説明のほうを疑ってください
  • 1回で完結しない施術があります。何回必要なのかを先に聞いてください
  • ボトックスのように、出方が数日〜10日後に分かるものがあります。帰国直前は避けるのが安全です
  • 帰国後に相談できる連絡先を必ず聞いておく。これを聞いている人と聞いていない人で、その後がまったく変わります

うまくいっている方が、共通してやっていること

韓国の医療法第4条第5項。医療行為をする人の身分が分かるようにするという部分が強調されている
韓国の医療法第4条第5項。医療機関の長は、患者が医療行為をする人の身分を分かるよう、医療人・看護助務士などに院内で名札を付けさせなければならないと定められています(救急・手術室内などの例外あり)

低い評価の口コミばかり読むと不安になりますが、同じクリニックで満足している方のほうが数のうえでは圧倒的に多いです。そして満足している方の書き方には、共通する型があります。

誰に相談したのかが書かれています。カウンセラー(室長)の名前や、通訳として入ってくれた方の名前が具体的に出てきます。つまり、相談の相手がはっきりしている状態で受けています。

すすめられてはいますが、押し切られていません。提案は受けたうえで、受けるものはご自分で決めています。

「初訪問しました。
江南駅降りて目の前だったので、天気が悪かったのですがアクセスが良くて助かりました!
院内は広くてとっても綺麗です✨
韓国語が話せないのですが、あいこさんというカウンセラーの方がとても親切で、通訳としても入ってくださり緊張が解けました✨

ナ室長さんにカウンセリングをしていただいたのですが、おすすめはしてくださるのですが押し売りはなく、また再訪したいクリニックになりました!」

この口コミには、後悔を避ける条件がひととおり入っています。通訳が同席していること。すすめられても押し切られなかったこと。そして、緊張が解けたと書かれている点も見逃せません。緊張したまま金額の話に入ると、断る余裕がなくなります。

裏を返せば、通訳が入らない状態で、緊張したまま、名前も分からない相手と金額の話をするのがいちばん危ない組み合わせになります。この三つのうちどれか一つでも外せれば、状況はかなり変わります。

後悔しないための事前チェックリスト

  1. 予約したメニュー名と金額のスクリーンショットを保存しましたか
  2. 予算の上限を、数字でカウンセリングの冒頭に伝えましたか
  3. 医師の診察はありますか、と確認しましたか
  4. ダウンタイムと帰国日の間隔は足りていますか
  5. 施術中も日本語で声をかけてもらえますか
  6. 残したいホクロやシミを伝えましたか
  7. 今日受ける施術を、順番に読み上げてもらいましたか
  8. 合計金額と内訳、追加費用の有無を確認しましたか
  9. 明細をもらいましたか
  10. 帰国後の連絡先を聞きましたか

当日、どの時点で何を言うのか

チェックリストは、言うタイミングを外すと効きません。当日の流れに沿って並べ直すと、次のようになります。

時点やること
受付の直後予約したメニュー名を口頭でも伝え、待ち時間を聞きます
カウンセリングの冒頭予算の上限を数字で伝えます。ここが最も効きます
提案を受けた直後すすめる理由と、今日やらない場合どうなるかを聞きます
決める前合計金額と、追加でかかるものの有無を確認します
麻酔を塗る前今日受ける施術を順番に読み上げてもらいます
施術室に入ったとき痛いときの合図を決めます
施術の直前鏡の前で、施術する範囲を指でさして確認します
会計の前内訳を確認し、明細をもらいます
帰る前帰国後の連絡先と、避けることを聞きます

とくに大事なのが、麻酔を塗る前という区切りです。麻酔クリームを塗ってしまうと、その時点でもう「受ける前提」で場が進みます。内容と金額の話は、必ずその前に終わらせてください。

もうひとつ、「その場で決めない」は失礼ではありません。一度出て、考えてからまた来ます、と伝えて構いません。断りにくさを利用されないための、いちばん確実な方法です。

日本と前提が違うところ

韓国の付加価値税法施行令の法令ヘッダー
韓国「付加価値税法施行令」。2026年2月27日施行の版です。美容を目的とした施術は、韓国では課税の対象として扱われます

ここまでのトラブルの背景には、日本のクリニックとの前提の違いがあります。悪意ではなく、仕組みが違うために起きていることも少なくありません。

場面日本で慣れている前提韓国で起きやすいこと
相談の相手医師の診察のなかで決まります医師ではなくカウンセラー(室長)と話す時間が長いことがあります
内容の決め方予約した内容で進みます当日の提案で内容が増えることがあります
表示価格税込みか税別かが明記されています表示の前提が施設ごとに違うことがあります
通院何かあれば数日後に再来院できます次に行けるのは次の渡韓のときです
記録カルテが残り、次回も同じ院で参照されます手元に残した明細や写真が、ご自分の記録になります

いちばん取り返しがつかないのは、下から二つめの「通院」です。日本であれば、気になることがあれば翌週また行けます。韓国の場合、その「また行く」に航空券が必要になります。 ですので、当日のうちにどれだけ確認を済ませられるかが、そのまま結果を左右します。

そして、いちばん下の「記録」も同じ理由で重要です。手元に何も残っていないと、あとから相談すること自体が難しくなります。

日本語では、どこまで確認できるのか

韓国の医療海外進出法施行規則第11条。毎年1回以上医療通訳能力検定試験を実施するという部分が強調されている
同法施行規則第11条。医療通訳能力検定試験は毎年1回以上、筆記(国際文化・医療サービス・病院システム・基礎医学)と口述(外国語での表現の正確さ・医療知識)で実施すると定められています

ここまで挙げたトラブルを読み返すと、そのほとんどが日本語でひと言確認していれば防げたものでした。ですので、渡韓前に確かめておきたいのは「日本語対応がありますか」ではなく、「どの場面まで日本語が通じますか」のほうです。

場面通じないと起きること予約のときの確認
予約のやり取りメニュー名や金額の行き違いが起きます「日本語で予約のやり取りはできますか」
カウンセリング理由が分からないまま決めることになります「カウンセリングは日本語で受けられますか」
範囲の確認施術する場所の認識がずれます「範囲は鏡を見ながら確認できますか」
施術中何をされているか分からず不安が残ります「施術中も日本語で声をかけてもらえますか」
会計内訳が分からないまま支払うことになります「会計のときも日本語で確認できますか」
帰国後気になることを相談できません「帰国後に日本語で連絡できる窓口はありますか」

この六つは、同じクリニックでも通じる範囲が違います。カウンセリングは日本語、施術室は韓国語という組み合わせはよくありますので、「日本語対応可」という表記だけで安心しないでください。

答えが「カウンセリングのみ」であっても、それが分かっていれば準備ができます。痛いときの合図を決めておく、気になる箇所を写真で見せておく、聞きたいことを翻訳アプリに入れておく——通じないと分かっていれば打てる手があるというのが、この確認をおすすめするいちばんの理由です。

日本語対応の段階については、韓国の美容クリニックの日本語対応|どの場面で通じるのかを整理しましたでもくわしく整理しています。

帰国後にやること

帰国してからの過ごし方で、後悔になるかどうかが変わることもあります。

  • 経過を写真で残します。同じ場所・同じ明るさで撮っておくと、変化を落ち着いて見られます
  • もらった案内と明細を保管します。あとから相談する場合、手元の記録がそのまま材料になります
  • 気になることは早めに連絡します。時間が経つほど、事実の確認が難しくなります
  • すぐに結論を出しません。施術によっては、変化が分かるまでに時間がかかるものがあります

そして、日本のクリニックに相談するという選択肢も持っておいてください。先ほどの口コミにも、日本で補正を相談したという方がいらっしゃいました。渡韓先で完結させなければならない、と思い詰めないほうが、結果的に落ち着いて対応できます。

それでも何かあったときは

  • その場で言ってください。帰国してからでは、事実の確認そのものが難しくなります
  • 記録を残してください。明細、同意書、施術前後の写真、当日のやり取りのトーク画面。あとから効くのはこれです
  • 感情ではなく事実で伝えてください。通訳を通す場合、感情の部分は伝わりにくく、事実は伝わります
  • 公的な相談窓口の利用については、制度や条件が変わることがあります。渡航前にご自身で最新の情報をご確認ください

よくある質問

Q. 口コミの評価が高いクリニックを選べば大丈夫ですか。

星の数だけでは判断しきれません。この記事で紹介したように、口コミの投稿を条件にサービスを提示されたという声もあります。低い評価の投稿に何が書かれているか、施術名や金額まで具体的に書かれているかを見てください。

Q. すすめられたものを断ると、施術の質が下がりませんか。

そのような扱いを受けたという口コミは、私たちが読んだ範囲では見当たりませんでした。むしろ「押し売りはなく」と書かれている満足の声のほうが多く見つかります。断ることを前提に、予算を先に伝えてください。

Q. 通訳がいないクリニックは避けたほうがよいですか。

避けなければならない、というものではありません。ただ、通訳が入らない場合は、聞きたいことを事前に文字にしておく、合図を決めておくといった準備が必要になります。準備なしで臨むのが、いちばん危ない状態です。

Q. 何かあったとき、帰国してからでも対応してもらえますか。

対応の可否は医療機関によって異なります。だからこそ、帰国後の連絡先をその場で聞いておくことをおすすめしています。明細や施術前後の写真といった記録も、必ず手元に残しておいてください。

関連記事:韓国の美容医療で危ないところを見きわめる|確認できる材料から判断します/韓国の美容クリニックのカウンセリングの流れ|当日どう進むのかを整理しました

まとめ

ここまで並べたトラブルの多くは、カウンセリングの前後10分で防げるものでした。予算を数字で言う。指をさして範囲を確認する。今日やる施術を読み上げてもらう。帰国後の連絡先を聞く。どれも1分もかかりません。

韓国の美容医療そのものが危ないという話ではありません。実際、同じ日に同じクリニックで、丁寧だった、安心できたと書いている方のほうがずっと多いのです。ただ、言わなければ伝わらないという一点だけは、日本のクリニックより強く意識しておいたほうがいいと思います。

そして最後に。効果にも仕上がりにも個人差があり、どの施術にもリスクがあります。うまくいかない可能性を含めて納得できたときにだけ、その場で「お願いします」と言ってください。

クリニック選びで迷っていませんか?

ご希望の施術・渡韓予定日をお送りいただければ、日本語対応の状況を含めてご案内します。

無料で相談する
関連記事