化粧水は、毎日使うものです。ここが、他のものと決定的に違います。使う量が多く、減るのも早いため、「1本いくら」で判断すると実態から離れます。
渡韓のときにまとめて買って帰る方は多いのですが、帰国してから「思ったより早くなくなった」「次にどこで買えばよいか分からない」となる場面もよく聞きます。値段を調べる段階で、続ける前提の計算をしておくと、この二つはほとんど防げます。
このページでは、具体的な金額は書きません。買う場所と時期で動くうえ、容量も商品ごとに違うため、数字だけを並べても比較にならないからです。かわりに、何が金額を動かしているのか、どう計算し直せば比べられるのか、そして渡韓の日程のどこで買うのがよいのかを整理します。

「化粧水」で調べると、二つの違うものが出てきます
最初に整理しておきます。同じ名前で呼ばれていても、医療機関で受ける注射と、自分で肌につける化粧品は、別のカテゴリーのものです。金額の桁が違って当然ですし、比べる対象にもなっていません。
日本語の情報では、どちらの話をしているのかが書かれないまま金額だけが並ぶことがあります。見分け方はかんたんで、「1回」と書かれていれば施術、「1本」「◯mL」と書かれていれば化粧品です。この一点を先に確認してから数字を見るようにすると、混ざらなくなります。
カテゴリーの違いそのものについては韓国のリジュランの美容液にまとめてありますので、このページでは毎日使う化粧品としての値段の見方に絞って書きます。
公式サイトで確認できるもの・できないもの
上に載せた画像は、韓国の食品医薬品安全処の医薬品を検索する画面です。製品名の欄に韓国語で名称を入れて検索すると、承認を受けた製品の情報が表示されます。
ここで大事なのは、この検索に出てくるものと、出てこないものがあるという点です。
| 対象 | 公式の検索に出るか | どこで確認するか |
|---|---|---|
| 注射で使う製剤 | 出ます | 製品名・企業名・承認番号・承認日まで公開されています |
| 化粧品として売られているもの | 出ません | 商品の表示や、販売しているところの案内を見ます |
これは、どちらが優れているという話ではありません。 カテゴリーが違うため、確認できる場所が違うということです。化粧品を選ぶときは、公式の一覧をたどるという方法が使えませんので、表示を自分で読むことになります。 逆にいえば、表示に書かれていることが、そのまま判断の材料になります。
ですので、買う前に見ておきたいのは次の三つです。
- 容量の表示——何ミリリットル入っているか
- 使用方法の表示——1回にどのくらい使うものか
- 販売しているところが分かるか——どこが売っているのかが明記されているか
とくに一つめと二つめは、このあとの計算にそのまま使います。
化粧水の値段を動かしているのは、この4つです
金額の幅が出る理由は、だいたい次の4つに整理できます。
- 容量——1本に入っている量そのものです
- 本数・セット——まとめ売りか単品かで、1本あたりが変わります
- 買う場所——院内販売、店頭、オンラインで条件が違います
- 税・送料——手元から出ていく総額に効いてきます
この4つのうち、値段の幅がいちばん大きく出るのは、買う場所と本数の組み合わせです。同じ商品でも、どこで何本買うかで手元から出ていく総額は変わります。
そして、化粧水でいちばん効いてくるのは一つめです。 化粧水は使用量が多いため、容量の差がそのまま「何日もつか」の差になります。同じような金額でも、容量が倍違えば、実質の負担は倍違います。
そして二つめには注意が必要です。「1本あたり」と書かれていても、それがまとめて買った場合の割り戻しの数字であることがあります。1本だけ買うときの金額とは違いますので、どちらの条件の数字なのかを確認してください。
「1本いくら」より「1か月あたりいくら」に直します
ここがこのページの中心です。化粧水のように毎日使うものは、次の順番で計算し直すと、はじめて比べられるようになります。
- 同じ容量あたりに直します——たとえば100ミリリットルあたりでいくらか
- 1日に使う量を決めます——朝晩使うのか、朝だけなのか
- 何日もつかを出します——容量を1日の使用量で割ります
- 1か月あたりに直します——ここではじめて、続けたときの負担が見えます
3と4を出さないまま買うと、たいてい見込みが外れます。 「これだけあれば当分もつだろう」という感覚は、毎日使うものについてはあまり当たりません。
計算し直すと、順位が変わることもよくあります。
- 1本の金額 → 同じ容量あたりの金額
- 同じ容量あたりの金額 → 1か月あたりの金額
- 1か月あたりの金額 → 次の渡韓までの期間で必要な本数
いちばん下が、渡韓して買う方にとっての実務的な単位です。次にいつ来られるかが決まっていれば、必要な本数はそこから逆算できます。 逆に、次の予定が決まっていないのであれば、まとめ買いは慎重にしたほうがよいと思います。
この計算をする前に、決めておきたいことが一つあります。そもそも今回、どこまで買うつもりなのかという上限です。上限を決めずに店頭に立つと、まとめ買いの割引が魅力的に見えて、使い切れない量を買ってしまうことがあります。上限が決まっていれば、その範囲でどれを優先するかという判断に切り替わりますので、迷う時間も短くて済みます。
上限は、金額でも本数でもかまいません。「今回はこの1本だけ」と決めて行くのも、立派な決め方です。 続けるかどうかは、使ってみてから判断すればよいことですので、最初の1回で全部を決める必要はありません。
使い切る速さを、先に見積もっておきます
「1か月あたり」を出すには、何日もつかを先に決める必要があります。ここを感覚で置くと、計算全体がずれます。
見積もるときに効いてくるのは、次の点です。
- 1日に何回使うか——朝晩の二回なのか、朝だけなのか
- 1回にどのくらい使うか——手にとる量か、コットンに含ませる量かで差が出ます
- 重ねて使うかどうか——何度か重ねる使い方をすると、当然その分早くなくなります
- 季節——乾燥する時期は使う量が増える方が多いです
このうち、二つめの差がいちばん大きいと感じます。同じ商品でも、使い方によって持ちが大きく変わりますので、他の方の「何か月もった」という記録は、そのまま自分に当てはめないほうが安全です。
ですので、はじめて買うものについては、まず1本を最後まで使い切って、実際に何日もったかを記録しておくことをおすすめします。一度その数字が出れば、次からは必要な本数を正確に出せます。買い足しの計画は、二本目からのほうがずっと立てやすくなります。
なお、使用期限の表示も忘れずに見ておいてください。まとめ買いは、使い切れる量かどうかとセットで考える必要があります。 開封してからどのくらいで使い切るのが望ましいかは商品ごとに違いますので、表示に書かれている内容を確認してください。

ライン使いを勧められたときの考え方
院内や店頭で、化粧水だけでなく一式をそろえる形で案内されることがあります。これは押し売りという意味ではなく、組み合わせて使うことを前提に作られているためであることが多いです。
そのうえで、判断の材料として次の三つを確認しておくと、落ち着いて決められます。
- 今日でなくてもよいものか——急いで決める必要があるかを聞きます
- 一つずつ試せるか——まず化粧水だけ、という買い方ができるかを聞きます
- 日本でも手に入るか——帰国後の買い足しを考える材料になります
はじめて使うものであれば、まず1本から試すほうが安全だと思います。まとめてそろえると1つあたりの負担は下がることが多い一方で、肌に合わなかった場合や使い切れなかった場合の負担も一緒に増えます。すでに使っていて続けることが決まっているものであれば、そこではじめてまとめ買いを検討する場面になります。
希望を伝えれば、その範囲で提案してもらえる場面は多いです。長く通っている方の記録もあります。
「もう5年くらい通ってます。信頼できるクリニックであり、技術も素晴らしいと思います。カウンセリングの方が優しくて、寄り添ってくれる感があります。」
「2回目の訪問です。とても施術も上手で、カウンセリングもよく話を聞いてくださり、とてもよかったです。」
続けている方の記録には、続けられる形で買っているという共通点があります。 一度に大量に買うより、次に来るまでの分を買う、という考え方のほうが結果的に無理がありません。
渡韓の日程の、どこで買うのがよいのか
これは意外に大きな差になります。同じ商品でも、滞在のいつ買うかで、判断の質が変わります。
| 買うタイミング | 利点 | 気をつける点 |
|---|---|---|
| 初日〜前半 | 滞在中に少し使ってみて、合うかどうかを確かめられます | 荷物として持ち歩く期間が長くなります |
| 最終日の前 | 荷物が最小限で済みます | 試す時間がなく、表示だけで判断することになります |
| 施術を受けた日 | その場でスタッフに相談できます | 施術直後は判断が甘くなりやすい面があります |
はじめて使うものであれば、前半に少量を買って試すという順番が現実的です。合えば最終日に買い足せますし、合わなければそこで止められます。逆に、すでに使っていて買い足すだけであれば、荷物の面から最終日の前にまとめるほうが楽になります。
持ち帰りの段取りも、買う前に決めておいてください。液体物は機内への持ち込みに制限がありますので、預け入れにするのか、持ち込みにするのかを先に考えておくと当日あわてません。まとめて買うほど、この判断は重くなります。渡韓の準備全体については渡韓の準備にも整理しています。
「次にどこで買うか」を、三つ想定しておきます
続けるつもりであれば、買い足しの経路を先に想定しておくと、あとで困りません。想定できるのは、おおむね次の三つです。
| 経路 | 買う前に確かめること |
|---|---|
| 次の渡韓のときに買う | 次にいつ来られるか。それまでの本数が足りるか |
| 日本でも手に入る | 同じものが日本でも扱われているか。扱いがあるとして、条件はどうか |
| オンラインで買う | どこが売っているのかが分かるか。届くまでの分まで含めた総額はいくらか |
一つめだけを前提にすると、次の渡韓が延びたときに困ります。 予定が確定していない段階であれば、二つめか三つめの経路があるかどうかを、買う前に一度調べておいてください。
そして、どの経路になるにせよ、何を買ったのかが分かる状態にしておくことが前提になります。商品の名前、容量、買った場所。この三つが残っていれば、次に探すときに迷いません。名前が読めない場合は、写真を撮っておくだけで十分です。
もう一つ、代わりに使うものを決めておくという考え方もあります。買い足しが間に合わなかったときに、何も決まっていないと、その場で選ぶことになります。続けることが目的であれば、途切れたときの選択肢まで含めて考えておくほうが現実的だと思います。
支払いの方法でも、手元から出ていく金額は変わります
金額そのものが同じでも、どう支払うかで最終的な負担は変わります。 現金で払うのか、カードで払うのか、どの通貨で決済するのかによって差が出るためです。
確認しておきたいのは、次の三つです。
- どの支払い方法が使えるか——店舗によって対応が違います
- どの通貨で決済されるか——選べる場合があります
- 控えを受け取れるか——あとから確認できる形にしておきます
三つめは、買い足しを考えている方には特に効いてきます。 どこで、いつ、何を買ったのかが分かる状態にしておけば、次に同じものを探すときに迷いません。商品の写真を撮っておくだけでも、次回の手がかりになります。支払いの方法については支払い方法にも整理しています。
日本語では、どこまで確認できるのか
化粧品を選ぶ場面は、施術の説明よりも日本語が通じにくいことがあります。理由は単純で、販売のカウンターや店頭には、通訳がいないことが多いからです。
場面ごとに整理すると、次のようになります。
- 医療機関の中での案内——日本語対応があれば、その場で聞けます。施術との関係も含めて相談できます
- 店頭——商品の表示が韓国語のみのことがあります。翻訳アプリで表示を読む準備をしておくと安心です
- オンライン——日本語の説明がついていない場合があります
医療機関のなかであれば、日本語で相談できたという声は多くあります。
「日本語を話せるスタッフさんが多く、言葉の心配なく安心して施術を受けられました。」
「眉アートお願いしました。日本語でカウセリングも出来て安心でした。」
ですので、気になる商品があれば、まずカウンセリングの場でまとめて聞いてしまうのが確実です。施術のあとに使ってよいものかどうかも含めて確認できますので、店頭で一人で判断するより安全になります。日本語対応の見分け方は日本語対応はどこまでしてもらえるのかにまとめています。
よくある質問
Q. 韓国で買うほうが安いのでしょうか。
買う場所と時期によって動きますので、一律には言えません。比べるのであれば、同じ容量あたりに直したうえで、買いに行く手間と、次に買い足すときのことまで含めて考えてください。1本の金額だけを比べても、続けるときの負担は見えてきません。
Q. まとめ買いと単品では、どちらがよいですか。
はじめて使うものであれば単品をおすすめします。合わなかった場合や使い切れなかった場合の負担が小さく済むためです。すでに使っていて続けることが決まっているものであれば、まとめ買いを検討する場面になります。
Q. どのくらいの量を買えばよいか、目安はありますか。
容量を1日の使用量で割って、何日もつかを出してみてください。そのうえで、次にいつ買えるかまでの日数と照らし合わせると、必要な本数が決まります。使用期限の表示も、あわせて確認してください。
Q. 化粧品も、公式サイトで確認できますか。
医薬品の検索には出てきません。カテゴリーが違うためです。商品の表示や、販売しているところの案内を見る形になります。注射で使う製剤のほうは、製品名・企業名・承認番号・承認日まで公開されています。
Q. 肌に合わなかったときは、どうすればよいですか。
まず使用を止めてください。そのうえで、症状が続く場合は医療機関にご相談ください。施術を受けた医療機関で購入したものであれば、そこに相談するのがいちばん話が早いと思います。帰国後であれば、日本の皮膚科にご相談ください。
※ 本記事は値段の見方と計算の手順を整理したものであり、特定の医療機関・施術・商品をすすめるものではありません。効果や安全性についての判断は行っていません。引用した声は個人の感想です。肌に合うかどうかや使用の可否については、医師にご相談ください。