「韓国の肌管理でおすすめは何ですか」という質問には、実はそのままでは答えられません。おすすめは悩みによって変わりますし、それ以上に、韓国では施術を単品で受けるより、複数を同じ日に組み合わせて受けるのが一般的だからです。
つまり選ぶべきものは「1つのメニュー」ではなく「組み合わせ」になります。この記事では、悩み別に軸となる施術を整理したうえで、予算別に具体的な組み合わせ例を出していきます。
※金額はすべて目安です。為替は1,000ウォン=約110円で計算しています。料金は本数・範囲・ショット数・製剤によって動きますので、必ずカウンセリングで見積もりをご確認ください。効果の出方には個人差があります。
「おすすめの施術」を単品で探すと、たぶん決まりません
韓国のクリニックのメニュー表を見ると、ポテンツァ、リジュラン、ジュベルック、水光注射、ララピール、ピコトーニング、インモード、オンダリフト、ハイフ、糸リフト、小顔注射……と名前が並びます。ここから1つを選ぼうとすると、まず決まりません。

考え方を変えてください。「軸になる施術を1つ決めて、そこに補助を足す」という順番です。実際、現地でもそういう組み立て方をしてもらえます。
「したい施術を考えてきたのですが、肌を直接見て1番いい施術を提案してくれました。無理に痛いことはせず最善のプランをわかりやすくセットしてくれました!」
「長年のコンプレックスでしたが、担当の方にまとめて施術できるプランを提案してもらい思い切って受診しました。一度に複数除去できたのでダウンタイムも一回で済み、コスパも大満足です。」
ここに、渡航して受ける方にとっての大きな利点があります。同じ日にまとめれば、ダウンタイムも1回で済みます。 何度も通えない立場だからこそ、組み合わせで考える意味があります。
なお、韓国の料金にはいわゆる定価がありません。同じ「ハイフ」でもショット数で変わり、「リジュラン」でもcc数で変わります。金額を比べるときは、必ず数量まで含めて比べてください。
悩み別 — まず「軸」を決めます
毛穴・ニキビ跡が気になる方
軸になるのはポテンツァです。凹凸のある肌質に向けて選ばれることが多い施術で、回数を重ねる前提で考えたほうが納得しやすいです。
「いつも渡韓の時に肌治療していただいてます。こちらでポテンツァを3回ほど、施術しましたが、ニキビのクレーターの跡は改善、毛穴も小さくなってきました。」
この方も3回受けています。1回で終わる想定ではなく、渡韓のたびに積み上げる前提で予算を考えるのが現実的です。補助としては、皮脂や角栓を落とす洗浄系(アクアピーリングなど)を同日に組み合わせる形がよく取られます。
乾燥・ツヤ・小じわが気になる方
軸はリジュラン、水光注射、ジュベルックあたりになります。いずれも注入系で、肌の水分感やハリを目的として選ばれます。
「リジュラン2cc+LED+シートマスク」
このように、注入したあとに鎮静を重ねる形が定番です。注入系は痛みを伴うことがありますので、麻酔クリームの有無と待ち時間も合わせて確認しておくと安心です。
シミ・くすみが気になる方
軸はピコトーニングです。範囲や回数で金額が変わりますし、時間制のメニューが用意されていることもあります。
「シミ取り放題60分を施術しました。250,000ウォンです。(中略)終わったら無数のかさぶたにびっくりしました」
ここは正直に書いておきますが、点で照射するタイプはかさぶたが出ます。 帰国日や大事な予定との兼ね合いは、必ず先に相談してください。トーニング系は比較的穏やかですが、そのぶん回数が必要になります。
たるみ・輪郭が気になる方
ハイフ、インモード、オンダリフト、糸リフトがここに入ります。糸リフトは本数で、ハイフはショット数で金額が動きますので、見積もりの読み方がいちばん重要になる領域です。
「自分の予算と肌悩みやダウンタイムの期間等に合わせて施術内容を相談しながら決めることができました。施術は痛みもほとんどなく良かったです。」
輪郭については、小顔注射やボトックスを組み合わせる提案を受けることもあります。
赤み・ゆらぎが気になる方
刺激の強い施術を重ねるより、ララピールのような穏やかなものや、鎮静系を軸にしたほうが向いています。肌が不安定なときに詰め込まないという判断も、立派な選択です。
| 悩み | 軸になる施術 | 同日に足しやすい補助 |
|---|---|---|
| 毛穴・ニキビ跡 | ポテンツァ | 洗浄系(アクアピーリング)・鎮静 |
| 乾燥・ツヤ・小じわ | リジュラン/水光注射/ジュベルック | 鎮静・シートマスク |
| シミ・くすみ | ピコトーニング | 鎮静・保湿系 |
| たるみ・輪郭 | ハイフ/インモード/オンダリフト/糸リフト | 小顔注射・ボトックス |
| 赤み・ゆらぎ | ララピール・鎮静系 | 単独で十分な場合が多いです |
同じ日に組むときは、順番にも意味があります
組み合わせが決まったら、次は順番です。韓国では複数のメニューを続けて受けますので、どれを先にするかでその日の負担が変わります。基本の考え方はとても単純で、落としてから、入れて、最後に鎮めるという流れになります。
| 順番 | 役割 | 例 |
|---|---|---|
| ① 洗浄・角質の処理 | あとの施術が入りやすい状態にします | 洗顔、アクアピーリングなどの洗浄系 |
| ② 照射系 | 熱や光を入れます | ピコトーニング、ハイフ、インモード、オンダリフト |
| ③ 注入系 | 有効成分を届けます | リジュラン、水光注射、ジュベルック |
| ④ 鎮静 | 赤みと熱を落ち着かせます | 鎮静パック、LED、冷却系のケア |
実際にはクリニックの方針や機器の都合で前後することがありますので、これは絶対の決まりではありません。ただ、最後に鎮静が入るかどうかだけは、ご自身から確認しておく価値があります。鎮静が入るかどうかで、その日の夕方の顔がかなり違ってきます。
その場の状態を見ながら順番や内容を調整してもらえた、という記録もあります。
「目の周りの色素沈着、頬のシミが悩みでAI診断とPRP注射をしに行きました!!! 案内もスムーズで、カウンセラーの方から先生まで皆さん優しいです。 私のわがままに臨機応変に対応してくださり、とても感謝してます。 診断から私の肌の悩みを見てわかる先生方もすごいです!」
「わがままに臨機応変に対応してくださり」という部分が要点だと思っています。組み合わせは決め打ちで持ち込むものではなく、現場で調整できる余地を残しておくほうがうまくいきます。診断の結果を見てから決める、という進め方でも遅くありません。
予算別の組み合わせ例
実際に組むとどうなるのか、3つの価格帯で例を出します。あくまで組み立て方の見本としてご覧ください。
| 予算の目安 | 組み合わせ例 | 向いている方 |
|---|---|---|
| 約10〜20万ウォン<br>(約11,000〜22,000円) | 洗浄系+鎮静+シートマスク | 旅行のついでに整えたい方/初めての方 |
| 約30〜50万ウォン<br>(約33,000〜55,000円) | ピコトーニング+水光注射+鎮静 | シミとツヤを同時に狙いたい方 |
| 約30〜60万ウォン<br>(約33,000〜66,000円) | ポテンツァ+洗浄系+鎮静 | 毛穴・ニキビ跡に集中したい方 |
| 約80〜150万ウォン<br>(約88,000〜165,000円) | ハイフまたはオンダリフト+リジュラン+ボトックス | たるみとハリをまとめて扱いたい方 |
上の表で分かるとおり、予算が上がるほど「軸が大きくなる」だけで、補助の考え方は変わりません。 予算が限られている場合は、軸を1つに絞って補助を減らすのが素直な調整のしかたです。
渡航費については触れておきます。2泊3日の渡韓なら、航空券・宿泊・現地の費用でおおむね6万円から14万円ほどかかります。施術費よりも渡航費のほうが高くなる場合がありますので、「韓国だから必ず得」とは言えません。 もともと旅行の予定があるなら追加の渡航費はほぼ発生しませんので、そこで判断が変わります。
渡韓の日程に、どう当てはめるか
組み合わせが決まっても、日程のどこに置くかを間違えると台無しになります。渡韓は日数が決まっていて、観光や買い物の予定も入っているからです。
| 日程 | 置きやすいもの | 避けたほうがよいもの |
|---|---|---|
| 到着日・初日 | かさぶたが出る施術、注入系(落ち着く時間を取れます) | 移動で疲れているときの詰め込み |
| 中日 | 照射系、鎮静系の肌管理 | 翌日に大事な予定があるなら強い施術 |
| 帰国前日・当日 | ダウンタイムが出にくい鎮静系・保湿系 | かさぶたが出る施術、内出血が出やすい施術 |
もうひとつ、見落とされやすいのがその日の予定との相性です。汗をかく予定、長時間屋外を歩く予定、韓国式サウナの予定がある日は、施術と重ねないほうが無難です。紫外線対策の指示が出ることも多いので、日傘や帽子まで用意しておくと安心です。
日程の組み方そのものは渡韓美容の日程の記事にも整理しています。予約の順番で迷う場合は予約の順番の記事もご覧ください。
組み合わせるときに気をつけたい3つのこと
① ダウンタイムは合算されます
施術を足せば、赤みや腫れも足されます。とくにかさぶたが出るタイプと注入系を同日に重ねると、翌日以降の見た目に影響します。予定を先に伝えてください。
「ダウンタイムも思っていたよりも少なく、6時間経つ頃にはエンボスもなくなり、短いダウンタイムでした!」
このように短く済む場合もありますが、出方には個人差があります。「たぶん大丈夫」で組まないほうが安全です。
② 1回ですべてを解決しようとしない
軸を2つも3つも立てると、費用が膨らむわりに何が効いたのか分からなくなります。悩みの優先順位を1つか2つに絞るほうが、次回の判断がしやすくなります。
③ 肌の状態によっては、その日に受けられないことがあります
ニキビが炎症を起こしている、日焼け直後、といった状態では、提案が変わることがあります。行く前に決め打ちしすぎず、現地で調整する余地を残しておいてください。
見積もりを比べるときに、揃えるもの

複数のクリニックで見積もりを取る方も増えています。そのとき、金額だけを並べても比較になりません。中身を揃えて初めて比較になります。
| 揃える項目 | 揃えないと起きること |
|---|---|
| 数量(cc・ショット数・本数・時間) | 数量が違えば、同じメニュー名でも別物です |
| 範囲 | 「全顔」に首やあご下が入るかどうかで変わります |
| 麻酔の有無と費用 | 別料金だと当日に総額が上がります |
| 鎮静・アフターケアの有無 | 付くかどうかで、その日の過ごしやすさが変わります |
| 回数パッケージの条件 | 有効期限があると、使い切れないことがあります |
| 表示価格に税が含まれるか | 会計時に想定と差が出ます |
この6項目を送って、そのまま返信をもらうのがいちばん早い方法です。日本語のメッセージで問題ありません。返信の丁寧さそのものが、そのクリニックの受け入れ体制を映していると考えていただいてよいと思います。
なお、金額の感じ方は人によってかなり違います。同じ内容でも「良心的だった」と受け取る方もいれば、思ったより高いと感じる方もいらっしゃいます。
「とても綺麗なクリニックで快適でした。 お手頃なメニューも多くて良心的です。ポテンツァとボトックスをお願いしましたが効果もしっかり出ていて大満足です。 日本語のできるスタッフが何人もいて安心できました。 またリピートしたいと思います。」
この方は複数のメニューを受けたうえで「お手頃なメニューも多くて良心的」と書いていらっしゃいます。組み合わせで考えると、単価だけを見ていたときとは印象が変わるということでもあります。
料金の見方そのものについては相場の読み方、価格表の見方については料金の見方の記事にも整理しています。
日本語と通訳 — 「組み合わせ」は言葉が通じないと作れません

ここがこの記事でいちばんお伝えしたい部分です。組み合わせを自分に合わせて組んでもらうには、言葉が通じている必要があります。 単品を指名するだけなら翻訳アプリでも足りますが、「予算はこれくらい、悩みはこれ、明後日帰国」という条件を伝えて最適解を出してもらうとなると、話は別です。
実際、日本語で予算を伝えられた方の体験がそれを示しています。
「日本語対応のスタッフも一緒にいて、韓国語が分からなくても問題ありませんでした。施術やメニューについて分からなくても、こちらの顔を見ておすすめのメニューを教えてくれたり、値段の上限を伝えるといろいろなメニューの組み合わせを教えてくれたりと、とても親切でした。」
「カウンセリングも丁寧で、悩みを話すとそれに合った施術を提案してくれます。予算にも理解があるし、無理に勧められたりはしません。」
なお韓国では、外国人患者と医療従事者の意思疎通を支援するため、医療通訳を担う人材の養成や通訳能力の検定を行える仕組みが法律に定められています(医療海外進出及び外国人患者誘致支援に関する法律 第13条)。通訳の質が個人任せになりにくい背景がある、ということになります。
ただし「日本語対応」の中身はクリニックごとに違います。カウンセリングだけ日本語で、施術室では担当者が変わることもあります。予約時に「施術中も日本語で対応してもらえますか」と一度確認しておいてください。
カウンセラー(室長)には、予算を先に、数字で

韓国では、医師の診察より先にカウンセラー(室長と呼ばれます)が出てきて、悩みと予算を聞き、メニューを組み立てる流れが一般的です。
「AI肌診断をもとにカウンセラーの方が日本語で詳しく説明をしてくれて、肌の状態やそれに合った施術も教えてくださりとても分かりやすく良かったです!」
この流れでは、最初に予算を数字で言ってしまうのがいちばん効率的です。「50万ウォンまでで、毛穴を優先したいです」と言えば、その範囲で組んでもらえます。逆に予算を伝えないまま「おすすめを」と聞くと、上限のない提案になりやすいです。
「予約したメニューよりも高いものを2つ提示されて、どちらかから選んでくださいと言われた。」
こうした声も実際にあります。予約時の画面と金額を残しておき、必要ならその場で見せられるようにしておくと安心です。断るのは失礼ではありません。「今回は予約した内容でお願いします」で十分です。
日本語では、どこまで確認できるのか
組み合わせを作ってもらうには言葉が要る、と書きました。では渡韓の前に、日本語だけでどこまで決められるのかを分けておきます。
| 確認したいこと | 日本語だけで確認できるか | 方法 |
|---|---|---|
| 日本語対応と通訳の有無 | できます | 予約のメッセージを日本語で送り、返信の中身を見ます |
| 施術中の日本語対応 | できます | 「施術中も日本語で声をかけてもらえますか」と区切って聞きます |
| メニューの数量と金額 | できます | 「何ccで、何ショットで、いくらですか」と数量つきで聞きます |
| 同じ日に組めるかどうか | ある程度できます | 受けたい組み合わせを箇条書きで送り、可否だけ先に確認します |
| 所要時間 | できます | 「全部でどれくらいかかりますか」と聞いておくと予定が組めます |
| 自分の肌に合う組み合わせ | できません | 肌を診てもらう必要があります |
| 当日の確定金額 | できません | カウンセリングで提示されます |
つまり、「可否」と「条件」は日本語で先に決められ、「最適な組み合わせ」は現地でしか決まりません。 事前に決められることを先に片づけておけば、当日は組み立ての相談に時間を使えます。
通訳が付いた状態で相談できた方の記録も見ておきます。
「もう数年お世話になっています。 日本語のカウンセラーさんがつきっきりでとっても丁寧に通訳してくださいます。 先生も皆様、とっても優しくて、腕もすごく良くて、どこよりも信頼して通っています。 これからもよろしくお願いします✨」
「つきっきりで」という言葉が出てくるのが、組み合わせを相談する場面の理想形だと思います。カウンセリングだけ日本語で、施術室では担当が変わることもありますので、どの場面まで日本語なのかを予約時に確認しておいてください。
よくある質問
Q. おすすめの組み合わせを、行く前に決めていったほうがよいですか。
決め切らないほうがうまくいきます。候補を2つほど持って行き、肌を見てもらってから決める形が現実的です。ただし予算の上限と帰国日は、行く前に決めておいてください。この2つが決まっていれば、その場で組み立ててもらえます。
Q. 初めてでも、複数のメニューを組んで大丈夫ですか。
大丈夫ですが、最初は2つ程度に絞るほうが判断しやすくなります。詰め込むと、どれが自分に合ったのかが分からなくなり、次に何を選べばよいかも決められなくなります。
Q. 提案されたメニューを断ってもよいのでしょうか。
断って構いません。「今回は予約した内容でお願いします」で十分に伝わります。理由を説明する必要もありません。予算を先に伝えておけば、そもそも断る場面自体が減ります。
Q. 同じ組み合わせを、次の渡韓でも受けられますか。
受けられます。そのためにも、メニュー名と数量、受けた日付を控えておいてください。明細をもらえるなら写真を撮っておくのがいちばん簡単です。次回は「前回と同じ内容で」と伝えるだけで済みます。
まとめ
韓国の肌管理でおすすめを選ぶときは、単品を探すのではなく、軸を1つ決めて補助を足すという順番で考えてください。毛穴・ニキビ跡ならポテンツァ、乾燥やツヤならリジュランや水光注射・ジュベルック、シミならピコトーニング、たるみならハイフやオンダリフト・糸リフトが軸になります。
そのうえで、予算を数字で伝えること。同日にまとめればダウンタイムも1回で済みますが、赤みや腫れは合算されますので、帰国日との兼ね合いは先に相談してください。
そして、組み合わせを自分に合わせて作ってもらうには日本語が通じる環境が要ります。施術中まで日本語が通じるかを予約時に確認しておくこと。これが結果的に、いちばん満足度を左右します。
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※この記事は情報提供を目的としたものであり、診断や治療の代わりになるものではありません。施術の適応やリスクについては、必ず医師のカウンセリングでご確認ください。