渡韓してオンダリフトを受けようと調べはじめると、多くの方が同じところでつまずきます。韓国のクリニックの案内はウォンで書かれているので、まず日本円に直そうとするのですが、直したとたんに数字がばらばらになって、どれが高くてどれが安いのか分からなくなってしまう、という現象です。
これは計算を間違えているからではありません。換算するもとの数字が、そもそも同じ条件で並んでいないからです。回数が違う、範囲が違う、税の扱いが違う、そして支払い方法によって最終的にいくら引き落とされるかも変わります。日本円に直すという作業は、この四つがそろってはじめて意味を持ちます。
この記事では、値段そのものを当てにいくのではなく、日本円に直す前に何をそろえればよいのかを整理します。金額の目安を書くことはしません。為替は毎日動きますし、クリニックの案内も条件によって変わるためです。かわりに、どんな質問をすれば自分の条件での総額が出てくるのか、その組み立て方をお伝えします。

日本円に直した瞬間に、比べられなくなる理由
たとえば、三つのクリニックの案内をメモして帰ってきたとします。それぞれをその日のレートで日本円に直すと、三つの数字が並びます。ここで「いちばん小さい数字が安い」と判断してしまうと、ほとんどの場合、判断を誤ります。
理由は単純で、三つの数字が指しているものが違うからです。ひとつ目は一回あたりの金額、ふたつ目は数回分をまとめた金額、三つ目は初回だけの金額かもしれません。範囲も、顔全体なのか、あごから下を含むのか、首まで入るのかで変わります。税の扱いも、税込みで書いてあるところと、あとから加算されるところが混ざっています。
つまり、換算は最後の作業です。順番を逆にすると、どれだけ丁寧に計算しても比較にはなりません。まず条件をそろえる、そのうえで日本円に直す。この順番だけは崩さないほうが安全です。
もうひとつ、日本円に直したときに起きやすいのが、桁の感覚がずれることです。ウォンの表示は日本円より桁が多いため、見慣れないうちは大きい数字に引っぱられます。逆に、日本円に直したあとの数字だけを覚えていて、現地でウォンの表示を見たときに「思っていたのと違う」と感じる方もいらっしゃいます。メモを取るときは、ウォンの金額と日本円に直した数字を両方書いておくと、この行き違いを避けられます。
同じ悩みは、値段の見え方そのものを扱ったオンダリフトが安く見える理由のページでも整理しています。あわせて読んでいただくと、案内の書き方の癖が分かりやすくなります。
そもそも「オンダリフト」という名前が指すもの
オンダリフトは、肌の内側にはたらきかけて引き締めを目指す、リフトアップの系統に入る施術です。切る施術ではないため、受けたその日から普段どおりに過ごせることを期待して選ぶ方が多いところです。
ただし、名前が同じでも、クリニックの案内での扱い方はそろっていません。単独のメニューとして置いているところもあれば、ほかの施術と組んだセットの一部として案内されることもあります。この違いが、そのまま金額の違いになって出てきます。
ここで大切なのは、名前だけでは中身が決まらない、という前提を持っておくことです。カウンセリングで「この案内は何回分ですか」「どこまでの範囲ですか」と聞くこと自体が、比較の第一歩になります。
また、日本語で書かれた案内記事のなかには、表記が少しずつ違うものがあります。「オンダリフト」と書かれていることもあれば、「オンダ」とだけ書かれていることもあります。同じものを指している場合が多いのですが、クリニックのメニュー表に載っている名前とは限りません。予約や問い合わせのときには、日本語の呼び方だけでなく、そのクリニックのメニュー表でどう書かれているかを確認しておくと、当日の行き違いが減ります。
値段を決めているのは、施術名ではなく条件です
日本円に直す前にそろえるべき条件は、おおむね次の四つに整理できます。表にしました。
| 条件 | 何が変わるか | カウンセリングでの聞き方 |
|---|---|---|
| 回数 | 一回分か、まとめた回数分か | 「この金額は何回分のものですか」 |
| 範囲 | 顔だけか、あご下や首を含むか | 「この金額に含まれる部位を教えてください」 |
| 出力・照射の量 | 同じ名前でも一回の中身が変わる | 「私の場合、どのくらいの量を予定していますか」 |
| 税の扱い | 表示に付加価値税が入っているか | 「この金額は税込みですか」 |
この四つのうち、見落とされやすいのが三つ目です。回数と範囲は案内にも書かれていることが多いのですが、一回のなかでどのくらいの量を当てるかは、肌の状態や希望によって変わります。同じ「一回」でも中身が違えば、金額も感じ方も変わります。カウンセリングで自分の場合の予定を聞いておくと、あとから「思っていたのと違う」と感じにくくなります。
この四つが決まると、はじめて「自分の場合はいくらか」という数字が出てきます。逆に言えば、この四つが決まっていない金額は、日本円に直しても意味を持ちません。
なお、回数や範囲の考え方は施術の系統ごとに違います。肌の調子を整える系統の施術については肌管理の系統では、照射の数や薬剤の量まで含めて条件を分解していく必要があります。
税込みか税別かで、日本円の見え方が変わります
韓国では、美容を目的とした施術は課税の対象として扱われます。これは法令の条文で分類が定められているもので、クリニックが独自に決めているものではありません。

問題は、案内の表示です。税込みで書いているところと、税別で書いているところが混ざっています。日本円に直すときに、片方は税込み、もう片方は税別のまま換算してしまうと、その差がそのまま比較の狂いになります。
ですので、メモを取るときは金額の横に「税込み」「税別」のどちらかを必ず書き添えてください。この一手間があるだけで、帰国してから見返したときに判断ができます。以前あった外国人観光客向けの還付の制度については、条文の期限がどうなっているかを免税の条文を原文で確認したページにまとめてあります。
支払い方法によって、最終的な日本円は変わります
もうひとつ、日本円の数字を動かすのが支払い方法です。ここは為替の話になるので、金額ではなく仕組みだけを整理します。
| 支払いの経路 | 日本円の額が決まる場面 | 先に確認しておくこと |
|---|---|---|
| 日本で両替して現金で払う | 両替したとき | 両替の場所によって条件が違います |
| 現地で両替して現金で払う | 現地で両替したとき | 営業時間と、どこで両替するか |
| クレジットカードで払う | カード会社が処理したとき | 海外での利用にかかる条件 |
| 現地通貨か日本円かを選ぶ画面が出た場合 | 選んだ通貨で処理されたとき | どちらを選ぶかで扱いが変わります |
カードの決済画面で「現地の通貨で払いますか、日本円で払いますか」と聞かれることがあります。ここで選んだ通貨によって、どの段階のレートが使われるかが変わります。どちらが有利かは条件によりますので、ご自分のカードの案内を出発前に確認しておくと迷いません。
もうひとつおすすめしたいのが、支払いのあとに明細を受け取っておくことです。何にいくら払ったのかが項目ごとに残っていると、帰国してから日本円に直すときの土台になります。追加で受けたものがあった場合も、明細があれば「あの日、何が増えたのか」をあとから確かめられます。会計のときに「明細をいただけますか」と一言添えるだけで済みます。
支払いの場面そのものについては支払い方法のページに、当日の流れとあわせてまとめています。
「初回価格」を日本円に直すと、比較が壊れます
初めての方向けの価格が案内されることがあります。これ自体は珍しいことではありませんが、日本円に直して比べるときには注意が必要です。
初回価格を換算した数字と、通常の価格を換算した数字を並べると、当然ながら初回価格のほうが小さく出ます。ところがオンダリフトのようなリフトアップの系統は、一度きりで終わらせるより、間隔をあけて続けることを前提に案内されることが多い施術です。二回目以降の金額を聞かずに初回だけで比べると、続けたときの総額が逆転することがあります。
ですので、初回価格を聞いたときは、そのすぐあとに「二回目以降はいくらになりますか」と続けて聞いてください。この二つをセットで持ち帰ると、換算したときに意味のある比較ができます。
実際に現地でカウンセリングを受けた方の声にも、必要なものと必要でないものをはっきり伝えてくれた、という書き方が見られます。
「日本語カウンセラーの方もとても分かりやすく親切でオススメと今はこれは必要ないなど、的確なカウンセリングでした。」
「丁寧で、必要ないものは必要ないとはっきり伝えてくれます。料金も良心的で、日本人でも安心して来店できます。あと院内がキレイ。」
金額の話をするときに遠慮してしまう方が多いのですが、条件を聞くことは失礼にはあたりません。むしろ、条件が明確なほうがクリニック側も案内しやすくなります。
日本円に換算する前に、そろえておく5つの条件
ここまでを、持ち帰り用のかたちにまとめます。カウンセリングのメモを、この5行で取っておくという使い方を想定しています。
| # | そろえる条件 | メモの書き方の例 |
|---|---|---|
| 1 | 回数 | 何回分の金額か |
| 2 | 範囲 | どの部位が含まれるか |
| 3 | 税 | 税込みか、税別か |
| 4 | 追加で発生しうるもの | 麻酔・薬・アフターケアの扱い |
| 5 | 二回目以降 | 次に受けるときの金額 |
この5行がそろっていれば、帰国してから落ち着いて日本円に直せます。そろっていない項目があるなら、その部分は「未確認」と書いておいてください。空欄のままにしておくと、あとで自分の記憶で埋めてしまい、それが誤解のもとになります。
追加で発生しうるものについては、費用の中身を項目ごとに分けた当日に追加されやすい項目を先に洗い出しておくと安全です。
予約の前に、公式に確認できること
金額の話とは別に、渡韓の前に自分で確かめておけることがあります。そのクリニックが、外国人患者の受け入れ機関として韓国に登録しているかどうかです。これは公式のサイトで、誰でも無料で調べられます。

登録があること自体が施術の質を保証するものではありませんが、外国人の受け入れを前提にした体制があるかどうかの手がかりにはなります。金額の条件を細かく詰めたい方にとっては、案内の窓口がどれだけ整っているかは無視できない要素です。
確認は、韓国語の機関名を入力欄に入れて照会するだけで終わります。渡韓の準備のときに一度開いてみてください。
見積もりを日本円に直す手順
実際の手順は、次の順番で進めるのが確実です。
まず、すべての候補を同じ条件にそろえます。回数がそろっていなければ、一回あたりに割り戻して並べます。範囲が違う場合は、含まれる部位を書き出して、共通する部分だけで比べます。
次に、税の扱いをそろえます。税別で書かれているものは、税込みに直したうえで並べます。ここをそろえないまま換算すると、税の分だけ差が出ます。
そのうえで、はじめて日本円に直します。使うレートはどれでもかまいませんが、すべての候補に同じレートを当ててください。日によって違うレートを使うと、比較になりません。
最後に、施術そのもの以外にかかるものを足します。渡航そのものにかかる費用は、受ける施術の数によって一件あたりの重みが変わります。一件だけのために渡韓する場合と、同じ滞在で複数を受ける場合では、一件あたりに乗ってくる分が変わるためです。一回の渡韓で何を受けるかを決めてから考えると、判断がしやすくなります。一回の滞在で何件受けるかは、日程の組み立てとあわせて決めていくことになります。
ここまでを一枚の紙に書き出すと、意外なことが起こります。最初に「いちばん安い」と思っていたところが、条件をそろえた時点で真ん中になることが少なくありません。逆に、金額の欄だけを見て候補から外していたところが、含まれるものを足していくと現実的な選択肢として残ることもあります。日本円に直す作業は、この並べ替えのためにあると考えていただくと、手間の意味が分かりやすくなると思います。
痛みや当日の感じ方については、続けて受けた方の声も参考になります。
「2度目の施術です。多少の痛みはありますが…耐えるだけの結果があるので耐えれます!」
日本語では、どこまで確認できるのか
ここまで書いてきた確認は、すべて言葉のやりとりです。ですので「そもそも現地で日本語で聞けるのか」が、実際にはいちばん大きな問題になります。
日本語対応をうたっているクリニックは多いのですが、その中身には段階があります。金額の条件を詰める場面は、施術の説明よりも一段むずかしい話題です。
- 常勤の日本人スタッフや通訳がいる——回数・範囲・税の扱いまで、その場で確認できます
- 予約の窓口だけ日本語——当日の会計の場では通じないことがあります
- 翻訳アプリで対応——施術の説明はできても、条件を詰める場面では行き違いが起きやすくなります
予約の段階で「会計のときも日本語で確認できますか」と一言聞いておくと、どの段階までの対応なのかがかなり分かります。実際に、予約の時点から通訳がついたという声もあります。
「予約するとき通訳さんがとても親切でした。来院してからもカウンセリングで男性の通訳さんがついてくれて、日本語も上手でした。料金もとてもお得でした。」
日本語対応の段階については日本語対応のページで、場面ごとにどこまで通じるかを整理しています。
よくある質問
Q. 韓国のオンダリフトの値段を、日本円でだいたいいくらと考えておけばよいですか。
この記事では金額の目安を書いていません。為替は毎日動きますし、同じ施術名でも回数・範囲・税の扱いによって金額そのものが変わるためです。かわりに、自分の条件での総額を出してもらう聞き方を上に整理しました。カウンセリングで条件を確定させてから換算されることをおすすめします。
Q. 表示がウォンだけの場合、どのレートで考えればよいですか。
どのレートを使うかよりも、すべての候補に同じレートを当てることのほうが大切です。比較の目的であれば、その日のレートを一つ決めて全部に当ててください。実際に支払う額は、両替やカードの処理がどの時点で行われるかによって決まります。
Q. 税込みか税別かは、どうやって確かめればよいですか。
カウンセリングの場で「この金額は税込みですか」と直接お聞きになるのがいちばん確実です。韓国では美容を目的とした施術は課税の対象として法令で分類されており、表示のしかたはクリニックによって違います。
Q. 現金とカード、どちらがよいですか。
一概には言えません。両替のしかた、カードの海外利用の条件、当日の受付でどちらが使えるかによって変わります。ご自分のカードの案内を出発前に確認し、現金も少しは持っておく、という組み方をされる方が多いです。
Q. 一回だけ受けるつもりでも、二回目以降の金額を聞く意味はありますか。
あります。オンダリフトのようなリフトアップの系統は、間隔をあけて続けることを前提に案内されることが多い施術です。二回目以降の金額を知っておくと、初回価格だけを見て決めてしまうことを避けられます。
※ 本記事は、費用が決まる仕組みと確認の手順を整理したものであり、特定のクリニックや施術をおすすめするものではありません。金額・条件・為替はいずれも変動します。実際の費用や適応については、必ず医療機関でご確認ください。