「韓国のオンダリフトは何円ですか」と聞く前に|金額が一つに決まるまでの順番を現地から整理【2026年】

費用・比較公開日:2026-09-17 最終更新:2026-09-17

「韓国でオンダリフトを受けたいのですが、何円くらいですか」——渡韓を考えている方から、いちばん多く届くご質問のひとつです。ただ、この形のご質問には、正直なところ一つの数字でお返しすることができません。数字を出し惜しみしているのではなく、この施術の料金が「あらかじめ決まっている一つの金額」ではなく、条件が決まってはじめて計算される形になっているためです。

たとえば同じクリニックの同じ機器でも、顔の下半分だけに当てる場合と、首まで含める場合とでは、当てる回数(ショット数)が変わります。ショット数が変われば金額も変わります。さらに「一回だけ受ける」のか「間隔をあけて何回か受ける」のかでも、支払う総額はまったく別のものになります。

この記事では、金額そのものを書く代わりに、「何円」が確定するまでに何が決まっていくのか、その順番を整理します。順番が分かっていると、カウンセリングの場で聞くべきことがはっきりして、あとから金額が動いてしまう場面も減らせます。

付加価値税法施行令の法令ヘッダー
韓国「付加価値税法施行令」。掲載時点で確認できたのは2026年2月27日施行の版(大統領令第36133号)でした。表示価格が税込みかどうかは、この法令の考え方が前提になります

「何円ですか」に、一つの数字が返ってこない理由

日本の美容皮膚科でも同じところはありますが、韓国のクリニックの案内は、日本語で見かける記事よりもさらに「条件つき」で書かれていることが多くあります。

見かける金額には、大きく分けて次のような性格の違いがあります。

  • 初回だけの案内金額——はじめて来院した方に向けたもので、二回目以降は別の金額になります
  • セットに組み込まれたときの金額——ほかの施術と一緒に受けることが前提で、単独で受けると変わります
  • 一定のショット数までの金額——その数を超えた分は追加で計算されます
  • 範囲を区切ったときの金額——顔全体なのか、部分だけなのかで変わります

日本語の記事で「オンダリフトは◯◯円」と書かれていても、その数字がどの性格のものかまでは書かれていないことがよくあります。ここがそろっていないまま数字だけを比べると、比べたつもりで比べられていない、ということが起こります。

同じ理由で、平均価格を出そうとしても一つに決まらないという現象も起きます。単位がそろっていない数字をいくら集めても、平均は動いてしまうためです。

金額を動かしている条件を、五つに分けて見ます

オンダリフトの見積もりを動かしているものを分けると、おおよそ次の五つになります。

条件何が変わるのかカウンセリングで聞く形
ショット数当てる回数。総額に直接効きます「今回は何ショットの計算ですか」
範囲顔全体・下半分・首・目のまわりなど区切り方「この金額はどこまでの範囲ですか」
回数と間隔一回で終わるのか、何回かに分けるのか「何回受ける前提の案内ですか」
出力と当て方同じショット数でも設定で内容が変わります「出力はどのように決めますか」
税と表示表示が税込みか税別か「この金額は付加価値税を含みますか」

この五つのうち、日本語の記事でいちばん抜けやすいのがショット数と回数です。この二つが書かれていない金額は、比べる材料としてはかなり弱いものになります。

逆に言えば、この五つさえそろえて聞ければ、「何円」は自分の条件で計算できる形になります。実際に、カウンセリングで条件を詰めてから決めたという声もあります。

「最初のカウンセリングでは、日本語対応してくださり、自分に合った背術を提案してくれます!」

提案を受けてから金額が出る、という順番がここに表れています。先に金額があって、それに合わせて内容が決まるわけではない、ということです。

金額が確定していく順番

実際の流れに置き換えると、次のような順番になります。

段階決まることこの時点で分かる金額
予約・問い合わせ受けたい施術の名前おおまかな案内のみ
来院・肌の確認状態と、向いている当て方まだ確定しません
カウンセリング範囲・ショット数・回数ここではじめて計算できます
見積もりの提示税込みかどうかを含めた総額ここが「何円」です
会計支払い方法・分割の有無実際に払う金額

つまり、「何円」という数字が本当の意味で出てくるのは、カウンセリングが終わったあとです。それより前の段階で出てくる数字は、あくまで目安として扱うのが安全です。

ここを知らずに「事前に聞いた金額と違う」と感じてしまうことがありますが、多くの場合は金額が上がったのではなく、条件がまだ決まっていない段階の数字と、条件が決まったあとの数字を比べていることが原因です。

表示価格が税込みかどうかは、法令の側にも手がかりがあります

韓国では、治療を目的とした医療には付加価値税がかかりませんが、美容を目的とした施術は課税の対象として扱われます。これは考え方の問題ではなく、法令に施術名まで挙げて書かれています。

付加価値税法施行令第35条第1号ナ目。課税対象の施術名が黄色で強調されている
韓国の法令原文。黄色く示された部分に、シミ治療術・ニキビ治療術・脱毛術・皮膚再生術・皮膚美白術・抗老化治療術および毛穴縮小術などが並んでいます

黄色く示された部分には、皮膚に対する施術の名前が区分として並んでいます。実際に受ける施術がこのうちのどれにあたるかは医療機関の判断によりますが、美容を目的とした施術には税がかかることが前提になっているという点は、条文から読み取れます。

ここが費用に効いてくるのは、表示されている金額が税込みなのか税別なのかという点です。韓国のクリニックの表示は、税込みのところと税別のところが混在しています。同じ数字に見えても、片方には税が乗り、片方には乗らないということが起こります。

「この金額は付加価値税を含みますか」——カウンセリングでこの一言を確認しておくだけで、会計の場での差はかなり防げます。詳しい仕組みはオンダリフトの値段が安く見える理由にも整理しています。

「一回いくら」と「続けたときいくら」は、別の数字です

オンダリフトのように熱を使って引き締めをねらう施術は、一回で完結するものとして案内される場合と、間隔をあけて複数回受けることを前提に案内される場合があります。

このとき、「一回いくら」だけを聞いて帰ってしまうと、あとで前提がずれます。渡韓して受ける場合はとくに、次の回をいつ受けるのかが現実的な問題になります。日本に戻ってから間隔が空いてしまうのか、次の渡韓まで待つのか、日本で近い施術を受けるのか。ここまで含めて考えると、「何円」の意味が変わってきます。

確認しておきたいのは、次の三つです。

  1. 何回受ける前提の案内なのか——一回で完結する案内なのか、複数回が前提なのか
  2. 回と回のあいだは、どのくらいあけるのか——次の渡韓の計画に直結します
  3. 複数回のまとめ払いをした場合、途中でやめたらどうなるのか——返金の扱いは事前に聞いておく項目です

3つめは聞きにくく感じるかもしれませんが、あとから確認するほうがずっと難しくなります。カウンセリングの場で聞いておくほうが、お互いにとって明快です。

見積もりを比べられる形にそろえる

韓国の医療法第45条。掲示した金額を超えて徴収できないという部分が強調されている
韓国の医療法第45条。医療機関は、あらかじめ告知・掲示した金額を超えて徴収することができないと定められています

複数のクリニックを比べたい場合は、金額そのものを並べる前に、条件を同じ形に書き出しておくと迷いが減ります。

そろえる項目書き込む内容
施術名機器の名前だけでなく、当て方の説明も
範囲顔全体/下半分/首を含むか
ショット数数字で。書かれていなければ「記載なし」と書く
回数一回/複数回(間隔も)
税税込み/税別/未確認
追加でかかるもの麻酔・鎮静・アフターケア・薬
初回条件初回のみか、二回目以降も同じか

この表を埋めていくと、空欄が多いところほど比べにくいことがはっきりします。空欄は、そのクリニックが不親切だという意味ではなく、単にその情報がまだ手元にないという意味です。埋まっていない欄をカウンセリングで質問に変えれば、それがそのまま準備になります。

日本円で考えたい場合は、換算そのものにも条件があります。日本円に直すときに差が出る仕組みを先に見ておくと、レートと支払い方法で数字が動く理由が整理できます。

当日、金額が動きやすい場面

現地で「思っていた金額と違った」となりやすいのは、次のような場面です。

  • 肌を見たうえで、別の施術をすすめられたとき——提案自体は自然なことですが、金額の前提は変わります
  • 範囲を広げることになったとき——首やあごの下を足すと、ショット数が増えます
  • セットの案内を受けたとき——単独で受けるつもりだった前提が変わります
  • 麻酔やアフターケアが別料金だったとき——含まれているかどうかは事前に確認できます

いずれの場面でも、その場で決めなければならないわけではありません。「いったん総額を紙か画面で見せてください」とお願いすれば、条件と金額を一度に確認できます。

支払いのタイミングについては、その場で完了する形が多く、あとから追加の請求が来ることは通常ありません。実際にそう書かれている声もあります。

韓国の与信専門金融業法第19条。カード決済の拒否を禁じる部分が強調されている
韓国の与信専門金融業法第19条。カードで支払うという理由で決済を断ったり、利用者を不利に扱うことは禁じられています
「その場で決済なので、後から請求されることもないです!」

支払い方法そのものの選び方は支払い方法の考え方にまとめています。

支払った内容と、受けた内容が合っているか

金額の話でもうひとつ大事なのが、支払った内容と実際に受けた内容が一致しているかという点です。低い評価の口コミには、この食い違いを指摘するものがあります。

「リジュラン6ccでお支払いしていたのに半分の量しか打ってもらえず、これで全量打ちましたと最初嘘をつかれました。」
「同じような被害者を出さないためにも他のクリニックに行かれる事をオススメします。」

これは別の施術についての投稿ですが、注射でも照射でも、「数量」で金額が決まる施術には共通する注意点です。オンダリフトの場合は、ショット数がその「数量」にあたります。

防ぎ方はむずかしいものではありません。施術前に「今回は何ショットの計算ですか」と確認し、明細に数字が入っているかを見るだけです。数字が明細に残っていれば、あとから話し合う材料になります。

渡韓して受ける場合の「何円」には、もうひとつの内訳があります

施術そのものの金額が分かっても、渡韓して受ける場合は、それだけでは総額になりません。日本で受ける場合との違いは、施術以外の部分がまとめて乗ってくるところにあります。

具体的には、往復の航空券、宿泊、空港とクリニックのあいだの移動、そして滞在の日数そのものです。オンダリフトは大きな腫れが残りにくい施術として案内されることが多いものの、当日に赤みや熱感が出ることはあります。予定を詰めすぎると、その日の残りが動きにくくなります。

そのため、「何円ですか」を考えるときは、次の二段構えで見るほうが実態に合います。

見る単位含まれるもの
施術の総額ショット数・範囲・回数・税・追加分
渡韓の総額施術の総額+航空券+宿泊+移動+滞在日数

この二つを分けておくと、「施術は思ったより抑えられたけれど、日程を一日足したので全体では変わらなかった」といった判断ができるようになります。逆に、同じ渡韓のなかで別の施術も受けるのであれば、渡韓の総額は複数の施術で分け合う形になります。

カウンセリングで、そのまま使える質問の並び

韓国の医療法第24条の2。主たる医師が変わる場合の通知義務が強調されている
韓国の医療法第24条の2。主たる医師が変わるときは、その理由と内容を書面で知らせることになっています

最後に、当日そのまま使える形に並べておきます。順番に聞いていくと、金額が確定するまでの条件がひととおりそろいます。

  1. 今回の案内は、どの範囲を当てる前提ですか
  2. 何ショットの計算になりますか
  3. 一回で終わる案内ですか、複数回が前提ですか。間隔はどのくらいですか
  4. この金額に付加価値税は含まれていますか
  5. 麻酔やアフターケアで、別にかかるものはありますか
  6. 初回だけの条件ですか、二回目以降も同じ条件ですか
  7. 明細に、範囲とショット数を書いていただけますか

7つめは、受けたあとで確認したくなったときのための項目です。書面や画面に数字が残っていれば、日本に戻ってからでも内容を見返せます。難しい依頼ではありませんので、遠慮せずにお願いして差し支えありません。

日本語では、どこまで確認できるのか

ここまで書いてきた確認は、どれも日本語でできるかどうかにかかっています。ショット数や税の扱いは、施術の説明よりも一段細かい話題です。

日本語対応といっても、実際には次のように幅があります。

  • 常勤の日本人スタッフや通訳がいる——ショット数、範囲、税込みかどうかまで、その場で詰められます
  • 予約の問い合わせだけ日本語——当日のカウンセリングや会計では通じないことがあります
  • 翻訳アプリで対応——施術の説明は進みますが、数量や条件を詰める場面では行き違いが起きやすくなります

実際の声にも、この差ははっきり出ています。

「日本語が話せる方がいてスムーズでした」

予約の段階で確認しておきたいのは、次の一言です。「カウンセリングと会計のときも、日本語で確認できますか」。予約対応だけが日本語なのか、当日ずっと日本語なのかは、この質問への答え方でかなり分かります。

金額にかかわる話は、あとから取り返しがつきません。通訳が入るかどうかを先に確かめておくことは、条件を詰めるための準備でもあります。

よくある質問

Q. 結局、オンダリフトは何円くらいと考えておけばよいですか。

一つの目安の数字をお出しすることは控えています。ショット数・範囲・回数・出力・税込みかどうかで見積もりが変わるため、条件が決まる前の数字はあまり役に立たないためです。かわりに、カウンセリングで五つの条件を確認し、その場で出た総額を「自分の金額」として扱うことをおすすめします。

Q. 事前に金額を教えてもらうことはできますか。

問い合わせの段階でおおまかな案内をいただけることはあります。ただし、その数字は範囲やショット数が決まる前のものです。「何ショット・どの範囲での案内ですか」と一緒に聞いておくと、当日との差が小さくなります。

Q. 表示されている金額に税は含まれていますか。

クリニックによって異なります。韓国では美容を目的とした施術は課税の対象として扱われるため、税込み表示か税別表示かで実際に支払う金額は変わります。カウンセリングで「この金額は付加価値税を含みますか」と確認してください。

Q. 複数回のまとめ払いをすすめられたら、受けたほうがよいですか。

その場で決める必要はありません。次に渡韓できる時期、回と回のあいだにあける期間、途中でやめた場合の扱いを確認してから判断されることをおすすめします。日程が読めない場合は、まず一回分で試すという選び方もあります。

Q. 追加料金が発生することはありますか。

麻酔、鎮静のケア、アフターケアの薬などが別になっている場合があります。見積もりを受け取るときに「この総額に含まれていないものはありますか」と一言確認しておくと、当日の会計で差が出にくくなります。

※ 本記事は掲載時点で確認できた韓国の法令の原文と、日本語で投稿された口コミをもとに整理したものです。特定の医療機関や施術をすすめるものではなく、費用や効果を保証するものでもありません。実際の施術内容・金額・税の扱いについては、必ず医療機関にご確認ください。

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