「韓国産のボトックス」と言われたら、何が違うのか|呼び名・単位・許可情報の確かめ方を韓国から解説【2026年】

費用・比較公開日:2026-08-31 最終更新:2026-08-31

カウンセリングの席で「こちらは韓国産です」「輸入品もございます」と言われて、どう答えればよいのか分からなかった——という声をよくいただきます。金額が変わる説明として出てくることが多いだけに、判断の材料がほしいところです。

ただ、ここで少しややこしいのは、「韓国産」という一語が、一つのことを指していないという点です。 製造の話をしていることもあれば、呼び名の違いを指していることも、単位の表記の違いを指していることもあります。三つが混ざったまま話が進むと、何を比べているのか分からなくなります。

この記事では、その一語を分解します。そして、自分で確かめられる部分と、確かめようがない部分を分けます。 韓国では医薬品の許可の情報が公開されており、製品名から誰でも検索できるようになっていますので、確かめられる部分については実際の画面を載せます。

製剤そのものの一覧については韓国のボトックスは何が違う?食薬処の承認一覧で確認しましたにまとめてありますので、あわせてご覧ください。この記事は、その手前にある「言葉の分け方」を扱います。

韓国の医薬品情報検索の画面。製品名の入力欄にボツリヌスを意味する韓国語が入力されている
韓国の食品医薬品安全処が運営する医薬品情報の検索画面。製品名の欄に「보툴리눔」(ボツリヌス)と入力して検索します

「韓国産」という一語が、三つの別のことを指しています

現場で使われている場面を整理すると、次の三つに分かれます。

何を指しているか実際の言われ方確かめられるか
どこで作られたものか「韓国のメーカーのものです」製品名が分かれば、公開の一覧で会社名まで確認できます
韓国で許可されたものかどうか「韓国で正式に使われているものです」公開の一覧で、許可番号と許可日まで確認できます
呼び名や単位の違い「こちらのほうが単位が大きいです」単位ごとに別の品目として登録されているため、確認できます

三つとも、出発点は「製品名」です。 逆に言えば、製品名が分からないうちは、どの話もできません。ですので、カウンセリングで最初に聞くべきことは「韓国産ですか」ではなく、「使う製剤の名前を教えてください」になります。

呼び名は、四つの層に分かれています

同じものを指していても、誰が話すかによって呼び名が変わります。この層を意識すると、話がかみ合わない理由が分かります。

何のことか会話での出方
成分の名前薬の成分を指す一般的な呼び方です「ボツリヌス」という言い方で出てきます
品目の名前許可を受けた製品ごとの名前です実際に一覧に登録されている名称です
通称現場での呼びやすい言い方です略された形で出てくることがあります
単位の表記一つの品目のなかでの量の区分です「50単位」「100単位」などの形で出てきます

日本語で会話をしていると、通称だけで話が進んでしまうことがあります。通称は、そのままでは調べられません。 一覧で確認できるのは品目の名前ですので、メモを取るときは正式な表記で書いてもらうのが確実です。

韓国で許可されているかどうかは、公開の一覧で確認できます

韓国の食品医薬品安全処は、医薬品の許可の情報を公開しています。製品名で検索すると、一覧が表示されます。

食薬処の医薬品承認一覧。製品名・企業名・承認番号・承認日が並んでいる
検索結果の一覧。製品名・会社名・許可番号・許可日が並びます。同じ製剤でも単位ごとに別の品目として登録されています

一覧で確認できるのは、次の四つです。

  1. 製品名——正式な表記が分かります
  2. 会社名——どこが扱っているものかが分かります
  3. 許可番号——一つひとつの品目に付いている番号です
  4. 許可日——いつ許可されたものかが分かります

ここで大切なのは、「一覧に載っているかどうか」が確認できる、ということそのものです。 名前を教えてもらえれば、渡韓の前でも、移動中のスマートフォンからでも確認できます。

一方で、この一覧から分かることには限りがあります。 どの製品がよく効くか、どれが自分に合うか、といったことは書かれていません。分かるのは「韓国で許可された品目として登録されているか」までです。ここを混同しないでください。

「単位」は、製品ごとに別の品目として登録されています

一覧を見ていて気づくのは、同じ製剤の名前が何度も出てくることです。理由は単位です。「50단위」「150단위」「200단위」のように、単位ごとに別の品目として登録されています。

これが金額に効いてきます。

  • 「同じ製剤なのに金額が違う」——単位が違えば、そもそも別の品目です
  • 「単位が大きいほうが得です」——一回に使う量が同じなら、単位の大きさだけでは判断できません
  • 「一本いくら」という表示——その一本が何単位なのかで、意味が変わります

つまり、製剤名と単位の両方がそろって、はじめて比較の材料になります。 料金の数え方そのものについてはボトックスの相場は何で決まるのかに整理しています。

比べられること、比べられないこと

ここが、この記事でいちばんお伝えしたい整理です。

比べられること比べられないこと
韓国で許可された品目として登録されているかどれがいちばん効くか
製品名と、扱っている会社名自分の肌や筋肉にどう出るか
単位の区分と、許可日打つ人の技術の差
見積もりに書かれた数量説明のない「質の差」

右の列は、公開されている情報からは分かりません。にもかかわらず、金額の説明として右の列の言葉が使われることがあります。 「こちらのほうが質がいいので」という説明を受けたときは、左の列の言葉に置き換えて聞き直してください。

置き換えの例を挙げます。

  • 「質がいいので高いです」→「製品名と単位を教えてください。金額の差は、単位の差ですか、それとも別の品目だからですか
  • 「韓国産なので安いです」→「どちらも許可されている品目ですか。打つ量は同じですか
  • 「輸入品のほうが長持ちします」→「それは、どの点からそう言えるのでしょうか

三つ目の質問は、意地悪をしているのではありません。持続の見え方は、製剤名だけで決まるものではないからです。この点は製剤の違いと持続の考え方に詳しくまとめています。

体感を左右するのは、製剤名だけではありません

「韓国産だから効きが弱かった」「輸入品にしたらよかった」という感想を目にすることがあります。ただ、実際に体感を動かしている要素は複数あります。

要素どう効いてくるか
打った量同じ製剤でも、量が違えば出方が変わります
打った場所と深さ目的の筋肉に届いているかどうかで変わります
部位そのものの条件部位によって、効き始めまでの時間が違います
これまでの回数と間隔繰り返しの状況によって、感じ方が変わります
期待していた変化の内容目的がずれていると、効いていても「効いていない」と感じます

製剤名は、このうちの一つでしかありません。 効果の出方そのものについてはボトックスの効果はいつから出て、どのくらい続くのかに整理していますので、あわせてご覧ください。

「違い」を知りたいときは、製剤名を確認したうえで、打つ量と部位もセットで記録しておくことをおすすめします。二回目以降に比較できる材料になるのは、この三つがそろった記録だけです。

会計のときに、製剤名を記録に残す

その場で確認しても、時間が経つと忘れます。記録に残す方法は単純です。

  1. 会計のときに受け取る明細に、施術名・製剤名・数量が書かれているか確認します
  2. 書かれていない場合は、その場で記載をお願いできるか聞きます
  3. 難しい場合は、その場で自分でメモを取り、担当の方に表記を確認してもらいます

正式な表記が手元にあれば、帰国後でも一覧で確認できます。次に受けるときも、「前回と同じもので」と伝えられます。

メモを取るときは、製剤名だけでなく単位と数量も一緒に書いてください。 名前だけでは、次に同じ条件で受けられるとは限りません。「どの品目を、何単位、どこに」までが一組の記録です。写真で残す場合も、金額だけでなく、施術名と数量が写っているかを確認しておくと安心です。

なお、記録は次の渡韓のためだけではありません。帰国後に気になることが出てきたときに、日本の医療機関へ何を受けたのかを伝える材料にもなります。受けた内容を説明できる状態にしておくことが、いちばん実用的な備えです。

説明を受けられるかどうかが、いちばん大きな差になります

ここまで書いてきたことは、すべて「聞けること」が前提です。実際の口コミを読むと、説明を受けられたかどうかが、そのまま満足度の差になっていることが分かります。

「とても綺麗なクリニックで快適でした。
お手頃なメニューも多くて良心的です。ポテンツァとボトックスをお願いしましたが効果もしっかり出ていて大満足です。
日本語のできるスタッフが何人もいて安心できました。

またリピートしたいと思います。」

「ゴールドマイクロニードルと鎮静ケアを受けました。スタッフの方がとても親切で、施術前の説明も丁寧で分かりやすかったです。
思っていたより施術中の負担も少なく、施術後の鎮静ケアもとても気持ちよかったです。終わった後は肌がなめらかになり、明るくなったように感じました。

院内も清潔感があり、安心して施術を受けることができました。また利用したいと思います。おすすめです!」

施術の種類は違っても、共通しているのは「施術の前に説明があったかどうか」です。

「初めてのシミ取りでお世話になりました。
最初から最後までとても丁寧で安心して受けることができました。
シミ取りは思ったほど痛くなく、アフターケアも丁寧に教えてくださりました。

また韓国来たときは行きたいです、」

一方で、差を「技術」という言葉で受け止めている声もあります。

「アートメイクをしました!
以前、日本でやり形がイマイチだったので院長先生にやり直してもらい大満足しました。
やはり技術力の違いだなと実感。

また今年中にまた来るのでリタッチよろしくお願いします」

製剤の違いを気にする前に、説明を受けられる体制かどうかを見たほうが、結果に近いところを見ていることになります。

金額の差の理由は、製剤だけとは限りません

「韓国産だから安い」という説明を、そのまま受け取ってしまう方が多いのですが、金額を動かしている要素はほかにもあります。製剤の話だけで納得してしまうと、ほかの条件を見落とします。

金額を動かす要素確認の仕方
打つ量(単位数)今回は何単位を使うのか
打つ部位の数どこからどこまでを一部位と数えるのか
初めての来院に限った条件二回目以降は同じ金額になるのか
組み合わせが前提の価格単品で受けた場合はいくらか
麻酔やアフターケアの扱いこの金額に含まれるのか、別に加算されるのか
表示が税込みか税別かこの金額は付加価値税を含むのか

製剤の違いは、この表の一行ぶんでしかありません。 金額の説明として製剤の話が出てきたときは、ほかの行も一緒に確認してください。そうしないと、製剤をそろえたのに総額が合わない、ということが起こります。

渡韓の前に、手元に用意しておくもの

当日は時間が限られています。次の三つを渡韓の前にそろえておくと、カウンセリングの場で製剤の話まで進めます。

  1. 前回受けた内容の記録——施術名・製剤名・単位・時期。前回が日本での施術でも構いません
  2. 今回の目的を一言で言える形にしたもの——「どこを、どうしたいか」。目的が決まると、提案の当たり外れが減ります
  3. 予算の上限——先に伝えておくほうが、結果的に納得のいく提案を受けやすくなります

とくに一つ目が効きます。 前回の記録があれば、「同じもので続けるのか、変えるのか」という具体的な相談から始められます。記録がないと、その場で一から決め直すことになり、時間も判断の材料も足りなくなります。

記録が残っていない場合でも、受けた時期と部位だけは思い出しておいてください。間隔があいているのか、詰まっているのかで、その日の提案が変わります。

日本語では、どこまで確認できるのか

製剤の名前や単位のやりとりは、日常会話とは語彙が違います。日本語対応をうたっているクリニックでも、対応の中身には幅があります。

  • 常勤の通訳や日本人スタッフがいる——製品名・単位・数量まで、その場で確認して書き取ってもらえます
  • 日本語の窓口が予約対応のみ——当日、製剤名の確認まで日本語で進むとは限りません
  • 翻訳アプリでの対応——一般的な説明はできても、固有名詞や単位の表記では取り違えが起きやすくなります

固有名詞は、聞き取りでいちばん間違いが起きるところです。ですので、耳で聞くのではなく、書いてもらってください。 紙でも、画面に打ち込んだものでも構いません。書かれた表記さえ手元にあれば、その場で分からなくても、あとから自分で確認できます。

予約の段階で「使う製剤の名前を、当日に書いて教えていただけますか」と一言添えておくと、当日の流れが変わります。この一言に対する答え方でも、そのクリニックの日本語対応がどの段階までのものか、かなり分かります。

よくある質問

Q. 「韓国産」と「輸入品」で、効果は違いますか。

公開されている許可の情報から分かるのは、製品名・会社名・許可番号・許可日までです。効き方の差については、そこからは分かりません。打つ量や部位、これまでの回数など複数の要素が関わりますので、製剤名だけで判断しないほうが安全です。

Q. 使われる製剤の名前は、聞いても大丈夫ですか。

問題ありません。金額の説明として製剤の違いが出てくる場面では、むしろ聞いておくべき内容です。名前と単位を書いてもらえば、あとから自分で確認できます。

Q. 韓国で許可されているかどうかは、どこで確認できますか。

韓国の食品医薬品安全処が医薬品の情報を公開しており、製品名で検索できます。結果の一覧に、製品名・会社名・許可番号・許可日が表示されます。渡韓の前でも確認できます。

Q. 単位が大きいほうが、お得ということですか。

一概には言えません。単位ごとに別の品目として登録されており、実際に使う量は施術の内容で決まります。単位の大きさではなく、「今回何単位を使うのか」と「その金額はいくらか」で比べてください。

Q. 前回と同じ製剤にしたい場合は、どう伝えればよいですか。

前回の明細か、そのときに書き取った製品名と単位を見せるのがいちばん確実です。口頭で通称だけを伝えると、別の品目になることがあります。記録が手元にない場合は、前回の時期と受けた部位を伝えたうえで、今回の内容を改めて相談してください。

この記事で確認した情報

  • 韓国の食品医薬品安全処が公開している医薬品情報の検索画面および検索結果(製品名の欄に「보툴리눔」と入力して検索)

掲載した画像は、その画面です。表示される内容は更新される場合がありますので、実際に確認する際は最新の画面をご覧ください。

※ 本記事は、韓国で使われている製剤の確かめ方を整理したものであり、特定の製品を推奨または比較評価するものではありません。使用される製剤、金額、施術の内容は医療機関ごとに異なります。実際の判断については、受診される医療機関に直接ご確認ください。掲載した口コミは、日本語で投稿された原文をそのまま引用しています。

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