渡韓して美容医療を受けるときの通訳|誰が通訳するのか・当日どう伝えるかを現地から整理【2026年】

日本語・サポート公開日:2026-08-31 最終更新:2026-08-31

「通訳はいますか」。韓国のクリニックに問い合わせるとき、日本の方がいちばん多く送っている質問だと思います。そして返ってくる答えは、ほとんどの場合「います」です。

ところが当日になってみると、想像していた方とは違う立場の人が横に座っていることがあります。日本語が上手な韓国人のカウンセラーさんだったり、施術のときだけ呼ばれてくる別のスタッフだったり、予約を取り次いだ会社の担当の方だったり。どれも「通訳」と呼ばれていますが、どこまで踏み込んで訳してくださるかは、その立場によってかなり変わります。

この記事では、「通訳がいるかどうか」ではなく、誰が通訳をするのかと、こちらから何をどう渡しておくかに絞って整理しました。予約から会計までのどの場面で通訳が入るのかという流れそのものは通訳は予約から施術までどこで入るのかにまとめてありますので、この記事はその一段手前と、当日の伝え方の話になります。

検索窓が開いた画面。入力欄と照会ボタンが赤枠で示されている
予約の前に、そのクリニックが外国人患者の受け入れ登録をしているかは、公式サイトで確認できます

「通訳がいます」には五つの中身があります

同じ「通訳あり」でも、現地で実際に起きていることは五通りに分かれます。どれが良い悪いという話ではなく、得意な場面と、そうでない場面がそれぞれ違うという整理です。

立場どなたが訳すか力を発揮しやすい場面弱くなりやすい場面
常勤の日本人スタッフクリニックに所属している日本の方費用の内訳、同意書の条件、帰国後のやりとり人数が限られ、時間帯によっては別の対応に入っていることがあります
日本語ができる韓国人スタッフカウンセラーや室長などの方施術の提案、当日の段取り、雰囲気づくり医学的な言い回しや条件つきの説明が、要約されて伝わることがあります
通訳を担当するスタッフ通訳として同席する方カウンセリングと施術中の会話会計や書類の場面では席を外している場合があります
仲介した会社の担当の方予約を取り次いだ会社の方移動、予約の変更、日程全体の調整施術の内容そのものの判断には踏み込めません
翻訳アプリや翻訳機機械単語の確認、簡単なやりとり否定・条件・数量が入ると崩れやすくなります

実際に受けた方の声を読むと、通訳が「受付から先生まで一続きでついている」体制だと、満足度が高くなりやすい傾向が見えます。

「オンダリフト、チタニウムリフト、眉間ボトックスを受けました。受付、通訳、院長先生皆様が優しくて安心して施術することができました!またお願い!」

このように、受付・通訳・医師の三者がそろって出てくる書き方は、通訳がその日の担当としてずっと同席していたことをうかがわせます。逆に「カウンセリングのときだけ通訳がいた」という書き方であれば、施術中や会計の場面は別だったのだろう、と読み取れます。

予約の段階で聞くなら、「通訳はいますか」よりも、「当日はどなたが通訳してくださいますか。受付から会計まで同じ方ですか」のほうが、返事から体制が見えます。

場面ごとに、必要になる日本語の深さが違います

通訳が必要になる度合いは、場面によって同じではありません。単語が通じれば足りる場面と、条件や否定まで正確に伝わらないと困る場面があります。

場面必要になる深さ通じないと起きやすいこと
予約・受付名前と日時が伝わればおおむね足ります名前の表記ゆれで予約が見つからない
カウンセリング悩み・優先順位・予算の上限まで提案が増えて、当初の予定と変わってしまう
同意と説明条件・回数・起こりうる変化の説明まで「聞いていない」が後から出てくる
施術中痛みや体調の合図が伝わること我慢したまま最後まで進んでしまう
会計金額の内訳と、含まれるもの・含まれないもの想定していた金額との差が出る
帰国後の連絡文字でやりとりできること気になることを相談できないまま時間が過ぎる

このうち、日本の方の口コミでいちばん評価が高いのは、説明の丁寧さに触れている部分です。

「先生が施術について一つ一つ丁寧に説明してくれたので安心できました」

「一つ一つ」という言い方がされているのは、まとめて要約されずに訳された、ということでもあります。通訳の質は、訳す速さよりもどこまで刻んで訳してくれるかに出ます。

日本語対応がどの段階まで届いているかの見分け方は、韓国の皮膚科は日本語で受けられるのかのほうで段階別に整理していますので、あわせてご覧ください。

通訳に渡す前に、日本語で形にしておく

通訳の力量に差があるのはもちろんですが、それ以上に当日の結果を左右するのは、こちらが何を持っていくかです。通訳の方は、伝えられた内容しか訳せません。

出発前に、次の六つを日本語で文字にしておくことをおすすめします。スマートフォンのメモに書いて、そのまま画面を見せられる形にしておくと確実です。

  1. いちばん気になっている部位(顔全体ではなく、頬なのか、目の下なのか、口まわりなのか)
  2. 優先順位(今回はこれを最優先にしたい、次点はこれ、という順番)
  3. 今回の予算の上限(「このくらいまで」と数字で決めておく)
  4. やりたくないこと(腫れが出る施術は避けたい、針を使うものは今回は見送りたい、など)
  5. 肌と体の履歴(アレルギー、服用している薬、妊娠や授乳の可能性、過去に受けた施術と時期)
  6. 帰国の予定(何日の何時の便で帰るか)

この六つは、通訳の方が訳しやすい形でもあります。とくに3番と4番は、あいまいなまま当日を迎えると、提案をひとつずつ断る流れになってしまい、双方とも消耗します。先に上限と除外を渡しておくと、その枠のなかで組み立ててもらえます。

問い合わせの文面をどう書くかは、予約の問い合わせ文の書き方に例文を置いてあります。そこに、この六つを足す形にすると、当日いきなり説明する必要がなくなります。

通訳を通すと落ちやすいのは「条件」と「数量」です

言葉が置き換わるとき、いちばん落ちやすいのは名詞ではありません。条件と数量、そして否定です。

たとえば「今回は一回だけで様子を見たい」という希望は、「一回」という数量と「様子を見る」という保留の両方が入っています。ここが要約されると「受けたい」だけが残ってしまいます。

落ちやすい項目当日その場で確認したい一言
回数「これは今日の一回で終わるものですか。続きが必要ですか」
期間「次はどのくらい空けるとよいですか」
条件つきの案内「その条件は今日だけのものですか。次回も同じですか」
含まれるもの「この金額に、麻酔とアフターケアは含まれますか」
変化が出るまで「効果を感じるまで、どのくらいかかりますか」
制限「今日から何日、洗顔やお化粧はどうすればよいですか」

どれも短い質問ですが、通訳を通すことを前提にすると、一度にひとつだけ聞くのがこつです。二つ以上を並べて聞くと、片方だけ訳されて返ってくることがあります。

カウンセリングでどんな順番に話が進むのかは、カウンセリングの流れにまとめてあります。

痛みと体調は、その場で言わないと伝わりません

施術が始まってしまうと、通訳の方は部屋の外で待っていることもあります。そのため、始まる前に合図を決めておくのが安全です。手を上げる、指を二本立てる、といった簡単なもので構いません。

痛みを伝えられた場合に、その場で対応が変わることは実際にあります。

「カウンセリングにゆっくり時間をかけていただきました。仕上がりもだいぶ想像通りでしたし、施術が少し痛かったのですがその旨を伝えた時には麻酔を追加して頂けました🫶 またよろしくお願いいたします!」

伝えたから追加してもらえた、という順番になっています。我慢していれば、そのまま最後まで進みます。日本の方は「せっかく来たのだから」と黙ってしまいがちですが、痛みの度合いは本人にしか分かりませんので、遠慮なく伝えて問題ありません。

言葉が出てこないときのために、韓国語の短い単語をひとつだけ覚えておくのも手です。長い文章は不要で、「痛い」に当たる一語と、手を上げる合図があれば十分に伝わります。

メディカルコリアの誘致機関検索結果。状態の列が赤枠で示されている
韓国の公式登録簿。行くクリニックが外国人患者の受け入れ登録をしているかは、ここで無料で確認できます(掲載にあたり店名などはぼかしています)

仲介の会社が同行する場合に、先に確かめておくこと

予約を取り次ぐ会社の担当者が当日同行してくださる形もあります。移動や日程の面ではとても心強いのですが、確認しておきたい点が三つあります。

ひとつめは、その方が施術の内容にどこまで関与するかです。 段取りの通訳と、施術内容の説明の通訳は別のものです。医学的な説明については、クリニック側の通訳が入るのかどうかを事前に聞いておくと安心です。

ふたつめは、費用がどこから出ているかです。 同行や通訳の費用が施術費に含まれているのか、別に発生するのかを、予約の時点で文字で確認しておきます。日本の方の口コミを見るかぎり、通訳代を別途請求されたという声は多くありませんが、条件は一律ではありません。

三つめは、当日に予定が変わった場合の連絡先です。 到着が遅れた、前の予約が押している、といったことは起こります。クリニックと仲介の会社、両方の連絡先を手元に持っておくと、どちらかに必ず届きます。

通訳がいても、記録は自分で残しておく

通訳が完璧に入っていても、あとから思い出せるかどうかは別の問題です。帰国してから「あの薬の名前は何だったか」となるのは、よくあることです。

その場で残しておきたいのは次の四つです。

  • 受けた施術の名前(韓国語の表記も一緒に写真で残しておくと確実です)
  • 使った薬剤や機器の名前(説明の紙をもらえる場合はそのまま撮っておきます)
  • 次までの間隔の目安(何週間後か、何か月後か)
  • 明細(内訳が分かる形で受け取れるかを会計時に確認します)

日本語の明細を出してくださるところもあります。もらえない場合でも、金額と項目が並んだ画面を写真に撮らせてもらえるか聞いてみると、断られることはあまりありません。

提案が増えたときは、通訳の方に「持ち帰る」と伝えてよいのです

カウンセリングでは、こちらが想定していなかった施術をすすめられることがあります。肌を見た上での提案ですので、内容そのものは的外れでないことも多いのですが、その場で決めなければならない決まりはありません。

ここで役に立つのが、先に決めておいた予算の上限です。「今回はこの金額までにしたいので、今日はこれだけにします」と伝えれば、通訳の方はそのまま訳してくださいます。金額という具体的な理由があると、断りの言葉としても角が立ちません。

もうひとつ、「次の渡韓のときに考えます」という言い方も使えます。韓国のクリニックは、日本の方が何度も来ることを前提にしているところが多く、この一言は自然に受け止められます。今回の一回で全部を詰め込む必要はありません。

逆に、その場で決めたほうがよいこともあります。麻酔を追加するか、痛みが強いので出力を下げてもらうか、といった当日の調整です。これらは持ち帰れませんので、迷ったら早めに口に出すほうが結果的に楽になります。

言葉が通じることと、記録が残ることは別です

「日本語が通じた」と「あとから確認できる」は、似ているようで違います。その場で口頭で丁寧に説明していただいても、数週間後に思い出せなければ、次の判断には使えません。

そこで、やりとりのうち大事なところは文字に落としてもらうことをおすすめします。予約の段階であれば、日時・施術名・金額の目安を、通話ではなくメッセージでもらっておきます。当日であれば、次までの間隔と注意点をメモ用紙に書いてもらう、あるいは説明の画面を撮らせてもらう。どちらも難しい依頼ではありません。

この習慣は、二回目以降の渡韓でとくに効いてきます。前回何を受けて、どのくらい空けたのかが手元にあると、次のカウンセリングで最初から説明し直す必要がなくなり、通訳の方の負担も減ります。結果として、限られた時間を相談そのものに使えるようになります。

日本語では、どこまで確認できるのか

ここまで当日の話をしてきましたが、そもそも「日本語がどこまで届くか」は、行く前にかなりの部分を確かめられます。

まず、予約のやりとりそのものが試金石になります。 日本語で質問を送り、日本語で返ってくるまでの時間と、返事の中身を見ます。質問した内容にひとつずつ答えが返ってくるか、それとも定型文が返ってくるかで、当日の対応の丁寧さもある程度は見えます。

次に、聞き方を具体的にすることです。 「日本語は通じますか」だと「通じます」で終わってしまいます。次のように場面を指定して聞くと、体制の深さが分かります。

  • 「当日、カウンセリングは日本語でお願いできますか」
  • 「施術中も日本語で相談できますか」
  • 「会計のときの内訳も日本語で説明していただけますか」
  • 「帰国後に気になることがあった場合、日本語で連絡できますか」

このうち三つ以上に具体的な答えが返ってくれば、当日も同じ水準で対応していただける可能性が高くなります。

もうひとつ、クリニック側の体制を客観的に確かめる方法として、韓国の公式サイトで外国人患者の受け入れ機関として登録されているかを見る手があります。登録があることは日本語対応そのものを保証するものではありませんが、外国からの患者さんを受け入れる体制を届け出ている、という事実は確認できます。確認の手順は、登録の確認方法についての記事にまとめてあります。無料で誰でも見られるものですので、予約を入れる前に一度開いてみることをおすすめします。

実際に、日本語で対応してもらえたこと自体が安心につながったという声は多く見られます。

「ホクロ取りのためにこちらのクリニックに来院しました。日本語で丁寧に対応していただき、安心して施術を受けることができました!」

日本語が通じるかどうかは、技術の話とは別の軸です。同じ施術でも、説明が届いているかどうかで体験はまったく変わります。

よくある質問

Q. 通訳は自分で手配したほうがよいですか。

日本の方の来院が多いクリニックでは、通訳や日本語対応のスタッフが体制として組み込まれていることが多く、その場合は自分で手配する必要はありません。ただし体制の中身はクリニックごとに違いますので、予約の段階で「当日はどなたが通訳してくださいますか」と確認しておくことをおすすめします。

Q. 通訳の費用は別にかかりますか。

日本の方の口コミを読むかぎり、通訳代を別途請求されたという声は多くありません。とはいえ条件が一律ということもありませんので、予約のやりとりのなかで文字にして確認しておくと安心です。仲介の会社を通す場合は、その会社の費用の扱いもあわせて聞いておきます。

Q. 翻訳アプリだけで受けられますか。

単語のやりとりであれば足りますが、条件や数量、否定が入る場面では崩れやすくなります。とくに同意の説明と会計は、あとから取り返しがつきにくいところですので、その二つだけでも日本語で対応していただけるかを事前に確認しておくことをおすすめします。

Q. 施術中も通訳は同席しますか。

クリニックによって異なります。カウンセリングのみ同席し、施術中は外で待つ形もあります。痛みや体調を伝えたい場面がありますので、始まる前に手を上げるなどの合図を決めておくと安心です。

Q. 通訳の方に予算を伝えても大丈夫ですか。

先に上限を伝えておいたほうが、その枠のなかで組み立ててもらえるため、結果的にやりとりが短くなります。金額は口頭よりも、数字を書いた画面を見せるほうが確実に伝わります。

※ 本記事は日本の方が韓国で実際に残した口コミと、韓国の公的機関が公開している情報をもとにした整理であり、特定のクリニックや施術をすすめるものではありません。通訳の体制や費用の扱いは医療機関ごとに異なりますので、実際の条件は予約時に直接ご確認ください。

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