渡韓に現金はいくら必要?韓国で美容医療を受けるときの現金の決め方を現地から解説【2026年】

費用・比較公開日:2026-08-31 最終更新:2026-08-31

「渡韓するとき、現金はいくら持っていけばいいですか」——これも本当によく聞かれます。そして、この質問に一つの金額でお答えするのは難しいと考えています。

というのも、必要な現金の額は「渡韓するかどうか」では決まらず、その方の当日の動き方で決まるからです。クリニックの会計をカードで済ませる方と、現金で払う方では、必要な額がまったく違います。滞在中に買い物をどれだけするか、移動に何を使うかでも変わります。同じ日程でも、人によって二倍以上の差が出ます。

ですのでこの記事では、金額をお伝えするのではなく、自分にとっての額を決める手順をお話しします。順番に埋めていけば、出発前に自分の額が出てきます。支払い手段そのものについては韓国の美容クリニックの支払い方法にまとめていますので、あわせてご覧ください。

付加価値税法施行令の法令ヘッダー
韓国「付加価値税法施行令」。美容目的の施術がどう扱われるかは、この法令に定めがあります

「いくら」の答えは、場面の数で決まります

現金の額を考えるとき、多くの方は「だいたいこれくらい」という総額から入ります。ただ、それだと現地で足りなくなったり、逆に大きく余ったりします。

確実なのは、現金が要るかもしれない場面を全部書き出して、そのうち本当に現金でしか払えないものだけを残すというやり方です。書き出してみると、思っているより現金が必要な場面は少ないことが多いと思います。

というのも、韓国はカードでの決済が広く使われている国です。日本より現金を使う場面が少ない、と感じられる方も少なくありません。そのうえで、それでも現金が必要になる場面が残りますので、そこだけを数えます。

もう一つ、現金の額を決めるときに意識しておきたいのが持ち歩く量です。必要かもしれないからと多めに用意すると、滞在中ずっとそれを持って動くことになります。施術のあいだは荷物から離れる時間もありますので、額が大きいほど気になります。「足りなくなったら困る」という不安と、「持ち歩くのが不安」という気持ちは、両方とも現実的です。だからこそ、必要な場面を数えて必要なだけにしておくのがいちばん落ち着きます。

現金が要るかもしれない場面を、全部書き出します

渡韓して美容医療を受ける一日で、お金が動く場面を並べます。

場面現金が必要か事前に確認できるか
空港から市内への移動手段によりますできます
地下鉄・バス交通用のカードが使えますできます
タクシーカードが使えることが多いです当日の状況によります
クリニックの会計要確認予約時に確認できます
予約金・保証金要確認予約時に確認できます
食事カードが使えることが多いですできません
市場・屋台などでの買い物現金のほうが確実な場面がありますできません
薬局カードが使えることが多いですできません
宿泊費の精算予約時の条件によりますできます

太字にした二つ、クリニックの会計と予約金が、美容医療を目的とした渡韓に固有の項目です。そして、この二つはどちらも予約の段階で確認できます。ここが確定すれば、必要な現金の大部分が決まります。

クリニックの会計は、予約のときに確認してしまいます

いちばん金額の大きい場面ですので、ここは推測せずに聞いてください。予約のやり取りのなかで、次の三つを確認します。

  1. カードでの支払いに対応しているか
  2. 現金でないと受けられない条件があるか(割引の条件など)
  3. 表示されている価格は税を含むか

三つめを入れているのは、税の扱いで支払う額が変わるからです。韓国では、美容を目的とした施術に付加価値税がかかります。表示が税別であれば、そのぶん当日の支払いは増えます。免税(付加価値税の還付)の現在の扱いについては免税はいつまでだったのかに法令の原文とあわせて整理していますので、あわせてご確認ください。

また、現金払いに対する割引が案内されることがあります。金額としては魅力的に見えますが、判断の前に明細と領収書がきちんと出るかを確認してください。あとから内容を確かめたいときや、次の渡韓で同じ施術を頼みたいときに、記録がないと困ります。

確認の仕方としては、予約のやり取りの段階で「お支払いはカードでも可能ですか。明細はいただけますか」とまとめて聞いてしまうのが早いと思います。二つを一度に聞くと、支払い方法と記録の両方が一度に確定します。返信の書き方そのものからも、そのクリニックが外国から来る方の会計にどれだけ慣れているかが見えてきます。

料金の説明が明快だったかどうかは、口コミからもある程度見えてきます。

「予約のLINE返信からカウンセリング、施術まで丁寧なので安心して2回目の訪問です!
ソフウェーブの効果が良かったのでウルセラプライムに来ました。落ち着いた院内です。

色々なキャンペーンもやっているのでSNSをよくチェックしています!」

キャンペーンの条件に支払い方法が含まれていることもありますので、適用したい場合は予約のときに条件を聞いておくと確実です。

予約金という、先に動くお金があります

もう一つ、見落とされやすいのが予約金です。医療機関によっては、予約の確定にあたって先に一部を支払う仕組みがあります。名称は保証金、デポジットなど、いくつかの言い方をされます。

確認しておきたいのは次の三点です。

  • 金額と、支払いの方法(送金なのか、当日の現金なのか、カードなのか)
  • 当日の会計で差し引かれるのか
  • 予定が変わった場合の扱い(返金されるのか、日程の変更ができるのか)

三つめは特に大事です。渡韓は交通の乱れや体調で予定が動きやすいので、変更の条件を先に文字で確認しておいてください。支払いがどの時点で発生するのかは支払いはいつ・何に対して発生するのかにも整理しています。

到着日と施術日では、必要な額が違います

同じ滞在でも、日によって必要な現金は変わります。日ごとに分けて考えると、持ち歩く額を抑えられます。

現金が動きやすい場面必要になりやすい額
到着日空港からの移動・その日の食事少なめで足ります
施術日会計(カード不可の場合のみ)・移動会計の条件で大きく変わります
予備日・観光日買い物・食事・移動使い方しだいです
帰国日空港までの移動・空港での支払い少なめで足ります

見ていただきたいのは、大きく振れるのは施術日だけという点です。他の日は使い方の問題であって、事前に確定できません。逆に施術日については、予約のやり取りで会計の方法さえ確定させれば、必要かどうかがはっきりします。

複数日にわたって施術を受ける予定であれば、初日の会計で支払い方法を確かめたうえで、二日目以降に必要な額を判断するという順番でも間に合います。到着前にすべてを用意しておく必要はありません。

両替は「どこで・いつ・何回」を決めておきます

必要な額が見えてきたら、次はその現金をどう用意するかです。ここは金額より回数と場所の話になります。

用意する場所特徴向いている使い方
出発前に日本で落ち着いて準備できます到着直後に使う最低限の分
空港の窓口到着してすぐ使えます市内へ向かう移動の分
市内の両替所場所によって条件が違います滞在中に足す分
現地の機械で引き出すカードの条件によります足りなくなったときの保険

すべてを一度に用意する必要はありません。到着直後に必要な最低限を先に持って、残りは現地で足すという形にしておくと、持ち歩く額を抑えられます。美容医療が目的の渡韓では、当日の会計がカードで済むかどうかが確定していれば、大きな額を持ち歩く必要はほとんどなくなります。

なお、カードで支払う際に「日本円で決済しますか」と聞かれる場面があります。この選択は条件が変わることがありますので、現地の通貨のまま決済しておくほうが分かりやすいと思います。

家族や友人の分をまとめて払う場合

人数分をまとめて会計する場面も、現金の額に影響します。自分だけの想定でいると、当日に足りなくなることがあります。

複数人で受けられる方の声を見ると、まとめて受診されるケースは珍しくありません。

「初めて来院しました。家族4人で施術。旦那と私はVIPルームで施術してもらいゆったり出来ました。注射は思ったより痛くなくて安心しました。」

まとめて払う場合に確認しておきたいのは、次の二つです。

一つめは、会計を分けられるかどうかです。 人数分を一括で払うのか、一人ずつ分けられるのか。分けられるなら、それぞれがカードを使えます。

二つめは、明細を人数分に分けてもらえるかどうかです。 あとで精算する場合、内訳が分かれていないと計算できません。会計の前に「別々にお願いできますか」と伝えるだけで済みます。

なお、まとめて払う場合は当日の総額が一人分の何倍かになりますので、カードの利用の上限にも注意しておいてください。人数分をまとめて一枚で決済しようとして、その場で分けることになる、という場面はときどき起こります。あらかじめ分けて会計してもらう前提にしておくと、そうした手間もなくなります。

現金の額を決める、四つの質問

ここまでを踏まえて、出発前に自分に投げる質問を四つにまとめます。

  1. クリニックの会計はカードで済むか。——予約のやり取りで確認します。済むなら、現金の想定から最大の項目が消えます
  2. 予約金は発生するか。発生するなら、どの方法で払うか。——ここも予約時に確定します
  3. 滞在中、カードが使えない場面にどれだけ行く予定か。——市場や小さなお店に行く予定がなければ、この分は小さくて済みます
  4. 移動に何を使うか。——交通用のカードを用意しておけば、日々の移動で現金を使う場面はかなり減ります

この四つに答えると、必要な現金の輪郭が出てきます。そこに、想定外の場面のための余裕を少し足す——これが現実的な決め方だと思います。金額から入るのではなく、場面から入るという順番が大事です。

なお、現金の額は施術費の見積もりが出たあとに決まるものですので、順番としては費用の組み立てが先になります。総額が見えていない状態で現金だけを先に決めても、根拠のない数字になってしまいます。

余った現金と、記録の残し方

現金は、余ることを前提に考えておくほうが安全です。足りないと動けなくなりますが、余っても困りません。

余った分については、次の渡韓のために取っておくという方も多いと思います。繰り返し通われる方であれば、この考え方は合理的です。

「リタッチで伺いました
施術は素早く終わって仕上がりも大満足です
顔の筋肉の左右差も教えていただけたので
次回渡韓した時にまたお願いしたいと思います

ありがとうございました♪」

このように次回が前提になっている場合、今回の余りをそのまま次回に回せます。

もう一つ、記録を残しておくことをおすすめします。今回どの場面で現金を使い、どの場面でカードを使ったか。これを一度書き留めておくと、次の渡韓では推測しなくて済みます。二回目以降は、前回との差分だけを考えればよくなりますので、準備そのものが軽くなります。

記録として残しておきたいのは、施術の明細、支払い方法、両替した場所と回数の三つです。特に明細は、次に同じ施術を頼むときの説明にも使えます。

もう少し細かく残しておくなら、次のような形が使いやすいと思います。

  • 日付と場所——どの日にどこで使ったか
  • 手段——カードか現金か、どちらで払ったか
  • 金額の区分——施術に関わるものか、旅の生活費か
  • 明細の有無——書類を受け取れたかどうか

この四つを一枚に書き留めておけば、次の渡韓では「前回はこの場面で現金が要った」という実測から始められます。二回、三回と重ねるほど、用意する額は自分の実際の動き方に近づいていきます。渡韓の準備でいちばん確実なのは、他の方の平均ではなく、自分の前回の記録です。

日本語では、どこまで確認できるのか

現金にまつわる確認は、施術の説明よりも短い言葉で済むことが多い一方で、答えが曖昧だと困る種類のものです。「カードは使えますか」に対して「たぶん大丈夫です」と返ってきたら、それは確定していないということになります。

日本語対応には段階があります。

  • 予約のやり取りだけ日本語——支払い方法の確認はできますが、当日の会計では別の手段になることがあります
  • カウンセリングに通訳が同席する——総額と内訳をその場で確認できます
  • 常勤の日本人スタッフがいる——会計の明細まで日本語で確認できます
  • 翻訳アプリで対応——単語は通じますが、税の扱いや追加分の条件では行き違いが起きやすくなります

支払いという観点から確認しておきたいのは、「お会計のときも、日本語で明細を確認できますか」という一点です。この質問に具体的に答えていただけるかどうかで、対応の段階がかなり見えてきます。段階ごとの違いは日本語対応はどの段階まで届くのかに整理しています。

外国から来る方の受け入れを届け出ている医療機関かどうかは、韓国政府の公式サイトで確認できます。支払いの案内が整っているかどうかとは別の話ですが、判断の材料の一つにはなります。

検索結果の一覧画面。상태の列が赤枠で示され、店名などはぼかしてある
韓国の公式登録簿。外国人患者の受け入れ登録をしている医療機関は、ここで誰でも無料で確認できます

よくある質問

Q. 渡韓に現金はいくら持っていけばよいですか。

一律の金額はお伝えできません。クリニックの会計をカードで済ませられるか、予約金があるか、滞在中にカードの使えない場面へ行く予定があるか——この三つで大きく変わるためです。この記事の四つの質問に答えて、自分の場合の輪郭を出してから決めてください。

Q. クリニックの支払いは、カードで大丈夫でしょうか。

対応は医療機関によって異なりますので、予約のやり取りのなかで確認してください。「カードでのお支払いに対応していますか」と一言聞くだけで済みます。あわせて、表示価格が税を含むかどうかも確認しておくと、当日に用意する額がはっきりします。

Q. 現金払いだと安くなると案内されました。

そうした案内が出ることはあります。金額だけで判断せず、明細と領収書が出るかどうかを必ず確認してください。記録が残らない形は、あとから内容を確かめたいときや、次の渡韓で同じ施術を頼みたいときに困ります。

Q. 両替はどこでするのがよいですか。

場所によって条件が違いますので、一か所に決めるより、到着直後に必要な最低限を先に用意して、残りは滞在中に足すという形をおすすめします。当日の会計がカードで済むことが確定していれば、大きな額を持ち歩く必要はほとんどありません。

Q. カードで払うとき、日本円で決済するか聞かれました。

現地の通貨のまま決済しておくほうが、条件が分かりやすいと思います。日本円での決済を選ぶと、その場で適用される条件が変わることがあります。迷ったときは、ウォン建てのまま進めてください。

※ 本記事は渡韓時の現金の考え方を整理したものであり、具体的な金額や特定の医療機関の支払い条件を示すものではありません。支払い方法や税の扱いは医療機関ごとに異なりますので、必ずご自身でご確認ください。

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