韓国のリジュランで「パック」の価格はどう扱われるのか|含まれるものと別料金になるものを現地から解説

費用・比較公開日:2026-08-31 最終更新:2026-08-31

「リジュランのパックは、いくらくらいなのでしょうか」——このご質問は、じつは答える前に一度確認が必要になります。日本語の「パック」が、韓国の美容皮膚科の現場では三つくらい違う場面で使われているからです。

施術のあとに顔にのせてもらうケアのことを指している場合。院内や店頭で売られている、持ち帰って自分で使う商品のことを指している場合。そして、複数の施術をまとめた「セット」の意味で使われている場合。この三つは、価格の付き方も、確認する相手も違います。

このページでは、具体的な金額は書きません。同じ「パック」という言葉でも中身が違うため、数字だけを並べても比較にならないからです。かわりに、どの場面の話なのかを分ける方法と、見積もりのどの行に入るのかを整理します。施術そのものについては韓国のリジュランにまとめてあります。

韓国の付加価値税法施行令に列挙された、課税対象になる施術
韓国の付加価値税法施行令の条文です。黄色く示された部分に、しみ・そばかす・肝斑の治療、ニキビ治療、脱毛、皮膚再生、美白、毛穴の縮小といった施術が並んでいます

「パック」という言葉が、現場では三つの場面で出てきます

まず、切り分けます。次の三つのどれを指しているかで、話がまったく変わります。

  • 施術のあとに受けるケア——施術の直後に、肌を落ち着かせる目的で行われるものです
  • 持ち帰って自分で使う商品——シート状のもの、塗るタイプのものなどが売られています
  • 複数の施術をまとめたもの——韓国語の「패키지(パッケージ)」が、日本語の会話のなかで「パック」と縮めて伝わることがあります

三つめは意外に多い行き違いです。「パックはいくらですか」と聞いたつもりが、まとめ売りの案内が返ってくることがあります。逆も起きます。ですので、聞くときは「施術のあとにのせるケアのことです」「買って帰れる商品のことです」と、一言だけ添えると確実です。

このページで主に扱うのは、一つめと三つめ、つまりクリニックの中での扱いです。持ち帰る商品としての値段の見方は、商品としての単位にそろえて考える必要がありますので、このページでは扱いを分けています。

三つの場面を、一枚の表に置きます

場面誰に聞くか価格はどこに出るか確認する言葉
施術後のケアカウンセラー・受付施術の金額に含まれる場合と、別の行になる場合があります「これは施術の金額に含まれますか」
持ち帰る商品受付・院内販売の担当商品としての金額が別に出ます「1つあたりいくらですか」
まとめたものカウンセラー全体の金額として提示されます「何が何回分、入っていますか」

この表でいちばん実務的なのは、右端の列です。価格を聞くより先に、「何のことを話しているか」をそろえる言葉を持って行くほうが、結果として早く正確な数字にたどり着きます。

施術に含まれるものと、別料金になるもの

ここがこのページの本題です。施術の金額に何が含まれているかは、クリニックによって、またメニューによって違います。一律の決まりはありません。 ですので「含まれているはず」という前提で行くと、会計で差が出ます。

含まれるかどうかが分かれやすいものを並べると、次のようになります。

  1. 麻酔にかかる分——クリームや、その他の麻酔にかかる費用です
  2. 施術直後のケア——鎮静を目的としたケアが、その場で行われることがあります
  3. 持ち帰り用のケア用品——渡されるものが、無料の場合と有料の場合があります
  4. 再診・経過確認——後日もう一度来る必要があるとき、その分の費用です
  5. ——処方されるものがある場合の費用です

このうち、2と3が「パック」と呼ばれやすい部分です。そして、この二つがいちばん行き違いを起こします。理由は単純で、その場では金額の話をしないまま進むことがあるからです。

ですので、カウンセリングの段階で次のように聞いておいてください。「この金額には、施術のあとのケアと、持ち帰るものが入っていますか」。一文で両方を確認できます。この確認のしかたは、金額全体の確認と同じ考え方ですので、クリニックで値段を確認するときもあわせてご覧ください。

その場で決済まで終わったので、あとから請求が来ることはなかったという声があります。

「その場で決済なので、後から請求されることもないです!また、日本の方がいるので韓国語話せなくても大丈夫です!」

会計がその場で完結するかどうかも、確認しておきたい点です。 施術のあとに追加が発生する形なのか、最初に決めた金額で終わる形なのかは、クリニックによって運用が違います。

韓国では、美容を目的とした施術は課税の対象です

金額の話をするうえで、税の扱いは避けて通れません。上に載せた画像は、韓国の付加価値税法施行令の条文です。黄色く示された部分に、しみ・そばかす・肝斑の治療、ニキビの治療、脱毛、皮膚の再生、美白、毛穴の縮小といった施術が並んでいます。

つまり、美容を目的とした施術には税がかかることが、法令の側で前提になっています。 そのうえで、クリニックの表示価格が税を含んでいるかどうかは、表示のしかたの問題ですので、確認しないと分かりません。

ここで大事なのは、次の点です。

  • 表示が税込みか税別かは、クリニックによって違います
  • 含まれる範囲が違えば、同じ数字でも支払う金額は変わります
  • 「パック」の分が別の行で税を足される形になっていることもあります

一言で確認できます。「この金額は付加価値税を含みますか」。これを聞いておくと、会計で驚くことはなくなります。なお、外国人観光客向けの還付の制度については、条文上の期限と現在の状況を韓国の美容医療の免税はいつまでで確認していますので、あわせてご覧ください。

メニュー表と見積もりは、この順番で読みます

見せてもらった紙や画面を読むとき、順番を決めておくと見落としが減ります。

  1. いちばん上に書かれている数字が、何の金額かを見ます——1回分なのか、まとまりなのか
  2. その下に並んでいる行を見ます——麻酔、ケア、薬など、別立てになっているものを探します
  3. 合計の欄を見ます——上の行の足し算になっているかを確かめます
  4. 税の表記を探します——含むと書いてあるか、別と書いてあるか
  5. 書かれていないものを聞きます——ここがいちばん大事な作業です

5がいちばん大事です。 見積もりに書かれていないものは、その場では存在しないように見えますが、当日発生することがあります。「このほかに、当日かかる可能性のあるものはありますか」と一言聞いてください。

希望した施術だけを受けられた、という声もあります。

「相談自体も丁寧にして頂けて希望した施術のみを受けられました。」

こちらの希望を先に言えば、その通りに組んでもらえる場面は多いと感じます。追加を断ることに気まずさを感じる必要はありません。

食薬処の医薬品承認一覧。製品名・企業名・承認番号・承認日が並んでいる
韓国の食品医薬品安全処が公開している承認一覧。同じ成分でも単位や剤形ごとに別々の品目として登録されています

「キャンペーン価格」「初回価格」に、何が入っているのか

案内のなかには、期間限定の価格や、初回のみの価格が含まれていることがあります。これは珍しいことではなく、韓国では一般的な案内のしかたです。

「明洞エリアにあってアクセス抜群で、受付→カウンセリング→施術の流れがスムーズなので旅行中の限られた時間の中で行くにはぴったりだと思います。キャンペーン価格も豊富です。」

そのうえで、確認しておきたいのは次の三つです。

確認する点なぜ確認するのか
条件があるか初回のみ、期間限定、対象の部位が決まっているなどの条件がつくことがあります
含まれる範囲が同じか通常の金額に含まれているものが、案内の価格では別になっていることがあります
次回はどうなるか続ける前提であれば、二回目以降の金額のほうが総額に効いてきます

二つめがこのページの主題に直結します。 案内の価格が魅力的に見えても、そこに施術後のケアが入っていなければ、比べたことになりません。安く見えている数字と、含まれる範囲は、必ずセットで確認してください。

一方で、以前ほど価格の面での利点を感じないという声もあります。

「外国人のお客さんが多く、待ち時間はとても長いです。価格面でのメリットも以前ほど感じられません。」

こういう声も、同じ重さで読んでおいたほうがよいと思います。良い評価だけを見て決めると、当日の体感との差が大きくなります。

会計の場で差が出るのは、たいていこの3点

実際に会計で「思っていた金額と違う」となる場面は、だいたい決まっています。事前に知っておけば、そのほとんどは防げます。

一つめは、税の扱いです。 表示が税別だった場合、最後に一定の割合が足されます。見積もりの段階で確認していれば、驚くことはありません。

二つめは、当日足したものです。 カウンセリングの場で、量を増やす、部位を足す、別の施術を組み合わせるといった提案が入ることがあります。受けると決めたのであれば、そこで一度「今の時点で、合計はいくらになりますか」と聞いてください。足したあとの合計を、施術に入る前に確認しておく形です。

三つめは、別立てになっていた行です。 麻酔、施術後のケア、持ち帰るもの、薬。これらが施術の金額とは別に並んでいた場合、合計は当然その分だけ上がります。見積もりの合計欄が、上の行の足し算になっているかどうかを見ておいてください。

この三つに共通しているのは、どれも事前に一言聞けば分かるという点です。むずかしい交渉は必要ありません。「合計はいくらになりますか」「税は入っていますか」「このほかにかかるものはありますか」。この三つだけで、会計時の差はほぼなくなります。

そして、聞くタイミングは施術に入る前にしてください。始まってしまうと、内容を変える判断がしにくくなります。カウンセリングが終わって、着替える前の段階が最後の確認の場になります。

二か所以上で比べるときは、行をそろえます

複数のクリニックで相談する予定があるなら、金額を並べる前に行をそろえてください。 そろっていない数字を並べても、比較にはなりません。

そろえる行は、次の5つで十分です。

  1. 施術そのものの金額
  2. 麻酔にかかる分
  3. 施術後のケアの分
  4. 持ち帰るものの分
  5. 税を含むかどうか

この5行を同じ形で埋めてから並べると、はじめて差が見えます。片方だけがケアを含んでいる場合、含んでいるほうが高く見えますが、実際には逆になることもあります。 医療費全体の見方については医療費の見方にも整理しています。

なお、そろえる作業は現地でやるより、行く前に空欄の表を作っておくほうが早いです。当日は時間が限られますので、その場で表を作ることに時間を使うのはもったいないと思います。

作る表は、紙でも携帯のメモでもかまいません。左に上の5行を並べ、右にクリニックの数だけ列を足すだけです。カウンセリングの場で、その列を埋めていく形にすると、聞き漏らしがなくなります。空欄が残った項目が、そのまま「まだ確認できていないこと」になります。

もう一つ、比べるときに忘れられがちなのが日程です。 同じ内容でも、再診が必要なものは滞在の日数に影響しますし、当日に予約が取れるかどうかでも都合は変わります。金額の行だけをそろえて、日程の条件が違うまま決めてしまうと、あとで組み直すことになります。金額と日程は、同じ紙の上で見てください。

予約の段階でできる確認もあります

当日にすべてを確認しようとすると、時間が足りなくなることがあります。予約の段階で聞けることは、先に聞いておくほうが確実です。

予約のときに聞いておくと当日が楽になるのは、次の三つです。

聞いておくこと当日どう効いてくるか
表示価格が税込みかどうか予算の上限を決める前提になります
施術後のケアが含まれるかどうか別料金かどうかで、比べる相手が変わります
日本語での対応がどの段階まであるか当日、金額の話をどこまで詰められるかが決まります

とくに三つめは、当日になってからでは動かせません。予約の時点で日本語対応を確認しておけば、当日は内容の相談に時間を使えます。

なお、聞いた内容は文字で残しておくことをおすすめします。予約のやりとりが文字で残っていれば、当日に認識の違いがあった場合も、その場で見せて確認できます。口頭だけのやりとりは、あとから確かめるすべがありません。

日本語では、どこまで確認できるのか

ここまで書いてきた確認は、すべて言葉が通じることが前提になります。そして、費用と税の話は、施術の説明より一段むずかしい話題です。

対応の段階を整理すると、おおよそ次のようになります。

  • 通訳や日本語のできるスタッフが同席する——含まれる範囲まで、その場で詰められます
  • 予約対応だけが日本語——当日の会計の場では通じないことがあります
  • 翻訳アプリでの対応——施術の説明はできても、条件を詰める場面では行き違いが起きやすくなります

「パック」という言葉は、まさに行き違いが起きやすい言葉です。同じ単語で三つの違うものを指しているからです。ですので、日本語が通じる環境であれば、遠慮せず「どちらの意味で言っていますか」を確認してください。

予約の段階で「会計のときも日本語で確認できますか」と聞いておくと、当日の見通しが立ちます。この一言に対する答え方で、そのクリニックの日本語対応がどの段階までのものか、かなり分かります。

よくある質問

Q. 施術のあとのケアは、無料なのでしょうか。

一律には決まっていません。施術の金額に含まれている場合と、別の行として金額がつく場合があります。カウンセリングの段階で「この金額に、施術のあとのケアは入っていますか」と確認してください。

Q. 持ち帰る商品の値段だけ知りたいのですが。

それであれば、商品としての金額を聞く形になります。「1つあたりいくらですか」「何個入りですか」と聞けば、施術の金額とは別に出してもらえます。容量や枚数が違うものを比べるときは、同じ単位に直してから並べてください。

Q. まとめ売りのほうが安いのでしょうか。

1回あたりで見ると下がることが多いのですが、途中でやめた場合の扱いを確認しておく必要があります。「途中で受けられなくなったときはどうなりますか」を、決める前に聞いておいてください。

Q. 表示価格に税は入っていますか。

クリニックによって違います。韓国では美容を目的とした施術は課税の対象ですので、表示が税込みかどうかは必ず確認してください。「この金額は付加価値税を含みますか」と一言聞けば答えてもらえます。

Q. 当日、追加でかかることはありますか。

可能性はあります。麻酔、追加のケア、薬などが別立てになっている場合があるためです。見積もりを受け取った時点で「このほかに、当日かかる可能性のあるものはありますか」と確認しておくと、会計で驚くことがなくなります。

※ 本記事は価格の見方と確認の手順を整理したものであり、特定の医療機関・施術・商品をすすめるものではありません。効果や安全性についての判断は行っていません。制度や運用は変更される場合がありますので、実際の条件は医療機関にご確認ください。

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