韓国の「シミ取り放題」とは何か|美容皮膚科で範囲・回数・追加費用をどう確認するか【2026年】

費用・比較公開日:2026-09-18 最終更新:2026-09-18

「シミ取り放題」。この言葉を見ると、顔じゅうのシミを全部きれいにしてもらえるように感じます。渡韓を考えている方から、この言葉について質問をいただくことがいちばん多いのも、そのためだと思います。

けれども、この言葉には決まった定義がありません。何を「一つ」と数えるのか、どこまでを「放題」の範囲に含めるのかは、案内する側が決めています。 同じ言葉が使われていても、中身は別のものである、ということが起こります。

この記事では、金額は書きません。かわりに、「放題」という言葉の下で実際に何が決められているのか、そしてそれを予約前とカウンセリングでどう確認するのかを、順番に整理します。確認の仕方さえ分かっていれば、どんな案内が出てきても自分で読み解けるようになります。

韓国の付加価値税法施行令の法令ヘッダー
韓国「付加価値税法施行令」。画面には施行2026年2月27日、大統領令第36133号、2026年2月27日一部改正と表示されています。美容を目的とした施術がどう扱われるかは、この法令に定めがあります

「取り放題」という言葉が、何を指しているのか

まず、言葉の位置づけを整理します。

「シミ取り放題」は、法令に出てくる用語ではありません。医学的な施術名でもありません。案内のうえで使われている呼び方です。ですので、「放題」と書かれていること自体からは、内容について何も分かりません。

分かるのは、その案内が定額の形をとっているということだけです。定額である以上、どこかに「ここまで」という線が引かれています。その線がどこにあるのかを聞き出すことが、この案内を読むときの作業のすべてです。

そして線の引き方には、いくつかの型があります。

数え方には、いくつかの型があります

案内を読むときは、まず「何で数えているのか」を特定してください。よく見られる型を並べます。

数え方決まっているもの確認すること
個数で数える施術する箇所の数一つと数える基準は何か。並んでいるものはまとめて一つか
時間で数える施術にあてる時間何分か。準備や麻酔の時間は含まれるか
範囲で数える施術する部位の広さ顔全体か、頬だけか。首やデコルテは含まれるか
回数で数える通う回数何回分か。期間の縛りはあるか
一日で数えるその日のうちに行う分一日で終わらない場合、次回は別料金か

この五つは、混ざって使われることもあります。「一回の施術で、顔全体を、時間内に」という形であれば、三つの条件が同時にかかっていることになります。条件が重なっているほど、線は細かく引かれています。

そして、いちばん認識がずれやすいのが「個数で数える」型です。頬に小さなものが集まっている場合、それを一つと数えるのか、それぞれ別に数えるのか。ここは自分では判断できません。診察の場で「これは何個として数えますか」と、実際に指してもらいながら確認するのがいちばん確実です。

ここで大事なのは、どの型なのかを自分の言葉で言い直せるようにしておくことです。「つまり、顔全体を対象に、一回の施術のなかで、時間の上限が決まっている、ということですね」と確認できれば、認識のずれはほぼ消えます。

シミの施術そのものの価格の決まり方は、価格を比べる前にそろえておく六つの条件のほうに整理してあります。

「放題」の外に出やすいもの

定額の案内には、必ず外側があります。外側に何が置かれているのかを、先に聞いておいてください。

外に出やすいものなぜ外に出るのか
濃いもの・深いもの同じ機器では扱いが変わり、別の施術として案内される場合があります
顔以外の部位首、デコルテ、手の甲などは対象外とされていることがあります
麻酔別料金になっている場合があります
施術後のケア用品軟膏、パック、日焼け止めなどが別会計のことがあります
二回目以降初回だけの条件になっている場合があります
経過を見る受診再診が有料か無料かは、あらかじめ決まっています

このうち、渡韓する方にとって影響が大きいのは「二回目以降」と「経過を見る受診」です。日本に帰ってしまうと、次に来られるのがいつになるか分かりません。その条件に期限があるかどうかは、必ず確認してください。

なお、そもそも自分のシミがどの種類なのかによって、扱える施術が変わります。種類による違いは肌管理でシミに向き合うときの考え方のほうにまとめました。

当日、金額が動く場面

韓国の医療法第45条。掲示した金額を超えて徴収できないという部分が強調されている
韓国の医療法第45条。医療機関は、あらかじめ告知・掲示した金額を超えて徴収することができないと定められています

カウンセリングで診察を受けると、最初に想定していた内容と提案が変わることがあります。これは珍しいことではなく、実際に肌を見たうえでの判断ですので、むしろ自然なことです。

ただ、変わったときに金額も動きます。動くこと自体は避けられませんので、動いたことに気づける状態を作っておきます。

方法は二つだけです。

一つめ。カウンセリングの終わりに「今日の総額はいくらになりますか」と聞きます。 ここで一度、数字を固定します。

二つめ。途中で提案が増えたときに「それを足すと総額はいくらになりますか」ともう一度聞きます。 増えるたびに聞き直す、というだけの話です。

この二つを守っていれば、会計の場で驚くことはなくなります。

提案の仕方には、クリニックごとに違いがあります。こういう声もあります。

「無理に施術を勧めたりしませんし、相談しながら満足いく施術を受けることができました。」

肌の状態を見たうえでの提案そのものは、受けたほうがよいものです。断るためではなく、内容と金額を対応させるために確認する、と考えてください。

診断の機械を使って説明してもらえる場合もあります。

「AIを使った肌診断と身体のどこが悪いのかも教えてくれて、当たりすぎててびっくりした!AIが自分におすすめの施術を教えてくれて、より効果の出るようにカウンセリングもしてくれました♡」

画面で見せてもらえると、提案の理由が分かりやすくなります。ただ、提案が増えたときに総額を確認する作業は、どんな形の診断であっても変わりません。

麻酔の扱いは、先に確認してください

「放題」の案内でとくに見落とされやすいのが、麻酔です。

麻酔が別料金なのかどうか、これは案内によって違います。そして麻酔を使う場合は、塗ってから効くまでの待ち時間が入りますので、当日の所要時間も変わります。観光の予定を後ろに入れている方は、ここで時間が読めなくなります。

なお、韓国で使われる麻酔の製剤が承認されたものかどうかは、公的なサイトで誰でも確認できます。

食薬処の医薬品検索結果。麻酔成分を含む製品名・企業名・許可番号・許可日が並んでいる
韓国の食品医薬品安全処が公開している承認一覧。「리도카인」(リドカイン)で検索した結果で、クリームの形をした製剤も注射の形をした製剤も、製品名・企業名・許可番号・許可日まで公開されています

画面のとおり、製品名・企業名・許可番号・許可日まで公開されています。クリニックで「この麻酔は何ですか」と聞いて名前を教えてもらえれば、あとから自分で照らし合わせることもできます。

痛みについては、実際にこういう声があります。

「麻酔クリームをしっかり塗ってくれるので痛みは少ないです。」

痛みの感じ方には個人差がありますが、麻酔を使うかどうか、使う場合は別料金かどうか、待ち時間はどのくらいか。この三点は、予約の段階で聞いておける内容です。

税の扱い — 表示が税込みかどうか

韓国の医療法施行規則第42条の2。診療前に項目と価格を直接説明しなければならないという部分が強調されている
韓国の医療法施行規則第42条の2。保険の効かない診療の項目と価格は受付などに冊子で備え、ホームページがあればそこにも表示すること、保健福祉部長官が告示した項目は診療の前に直接説明することが定められています

韓国では、美容を目的とした施術は付加価値税の課税対象として扱われます。この記事の最初に載せたのが、その根拠になる付加価値税法施行令の画面です。

そして、クリニックが表示する価格が税込みなのか税別なのかは、統一されていません。定額の案内の場合、ここのずれは金額そのものに直結します。

確認の仕方は簡単です。「この金額は付加価値税を含んでいますか」。一言で済みます。

見積もりをもらうときは、次の四つが書かれているかを見てください。

  1. 何回分の金額なのか
  2. どこまでが範囲なのか
  3. 税込みか税別か
  4. 追加料金が発生する条件は何か

この四つがそろっていない見積もりは、他と比べることができません。数字だけを並べても、条件が違っていれば比較になりません。

料金表そのものの読み方は、シミ取りの料金表をどう読むかのほうで、項目ごとに分けて説明しています。

回数の前提を、先にそろえておきます

「放題」という言葉から、一回で終わるという印象を受ける方がいらっしゃいます。ここは分けて考えてください。

「放題」が指しているのは、その一回のなかでの範囲や個数であることが多く、通う回数のことではありません。シミに対する施術は、期間を置いて繰り返す前提で組まれていることが多くあります。

ですので、確認すべきことは二つに分かれます。

  • 一回のなかで、どこまでが含まれるのか(これが「放題」の中身です)
  • 全体で何回を前提にした案内なのか(これは別の話です)

この二つを混ぜてしまうと、「放題なのに、また来なければいけないのですか」という受け止め方になってしまいます。最初に分けて聞いておけば、そうはなりません。

顔全体に少しずつ当てていく方式との違いについては、ピコトーニングの料金の見方のほうもあわせてご覧ください。

「安い」と感じたときに、確認する三つのこと

定額の案内は、単価で並べたときよりも安く見えます。それ自体は仕組みの問題で、悪いことではありません。ただ、安く見えたときほど、確認する項目は増えます。

一つめ。何が含まれていないのかを聞きます。 含まれているものを聞くと、答えは長くなります。含まれていないものを聞くと、答えは短くなります。短い答えのほうが、記憶に残ります。

二つめ。その条件がいつまで有効かを聞きます。 初回限定なのか、期間限定なのか。渡韓の日程と合っていなければ、そもそも対象になりません。

三つめ。同じ条件で他と比べられる形にします。 回数・範囲・税の扱いをそろえたうえで並べます。ここをそろえないまま「こちらのほうが安い」と判断すると、あとで差が出ます。

安さの理由そのものは、悪いものとは限りません。まとめて受ける前提だから単価が下がる、という構造の場合もあります。理由が説明できるものであれば、納得して選べます。

帰国日との関係を、先に決めておきます

シミに対する施術は、受けたあとに表に出るものがある場合があります。何がどのくらい続くのかは施術によって違いますので、必ずカウンセリングで確認してください。「施術のあと、表に出るものは何がありますか。どのくらい続きますか」と聞けば済みます。

そのうえで、帰国後の予定と照らし合わせます。人前に出る予定、写真を撮る予定、仕事の予定。この三つを先に書き出しておくと、判断が早くなります。

日程の組み方としては、施術の日を滞在の初日側に寄せるのが安全です。気になることが出たときに、現地で相談できる時間が残ります。最終日の夜に受けて翌朝の便で帰る形は、相談する余地がなくなります。

そして、帰国後のケアで何が必要になるのかを、現地にいるうちに聞いておいてください。日焼け止めの使い方、洗顔の仕方、避けたほうがよいこと。書いたものでもらえるかどうかも、あわせて聞いておくと安心です。

カウンセリングで、そのまま使える聞き方

韓国の医療法第24条の2。主たる医師が変わる場合の通知義務が強調されている
韓国の医療法第24条の2。主たる医師が変わるときは、その理由と内容を書面で知らせることになっています

短い文にしておくと、通訳を介する場合でも正確に伝わります。そのまま使える形で並べます。

  • 「この案内は、何をもって放題なのですか。個数ですか、時間ですか、範囲ですか」
  • 「対象にならないシミはありますか。どういう場合ですか」
  • 「顔以外の部位は含まれますか」
  • 「麻酔は別料金ですか。使う場合、待ち時間はどのくらいですか」
  • 「この金額は税込みですか」
  • 「今日の総額はいくらになりますか」
  • 「全体では何回を前提にした案内ですか」
  • 「二回目以降の条件は変わりますか。期限はありますか」
  • 「経過を見てもらう受診は、料金がかかりますか」

多いように見えますが、順番に読み上げていけば数分で終わります。そして、この数分で当日の不安のほとんどが消えます。

日本語では、どこまで確認できるのか

いま並べた質問は、どれも条件を詰めるための質問です。挨拶や体調の話とは違い、言葉が曖昧になると意味が変わってしまいます。

ですので、「シミ取り放題」のような定額の案内を検討している方ほど、日本語対応の中身を先に確認しておく必要があります。

日本語対応には段階があります。

  • 常勤の通訳や日本人スタッフがいる——カウンセリングから会計まで通して確認できます
  • カウンセリングだけ通訳が入る——会計の場面では別の対応になることがあります
  • 翻訳アプリで対応——単語は伝わりますが、条件の細部を詰める場面では行き違いが起きやすくなります

予約の前に「カウンセリングと会計のときも、日本語で確認できますか」と聞いてください。この一言で、どの段階なのかがかなり分かります。

実際の声も並べておきます。

「対応もスムーズでよかったです!接客も丁寧、先生も丁寧にしてくれました。」

進行がスムーズなのは良いことですが、速いぶん、聞きたいことを言い出しにくくなる場面もあります。先ほどの質問リストを画面に用意しておいて、そのまま見せる形にすると、テンポを乱さずに確認できます。

よくある質問

Q. 「シミ取り放題」は、顔のシミを全部取ってもらえるという意味ですか。

そうとは限りません。「放題」という言葉に決まった定義はなく、個数・時間・範囲・回数のどれで線を引いているかは案内する側が決めています。まず「何をもって放題なのか」を確認してください。

Q. 対象にならないシミがあるのですか。

案内によっては、濃いものや深いものが別の施術として扱われることがあります。実際に診察を受けたうえでの判断になりますので、カウンセリングで「対象にならないものはありますか」と直接聞いてください。

Q. 一回で終わりますか。

「放題」が指しているのは、多くの場合その一回のなかでの範囲や個数であり、通う回数のことではありません。全体で何回を前提にした案内なのかは、別に確認する必要があります。

Q. 麻酔の料金は含まれていますか。

案内によって違います。別料金になっている場合もありますので、予約の段階で「麻酔は別料金ですか」と確認してください。あわせて、麻酔を使う場合の待ち時間も聞いておくと、当日の予定が組みやすくなります。

Q. 表示されている金額は税込みですか。

統一されていません。韓国では美容を目的とした施術は課税対象として扱われますので、「この金額は付加価値税を含んでいますか」と一言確認してください。定額の案内では、ここのずれがそのまま金額の差になります。

Q. 予約のときに、どこまで確認しておけばよいですか。

最低限、「何をもって放題なのか」「麻酔は別料金か」「表示は税込みか」の三つは予約の段階で聞けます。残りはカウンセリングで詰めることになりますが、この三つが先に分かっているだけで、当日の判断がぐっと楽になります。聞きにくいと感じる必要はありません。条件を確認する質問は、受ける側にとっても答えやすいものです。

※ 本記事は、韓国の法令原文および公的機関が公開している情報を確認して整理した一般的な内容であり、特定の医療機関や施術を推奨するものではありません。施術の適否や費用は個人の状態と各医療機関の案内によって異なります。実際の判断は、診察のうえでご確認ください。

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