韓国のリフトアップ施術は何で決まるのか|気になる部位から選ぶ考え方を現地から整理【2026年】

施術ガイド公開日:2026-09-17 最終更新:2026-09-17

「韓国でリフトアップの施術を受けたいのですが、どれを選べばいいですか」。渡韓の準備をされている方から、いちばん多くいただくご相談のひとつです。そして、ほとんどの方が機械の名前を三つも四つも挙げたうえで、「結局どれが自分に合うのか分からない」とおっしゃいます。

迷ってしまうのは、当然だと思います。韓国のクリニックのメニュー表には、似た響きの名前が横並びで載っています。名前の一覧を眺めているかぎり、そこから自分の答えを取り出すのはむずかしいはずです。

この記事では、順番を逆にしてみます。機械の名前から入るのではなく、「自分のどこが、どんなふうに気になっているのか」から入るという考え方です。実際、現地のカウンセリングもこの順番で進みます。あわせて、韓国の法令の原文でリフトアップ系の施術がどう扱われているかも確認しました。

「リフトアップ」という名前は、法令には出てきません

先に、制度の側から見ておきます。韓国の「付加価値税法施行令」には、美容を目的とした施術の名前が列挙されています。上の画像がその条文の原文です。

黄色く示された部分に並んでいるのは、色素母斑・そばかす・黒色点・シミ治療術、ニキビ治療術、脱毛術、薄毛治療術、植毛術、タトゥー術およびタトゥー除去術、ピアッシング、脂肪溶解術、皮膚再生術、皮膚美白術、抗老化治療術および毛穴縮小術です。

ここに「リフトアップ」という言葉はありません。制度のうえでは「抗老化治療術」「皮膚再生術」といった、もっと大きな括りで扱われています。 つまり、私たちが日常的に使っている「リフトアップ」という呼び名は、クリニックのメニュー上の商品名に近いものだ、と考えておくと分かりやすくなります。

この点は、費用の話にも関わってきます。ここに並ぶ施術は美容目的として課税の対象になりますので、表示価格に税が含まれているかどうかで、支払う金額が変わります。

韓国の付加価値税法施行令の法令ヘッダー
韓国「付加価値税法施行令」。2026年2月27日施行の版です

まず、気になる部位を一つに絞ってください

カウンセリングでいちばん困るのは、「全体的にたるんできた気がします」というお伝え方です。伝えたい気持ちはよく分かるのですが、この言い方だと、提案の幅が広がりすぎてしまいます。

おすすめしているのは、鏡を見て「いちばん先に目がいく場所」を一つ決めておくことです。二つ目、三つ目は当日に足せます。順番さえ決まっていれば、予算の範囲内で切りやすくなります。

気になっている場所相談のときに使う言葉よく話題になる方向
頬の高い位置が下がってきた「頬の位置を上げたいです」中顔面への働きかけ
フェイスラインがぼやけてきた「輪郭の境目をはっきりさせたいです」引き締めと脂肪の話
あご下がもたつく「あご下の厚みが気になります」脂肪と皮膚の両方
口元の縦の線「ほうれい線のあたりが気になります」支える方向と、ふくらませる方向
目の下・目尻「目元の皮膚のゆるみが気になります」皮膚が薄い部位という前提
首「首の横じわが気になります」顔と別メニューになることが多い

この表は「この悩みならこの施術」という対応表ではありません。同じ場所が気になっていても、背景が違えば提案は変わります。 ここは次の章でご説明します。

たるみそのものの見え方については、たるみが気になり始めたときの考え方でも整理しています。

同じ「たるみ」でも、原因が違えば提案が変わります

ここが、記事だけでは決められない部分です。見た目が似ていても、背景として想定されるものは一つではありません。

  • 皮膚そのもののゆるみが主に見えている場合
  • 皮下の脂肪の量や位置が影響して見えている場合
  • むくみが重なって、実際より下がって見えている場合
  • 表情のくせによって、片側だけ目立って見えている場合
  • 姿勢や噛みぐせなど、顔以外の要因が関わっている場合

現地のカウンセリングでは、この見極めのために触診をしたり、写真を撮って比べたりします。最近は診断の機械を使うクリニックも増えました。ただ、機械が出すのはあくまで材料で、決めるのは条件のすり合わせです。

ですので、ご自身で原因を特定してから行く必要はありません。むしろ、「いつ頃から、どんなふうに気になり始めたか」を言葉にしておくほうが役に立ちます。 半年前からなのか、三年前からなのか。朝と夕方で違うのか、一日中同じなのか。左右で差があるのか。この三つを答えられるようにしておくと、現地での見極めが早くなります。

材料が増えても、そこから何を選ぶかは、予算・日程・ダウンタイムの許容度といった、ご自身の条件で決まります。ここは記事の側では決められない部分です。

施術のタイプは「何を、どこに届けるか」で分かれます

そのうえで、選択肢の側を整理します。リフトアップとしてまとめて呼ばれている施術は、大きく次のような分かれ方をしています。

分かれ方考え方相談でよく出る言葉
熱で働きかけるもの高周波や超音波で熱を加える「何回で、どのくらい続きますか」
物理的に支えるもの糸を入れて位置を保つ「何本入れますか」「吸収されるまでの期間は」
ボリュームを足すものヒアルロン酸などで補う「どの部位に、どれだけ入れますか」
筋肉に働きかけるものボトックスなどを使う「持続はどのくらいですか」
脂肪を減らす方向のもの溶解や吸引の考え方「ダウンタイムはどのくらいですか」

この五つは、対立する選択肢というより、組み合わせて提案されることが多いというのが現地での実感です。実際、同じ日に二つ三つを重ねて受けたという記録は珍しくありません。ですので「どれか一つを選ぶ」という構えでいると、当日の提案とかみ合わないことがあります。

機械や術式ごとの違いについては、リフトアップの施術タイプ別の違いにまとめてあります。

熱を使う施術を受けた方の口コミには、こういう書かれ方も見かけます。

「ソフウェーブの効果が良かったのでウルセラプライムに来ました。落ち着いた院内です。」
「カウンセリングでオンダリフトを勧められて受けてみたのですが、脂肪に効いてる感じがしたのでこれからの変化に期待してます。」

どちらも、一度で終わりにせず、次を考えている書き方になっている点が共通しています。リフトアップ系の施術は、この「続き方」まで含めて考えたほうが、あとで納得しやすくなります。

痛みと麻酔は、先に伝えておくほど楽になります

リフトアップ系の施術で、事前のご相談がいちばん多いのが痛みです。

多くのクリニックでは、施術の前に麻酔のクリームを塗って、効くまで待つ時間をとります。この待ち時間が、当日の所要時間を左右します。「三十分で終わります」と聞いていたのに二時間かかった、という行き違いは、たいていこの待ち時間が計算に入っていないことから起きています。

麻酔に使われる製剤は、韓国では医薬品として承認されていて、その一覧は誰でも確認できます。

食薬処の医薬品検索結果。製品名・企業名・承認番号・承認日が並んでいる
「리도카인」(リドカイン)で検索した結果。クリームの剤形も含めて、承認番号と承認日まで公開されています

画面のとおり、クリームの剤形のものも承認一覧に載っています。ここで見ていただきたいのは製品そのものではなく、「塗る麻酔を使う時間が、当日の流れの中にきちんと組み込まれているか」という点です。

そして、痛みの感じ方には大きな個人差があります。実際、こういう記録もあります。

「最初のカウンセリング時に悩みを詳しく伝える必要がある。 値段に関しては初めに予算を伝えた方がいい。 悩みに合わせて最適な治療を提案してくれるのが良かった。 いざ詐術室に入ると、麻酔クリームの待ち時間を間違えて充分待たずに途中で落とされてしまったり、翻訳の方が施術中同伴してくれると説明されたが実際はいなかったりした。 圧倒的にいいクリニックかと言われるとそうではないと思うけど、今はダウンタイム後の効果を期待したいです。」

この方は「もっと最初に言っておくべきだった」と書かれています。麻酔が効きにくい体質、痛みに弱いという自覚、過去に途中で中断した経験——これらは、施術が始まる前に伝えてください。 始まってからでは、対応の選択肢が減ります。

伝え方に自信がない場合は、紙に書いて渡すという方法もあります。短い日本語でかまいませんので、「麻酔が効きにくいです」「痛みが強いときは止めてください」と書いておけば、通訳の方が確実に伝えてくれます。

回数と間隔は、渡韓の予定から逆算します

リフトアップ系の施術には、一度で完結する組み立てのものと、間隔をあけて重ねる組み立てのものがあります。ここを最初に確認しないまま一回だけ受けて帰ると、「思ったほど変わらなかった」という感想になりやすくなります。

確認していただきたいのは、次の三つです。

  1. この施術は、一回で完結する前提ですか。それとも重ねる前提ですか
  2. 重ねる場合、次はどのくらいあけますか
  3. 次の一回を受けられない場合、今回の一回はどう位置づけられますか

三つ目が大事です。次に渡韓できるのが半年後や一年後になる方は少なくありません。そのときに「間隔があいても問題のない組み立て」なのか、「あけると意味が薄れる組み立て」なのかで、今回の選び方が変わります。

日程そのものの組み方は渡韓の日程の立て方にまとめました。滞在の日数によって、受けられる施術の幅が変わってきます。

ダウンタイムは「腫れの大きさ」より「予定」で考えます

ダウンタイムを聞くとき、「どのくらい腫れますか」と質問される方が多いのですが、この聞き方だと答えが返ってきにくくなります。腫れ方には個人差があるためです。

代わりに、ご自身の予定を先に出して、そこから逆に聞くことをおすすめしています。

予定聞き方の例
帰国便が翌日の朝「明日の朝に飛行機に乗りますが、問題ありませんか」
帰国後すぐ出社「二日後に人と会う予定があります。見た目はどのくらい戻りますか」
滞在中に写真を撮りたい「明後日に写真を撮る予定があります。避けたほうがよい施術はありますか」
食事の予定が入っている「今夜、食事の予定があります。制限はありますか」
温泉やサウナに行く「入浴の制限は何日ありますか」

この形で聞くと、「それならこちらにしましょう」「その予定なら今日は避けましょう」という答えが返ってきます。判断の材料を先に渡すほうが、答えは具体的になります。

カウンセリングで確認しておきたいこと

現地で聞いておくと、あとで困りにくい項目をまとめました。日本語で聞いて問題ありません。

確認する項目具体的な聞き方
施術の名前「今日受けるものの正式な名前を教えてください」
量や回数の単位「何ショットですか」「何本ですか」
範囲「どこからどこまでが範囲に入りますか」
税の扱い「この金額は付加価値税を含みますか」
追加になりうる費用「今日、追加でかかる可能性のあるものはありますか」
次回の想定「次はいつ頃を想定していますか」
当日の制限「今日、してはいけないことはありますか」
連絡の方法「帰国後に気になることがあったら、どこに連絡すればよいですか」

最後の項目を忘れる方が多いのですが、帰国後の連絡先は、その場で必ず控えてください。 韓国から日本に戻ってしまうと、窓口が分からなくなります。

「今日はやめておきましょう」と言われることもあります

ご相談のなかで意外に思われるのが、この点です。希望を伝えたのに、「今日はしないほうがよいと思います」と言われる場面があります。

肌の状態、日焼けの直後、体調、直前に受けた別の施術との間隔——理由はいろいろです。断られたというより、順番を整理してもらった、と受け取るほうが実際に近いと思います。

こういう対応をされた方の声も、実際に届いています。

「必要ない施術は、はっきりと理由を説明してくださるところも好感が持てました。」

理由を添えて説明してもらえるかどうかは、判断の材料になります。逆に、理由の説明がないまま提案だけが増えていく場合は、その場で決めずに一度持ち帰るという選択もあります。渡韓中は時間が限られていますので決めたくなりますが、「次の渡韓に回す」という選択肢は、いつでも残っています。

費用は施術名ではなく、条件で決まります

具体的な金額をこの記事に書くことはしません。同じ名前の施術でも、条件が違えば金額が変わるためです。

金額を動かす条件は、おおむね次のようなものです。

  • 量や回数の単位——ショット数、本数、注入量など、何を単位にしているか
  • 範囲——顔全体なのか、部位を限定するのか
  • 初回かどうか——初回限定の設定があるかどうか
  • 同じ日に何を組み合わせるか——セットの扱いがあるかどうか
  • 麻酔やアフターケアが含まれるか——別料金になっているかどうか
  • 税の扱い——表示が税込みか税別か

このうち一つでも条件が違うと、そのまま並べて比べることはできません。金額そのものより、「その金額が何に対する金額なのか」を聞くほうが確実です。

この六つを揃えないまま二つのクリニックの金額を並べても、比べたことにはなりません。同じ条件に揃えてから並べるというひと手間が、いちばん確実です。

日本語では、どこまで確認できるのか

ここまでお読みいただいて、「そもそも、こういうやりとりを日本語でできるのか」と思われた方が多いと思います。実際、これが日本の方にとっていちばん大きな不安です。

日本語対応と書かれていても、中身には幅があります。

  • 常勤の通訳や日本語ができるスタッフがいる——カウンセリングから会計まで日本語で進みます
  • 予約の窓口だけ日本語——当日の細かい確認は別の手段になることがあります
  • 翻訳の道具で対応——施術の説明はできても、条件を詰める場面では行き違いが起きやすくなります

リフトアップ系の施術は、範囲・本数・ショット数といった数の話が多く出ます。数のやりとりは、行き違いが金額の差に直結します。 ですので、予約の段階で「当日のカウンセリングと会計も日本語で確認できますか」と一言聞いておくことをおすすめします。

実際に受けた方の声には、はっきり差が出ています。

「とてもキレイなクリニックで、日本語の通訳スタッフさんもカウンセリングの先生も丁寧で親切に対応していただきました。施術中も和やかな雰囲気でリラックスできました。」

一方で、予約のときの窓口と、当日に対応してくれる方が別だったという記録もあります。「予約は日本語で取れた」ことと、「当日も日本語で確認できる」ことは、別の話です。 ここは分けて聞いてください。

なお、外国から来た方の受け入れを前提にしているかどうかは、韓国の公式サイトで無料で確認できます。日本語対応そのものを保証するものではありませんが、体制を見るときの材料の一つにはなります。

韓国の医療海外進出法第13条。外国人患者と医療人の円滑な意思疎通を支援するためという部分が強調されている
韓国の医療海外進出法第13条。保健福祉部長官は、外国人患者と韓国の医療人との円滑な意思疎通を支援するため、医療通訳人材の育成と医療通訳能力の検定を行うことができると定められています

日本語対応の見分け方そのものは日本語対応の段階の見分け方にまとめてあります。

よくある質問

Q. リフトアップの施術は、一回でも変化を感じられますか。

感じ方には個人差があり、記事の側で断定することはできません。ただ、施術ごとに「一回で完結する前提のもの」と「重ねる前提のもの」があり、その違いは事前に確認できます。カウンセリングで「これは一回で完結する組み立てですか」と聞いてください。

Q. 複数の施術を同じ日に受けても大丈夫でしょうか。

同じ日に複数を受けたという記録は多くあります。ただし、組み合わせられるかどうかは肌の状態や施術の内容によりますので、その場で医師に確認してください。当日の所要時間も長くなりますので、帰国便の時刻には余裕を持たせてください。

Q. 痛みが不安です。何を伝えておけばよいですか。

麻酔が効きにくい体質、痛みに弱いという自覚、過去に途中で中断した経験は、施術が始まる前に伝えてください。始まってからでは対応の幅が狭くなります。短い日本語のメモを用意しておくと、通訳の方が確実に伝えてくれます。

Q. 帰国便の前日に受けても問題ありませんか。

施術の内容によります。予定を先に伝えて「明日の朝に飛行機に乗りますが問題ありませんか」と聞くと、避けたほうがよいものを教えてもらえます。判断の材料を先に渡すほうが、答えは具体的になります。

Q. 費用の相場を教えてください。

同じ名前の施術でも、範囲・回数の単位・初回かどうか・税の扱いによって金額が変わりますので、相場という形でお伝えすることはしていません。見積もりを取るときは「この金額は何に対する金額ですか」「付加価値税を含みますか」の二つを必ず聞いてください。

※ 本記事は2026年8月31日時点で確認できた韓国の法令の原文と、日本語で書かれた口コミをもとに整理したものであり、特定の施術やクリニックをおすすめするものではありません。効果や適応には個人差があり、医学的な判断は診察を受けた医師によります。実際の施術の可否・内容・費用は、必ず医療機関にご確認ください。

クリニック選びで迷っていませんか?

ご希望の施術・渡韓予定日をお送りいただければ、日本語対応の状況を含めてご案内します。

無料で相談する
関連記事