インモードを日本で受けようか、それとも渡韓のときにまとめて受けようか。そう迷っている方から、いちばん多くいただくのが「結局、どちらが安いのですか」という質問です。
その答えを一言で書けないのには、はっきりした理由があります。日本と韓国の価格表は、同じものを数えていないからです。片方は顔全体の一回分、もう片方は部位ごとの一回分。片方は回数をまとめた形、もう片方は単発。片方は税込み表示、もう片方は税別。この状態で数字だけを並べても、比べたことにはなりません。
ですのでこの記事では、金額を書く代わりに、見積もりを同じ土俵に並べるための手順を書きます。この手順を通すと、日本のクリニックの価格表と韓国のクリニックの見積もりを、自分で比較できる形に直せます。結果として「自分の場合はどちらが妥当か」を、他人の体験談ではなく自分の条件で判断できるようになります。

「インモードの値段」が、一つに定まらない理由
インモードは、ひとつの決まった施術の名前というより、いくつかの使い方をまとめた呼び名として使われています。顔に使うものと体に使うものがありますし、同じ顔でも狙いによって設定が変わります。メニュー表にモードの名前が並んでいるのは、そのためです。
ですので、価格表に「インモード」とだけ書かれていた場合、それが何を指しているのかは表からは読み取れません。カウンセリングで「これはどのモードですか」と聞いて初めて、比較の対象がそろいます。施術の中身そのものについては韓国のインモードの解説ページにまとめてありますので、先にそちらを読んでおくと、この記事の話が早く入ってきます。
もうひとつ、値段が一つに定まらない大きな理由があります。この系統の施術は、回数を重ねる前提で組み立てられていることが多い点です。1回分の金額だけを見て「安い」と判断しても、想定回数が違えば総額はまったく別のものになります。
日本と韓国で、比べる前にそろえておく項目
比較を始める前に、両方の見積もりについて次の項目を埋めてください。埋まっていない欄がある状態では、数字を並べても意味がありません。
| そろえる項目 | 確認する言い方 |
|---|---|
| モード | この施術はどのモードを使いますか |
| 部位 | 「顔」にはどこまで含まれますか。あごの下は入りますか |
| 回数 | この金額は1回分ですか。何回を想定していますか |
| 間隔 | 次はどのくらい空けますか |
| 麻酔・冷却 | 金額に含まれますか。別に加算されますか |
| 施術後のケア | 鎮静や持ち帰る薬は含まれますか |
| 条件 | 初回だけの価格ですか。他の施術との同時が条件ですか |
| 税 | 表示は税を含んだ金額ですか |
この八項目が埋まると、二つの見積もりは初めて同じ形になります。逆に言えば、ここが埋まらないまま「韓国は日本の半額らしい」と書かれた情報を読んでも、自分の判断材料にはなりません。
回数を抜きにした「1回いくら」は、比較になりません
日本の価格表でも韓国の価格表でも、いちばん目に入りやすいのは1回あたりの金額です。ところが、この系統の施術で本当に効いてくるのは総額のほうです。
比べ方はこうです。まず、日本側で提案された回数と1回あたりの金額をかけ算します。次に、韓国側で提案された回数と1回あたりの金額をかけ算します。このとき、回数が違えば、そもそも同じ結果を目指していない可能性を疑ってください。片方が三回、もう片方が六回を前提にしているなら、目標の置き方が違うということになります。
そのうえで、韓国側には渡航にかかる費用が乗ります。渡韓の目的がその施術だけであれば、交通費と滞在費まで含めて比べなければ、実態に合いません。反対に、もともと旅行の予定があってその合間に受けるのであれば、乗る費用は施術のための移動時間だけになります。ここは人によって前提が変わるところですので、自分の旅程に当てはめて計算してください。
もう一点、通いやすさも数字に効いてきます。想定されている間隔で日本から通うのが難しい場合、その回数を消化できるかどうかという現実的な問題が残ります。「安いから韓国で」と決める前に、二回目以降をどうするかまで一緒に考えておくほうが安全です。
部位の区切り方は、施設ごとに違います
「顔」という言葉の指す範囲は、思っている以上にばらつきます。あごの下を含むところもあれば、別枠のところもあります。首まで続けて行うかどうかも分かれます。頬だけの単価が設定されているところもあります。
この区切りが違うと、1回あたりの金額はいくらでも見かけを変えられます。範囲が狭ければ安く見えますし、広ければ高く見えます。同じ数字でも、指している面積が違うという状態が、日本と韓国の比較ではよく起きます。
確認のしかたは簡単で、「この金額に含まれる範囲を、鏡を見ながら教えてください」と伝えるのがいちばん確実です。言葉で聞くよりも、実際に指してもらったほうが誤解が残りません。同じ引き締め系でも機器によって考え方が変わりますので、他の系統と迷っている場合はオンダリフトの費用の見方をまとめたページも合わせて読むと、区切り方の違いが分かりやすくなります。
条件つきの価格と、まとめ買いの形
韓国の価格案内でよく見かけるのが、初回だけの価格と、回数をまとめた形の案内です。どちらも、条件を確認してから比較の表に入れる必要があります。
初回価格は、その名のとおり最初の一回だけに適用されるものです。二回目以降の金額を聞かないまま初回価格で比較すると、総額が実際とずれます。「二回目からはいくらになりますか」の一言で解決します。
回数をまとめた形は、総額としては下がることが多い一方で、使いきれるかどうかという問題が出ます。有効期限があるのか、期限を過ぎたらどうなるのか、途中でやめたときの扱いはどうなるのか。日本から通う場合は、この三点を必ず確認してください。渡韓の頻度が読めない段階でまとめて契約すると、結果的に割高になることがあります。
現地で相談された方の声には、予算を伝えたうえで無理のない形にしてもらえた、という話も出てきます。
「カウンセリングも丁寧で、悩みを話すとそれに合った施術を提案してくれます。予算にも理解があるし、無理に勧められたりはしません。」
予算を先に伝えるのは、恥ずかしいことではありません。むしろ、伝えたほうが提案が具体的になります。「今回はこのくらいで考えています」と最初に言っておくと、その範囲での組み立てに切り替えてもらえます。
表示価格と税、そして支払いまでの総額
比較の最後に効いてくるのが、表示価格に税が含まれているかどうかです。韓国では、美容を目的とした施術は課税の対象として扱われます。表示が税を含む形なのか、会計のときに加算される形なのかは施設によって違いますので、カウンセリングの場で確認しておいてください。
さらに、支払いの段階でも差が出ます。決済の方法によって手数料の扱いが変わることがありますし、外貨で支払う場合はその日のレートで換算されます。為替は日々動きますので、記事に書かれた換算額は参考になりません。自分が支払う日のレートで、自分で計算するのがいちばん確実です。
ここまでの内容を、そのまま表の形にしておきます。日本側と韓国側で同じ欄を埋めれば、比較シートになります。
| 比較シートの列 | 日本のクリニック | 韓国のクリニック |
|---|---|---|
| モード・施術名 | ||
| 範囲(どこからどこまで) | ||
| 1回あたりの金額 | ||
| 想定回数 | ||
| 想定総額 | ||
| 麻酔・アフターケアの扱い | ||
| 税の扱い | ||
| 二回目以降の金額 | ||
| 通うのに必要な移動・滞在 |
この表が埋まったとき、初めて「自分の場合はどちらが妥当か」が見えます。韓国の価格が全体として抑えめに見える背景そのものについては、なぜ韓国の美容医療は価格が抑えめに見えるのかをまとめたページで構造の側から整理しています。
安く見えた見積もりを受け取ったときの見方
思っていたより安い金額が出てきたときは、喜ぶ前に理由を確認してください。安い理由には、納得できるものと、あとで金額が動くものがあります。
| 安く見える理由 | 確認する一言 |
|---|---|
| 範囲が狭い | この金額に含まれる範囲はどこまでですか |
| 回数が少ない前提 | 何回を想定した提案ですか |
| 初回だけの条件 | 二回目からはいくらになりますか |
| 麻酔やケアが別 | この金額に麻酔とアフターケアは入りますか |
| 税が別 | 表示は税込みですか |
| 他の施術との同時が条件 | 単独で受ける場合はいくらになりますか |
いずれも、聞けばその場で答えが返ってくる内容です。聞きにくいと感じる方もいらっしゃいますが、費用の確認は当然の質問として受け止められます。むしろ、この質問に答えづらそうにするかどうかが、そのクリニックを見る材料になります。
施術そのものの選び方については韓国のインモードのおすすめの決め方をまとめたページで、メニューの読み方から順番に整理しています。値段の比較と施術の選択は別の作業ですので、両方をそろえてから決めるのがおすすめです。
価格の決まり方そのものが、両国で少し違います
金額を比べる前に、価格が提示されるまでの流れが日本と韓国で違うことも知っておくと、当日に戸惑いません。
韓国のクリニックでは、医師の診察とは別に、費用の相談を担当するスタッフが付く形が一般的です。呼び方は施設によって違いますが、施術の内容は医師と、金額と日程はそのスタッフと、というように担当が分かれます。日本の感覚では「同じ人が最後まで説明してくれる」ことが多いので、この切り替わりに驚く方がいらっしゃいます。
この形には利点もあります。金額の話をする相手がはっきりしているので、値段の質問をぶつけやすいのです。「予算はこのくらいで考えています」「この項目は外せますか」といった相談は、この場面でするのが自然です。反対に、聞かないまま進むと、提案されたままの組み合わせで会計に進んでしまいます。
もうひとつの違いは、支払いのタイミングです。当日に会計まで済ませる形が基本ですので、見積もりを持ち帰ってゆっくり考える、という進め方がしにくくなります。だからこそ、渡韓の前に比較シートを作っておく意味があります。手元に基準があれば、その場で判断できます。
渡韓の日程に、どう組み込むかで総額が変わります
同じ施術でも、日程の組み方によって実際に払う金額は変わります。ここは見落とされやすい部分です。
まず、その施術のためだけに渡韓するのか、もともとの旅行の合間に受けるのかで、乗せるべき費用がまったく違います。前者であれば往復の交通費と滞在費を丸ごと足す必要がありますし、後者であれば移動の時間だけが実質のコストになります。「韓国のほうが安い」という話が人によって食い違うのは、たいていここが違うためです。
次に、滞在中に何回受けられるのかという問題があります。回数を重ねる前提の施術は、間隔を空けることが提案の一部になっていますので、短い滞在中にまとめて受ける形は想定されていないことがあります。「滞在中に二回受けたい」と考えている場合は、その希望が現実的かどうかを先に聞いてください。
最後に、帰国日との距離です。赤みや内出血が出た場合に、それを見せたくない予定が帰国直後にあると、落ち着かない時間を過ごすことになります。日程を決めてから施術を選ぶより、施術の候補を決めてから日程に当てはめるほうが、無理が出にくくなります。
日本語では、どこまで確認できるのか
ここまで挙げた確認事項は、どれも会話が必要なものばかりです。範囲の確認も、回数の確認も、税の確認も、通じなければ成立しません。費用の話は施術の説明よりも一段むずかしい話題ですので、日本語対応の中身がそのまま比較の精度に効いてきます。
「日本語対応」と書かれていても、実際の場面には幅があります。予約の問い合わせだけ日本語という場合、カウンセリングは日本語だが会計は韓国語という場合、最初から最後まで日本語という場合。値段を比べたい方にとって重要なのは、会計の場面まで日本語が使えるかどうかです。

実際に受けた方の声にも、日本語で通せたことと費用の納得が並んで出てきます。
「初めての訪問でしたが、日本語対応完璧で不安なく施術して貰えました!
日本よりお安くできて良かったです!」
一方で、案内が急ぎ足になったという声もあります。
「施術の案内してくれた人が少し雑だったところが残念です。施術はお手頃で手早くやってくれたと思います。」
また、施術のあとの状態についても、その場で伝えられるかどうかは大きな違いになります。
「インモードを受けましたが、少しアザができたので効果を信じたいです!」
こうした変化が出たときに、その場で質問できるか、帰国後に連絡が取れるかまで含めて、日本語対応の中身を見ておくと安心です。予約の段階で「会計のときも日本語で確認できますか」「施術後に気になることがあった場合、日本語で連絡できますか」の二つを聞いておくことをおすすめします。
よくある質問
Q. 結局、インモードは韓国と日本のどちらが安いのですか。
条件をそろえずに比べられる質問ではありません。モード、範囲、回数、麻酔やアフターケアの扱い、税、そして渡航にかかる費用まで含めて初めて比較になります。この記事の比較シートを埋めていただくと、ご自身の条件での答えが出ます。他の方の体験談の金額は、その方の条件での金額ですので、そのまま当てはめないほうが安全です。
Q. 1回だけ受けて帰る形でも意味はありますか。
提案される回数は、目標とする状態によって変わります。一回で終わる想定になっていない提案を受けた場合は、その理由を聞いてください。そのうえで「今回は一回だけ受けたい」と伝えれば、一回で何を目指すのかに合わせた説明に切り替えてもらえます。伝えないまま受けると、期待と結果がずれる原因になります。
Q. 韓国でまとめ買いをして、次の渡韓のときに使うのは得ですか。
総額としては下がる場合が多い一方で、使いきれるかどうかという問題が残ります。有効期限、期限を過ぎた場合の扱い、途中でやめたときの扱いの三点を必ず確認してください。渡韓の頻度が決まっていない段階では、まず単発で受けて、続けるかどうかを判断してからでも遅くはありません。
Q. 表示価格が税込みかどうかは、どう聞けばよいですか。
「この金額は付加価値税を含みますか」と、そのまま聞いていただいて問題ありません。カウンセリングの場でも、会計の前でも構いません。韓国では美容を目的とした施術は課税の対象として扱われますので、表示の仕方によって最終的な支払額が変わります。見積もりを紙やメッセージで残してもらえるかも、合わせて聞いておくと確実です。
Q. 日本で続きを受けたい場合、何をもらっておけばよいですか。
受けた施術の名前と、どのモードでどのくらいの設定だったかが分かるものがあると、日本のクリニックで相談するときの材料になります。すべての施設で同じ書式のものが出るわけではありませんので、「記録として残るものをいただけますか」と施術の前に聞いておくのが確実です。会計時の明細も、あとで見返せるように保管しておいてください。
※ 本記事は、日本と韓国の見積もりを比較するための手順を整理したものです。特定の金額や相場を示すものではなく、また特定の施設や施術をすすめるものでもありません。施術の適否や回数、費用の詳細は、必ず受診されるクリニックにご確認ください。掲載した口コミは実際に投稿された日本語の口コミからの引用です。