「韓国と日本、どちらで受けるほうがよいのでしょうか」——リジュランについて調べている方から、この質問をよくいただきます。検索して出てくるのは、たいてい両国の金額を並べたページです。
ただ、金額だけを並べても、判断の材料としては足りません。理由は二つあります。一つは、条件をそろえないまま並べた数字は比較になっていないこと。もう一つは、この選択で変わるのは金額だけではないことです。日程の決め方も、受けたあとに誰へ相談するのかも、言葉の通じ方も変わります。
そこでこの記事では、金額以外の軸を七つに分けて整理します。金額のそろえ方については韓国と日本でリジュランの値段を比べるときに書きましたので、あわせてお読みいただくと全体像がそろいます。施術そのものの中身は韓国のリジュランにまとめてあります。

比べる前に、「何を決めたいのか」をはっきりさせます
比較がうまくいかないときは、たいてい比べる目的が決まっていない状態です。目的によって、見るべき軸は変わります。
たとえば「今回一回だけ試してみたい」という方と、「これから続けていきたい」という方では、重視する軸が違います。前者であれば当日の流れと日程の組みやすさが中心になりますし、後者であれば続けたときの総額と、経過を相談できる相手のほうが重要になります。
「旅行のついでに受けたい」のか、「これを目的に渡韓する」のかでも変わります。ついでであれば、当日の所要時間とダウンタイムが旅程に収まるかどうかが最優先になります。目的が施術のほうであれば、日程を施術に合わせて組めますので、選べる幅が広がります。
ですので最初に、次の三つをご自身の中で決めておいてください。一回だけか、続けるのか。今回の渡韓の主目的は何か。どのくらいの期間で考えているのか。 この三つが決まると、後の比較がずっと楽になります。
金額以外の、7つの比較軸
比べるべき軸を先にまとめます。それぞれの中身は、このあとの章で順に説明します。
| 軸 | 韓国で受ける場合に見ること | 日本で受ける場合に見ること |
|---|---|---|
| ① 薬剤 | 公開されている承認の一覧で、成分名から確認できます | 使用する製剤について、受ける医療機関に確認します |
| ② メニューの組み方 | 一回ごとと、回数をまとめた形の両方が並ぶことがあります | 提示のされ方は医療機関によって異なります |
| ③ 日程 | 滞在の日数という枠が先に決まります | 間隔をあとから調整しやすくなります |
| ④ 受けたあとの相談 | 帰国後は、連絡の方法を先に決めておく必要があります | 通える距離であれば直接相談できます |
| ⑤ 言葉 | どの段階まで日本語で進むのかに幅があります | 母語でやりとりできます |
| ⑥ 制度の確認 | 外国人患者の受け入れ登録の有無を公式に確認できます | 国内の制度にもとづきます |
| ⑦ 総額の中身 | 渡航にかかる費用まで含めて考えます | 通う交通費が積み上がります |
この表を見ていただくと分かるとおり、どちらかが一方的に有利という並びにはなりません。 軸ごとに向き不向きがあり、それがご自身の目的とどう噛み合うかで答えが変わります。
軸①薬剤——韓国側は、承認の記録を自分で確認できます
比較の話でいちばん不安になりやすいのが、「何を入れられるのか分からない」という点だと思います。ここは、確認の経路がはっきりしています。
韓国の食品医薬品安全処は、承認された医薬品の一覧を公開しています。成分名や製品名で検索すると、製品名・企業名・承認番号・承認日までが表示されます。冒頭に載せた画面がその検索結果です。つまり、カウンセリングで使う薬剤の名前を教えてもらえば、あとからご自身で確認できます。
ここで大切なのは、名前を控えておくことです。口頭で聞いただけでは、帰国してから調べようとしても思い出せません。紙に書いてもらう、画面を写真に撮らせてもらう、外箱を見せてもらう——どれでも構いませんので、あとから読み返せる形にしておいてください。
もうひとつ、名前だけでなく量もセットで控えておくことをおすすめします。同じ名前の薬剤でも、一回に使う量が違えば、受けた内容そのものが違います。次に別の場所で受けるとき、「前回はこれを、この量で入れました」と言えるかどうかで、相談のしやすさがまったく変わってきます。
日本で受ける場合も、使用する製剤については受ける医療機関に確認できます。どちらの国で受けるにしても、「何を入れるのか」を確認する姿勢そのものは変わりません。違うのは、韓国側は公開されている一覧で裏を取る手段があるという点です。
軸②メニューの組み方——一回ごとか、回数をまとめるか
韓国のクリニックの料金表では、一回ごとの金額と、回数をまとめた金額が並んで示されていることがあります。まとめた形は一回あたりが小さく見えますが、受けきれなければ意味がありません。
ですので比較のときは、次の順で見てください。まず、想定される回数を聞きます。次に、その回数を今回の滞在で受けられるのかを確かめます。受けきれない場合、残りの扱い——期限があるのか、次の渡韓に持ち越せるのか——を聞きます。
日本で受ける場合は、間隔をあとから調整しやすいという性格があります。仕事や体調に合わせて日程を動かせるのは、通える範囲にいることの利点です。一方で、通うたびに交通費と時間がかかりますので、そこも総額の一部として数えておく必要があります。
比較を歪めやすいのが、初めての方に向けた案内です。目立つ場所に置かれていることが多く、検索したときにも先に目に入ります。ところが、続けて受ける前提であれば、実際の負担に近いのは二回目以降の金額のほうです。初回の金額と通常の金額を、それぞれ聞いておく。 この一手間で、比較の精度はかなり上がります。
なぜ韓国の価格の見え方が日本と違うのかについては、なぜ安く見えるのかにも整理しています。金額の背景を知っておくと、極端に安い案内を見たときの判断がしやすくなります。
軸③日程——渡韓では、日にちが先に決まります
ここは、二つの国のいちばん大きな違いかもしれません。渡韓して受ける場合、施術の日程よりも先に、滞在の日程が決まっています。
この順番が逆であることの影響は、思ったより大きく出ます。当日に肌の状態を見て「今日は避けたほうがよい」と言われた場合、日本であれば別の日に振り替えれば済みますが、滞在中となると選択肢が限られます。ダウンタイムについても同じで、帰国日までに落ち着くかどうかを先に確認しておく必要があります。
ですので渡韓して受ける場合は、帰国の前日に予定を詰めないという組み方が現実的です。予定に余裕を持たせておけば、当日の相談で日をずらすこともできます。
もうひとつ、当日の所要時間も日程に影響します。カウンセリングから会計まで、どのくらいかかるのかを予約の時点で聞いておくと、ほかの予定と重なりません。実際、時間の読める進行だったという声もあります。
「受付、カウンセリング、施術まですごく丁寧に対応してくれました!
日本語が話せるスタッフさんもいたので安心して施術できました。また来ます!」

軸④受けたあと、誰に相談するのか
比較の場面でいちばん見落とされやすいのが、この軸です。施術は受けた時点で終わりではなく、そのあとの経過をどうするかまで含めて考える必要があります。
日本で受ける場合、通える距離であれば、気になることがあれば直接相談できます。渡韓して受けた場合は、帰国したあとに距離が生まれます。ここで効いてくるのが、連絡の方法を先に決めておいたかどうかです。
具体的には、次の三つを施術の当日までに確認しておいてください。帰国後に相談したいときは、どこへ連絡すればよいのか。日本語で連絡してよいのか。返事はどのくらいで来るのか。 この三つが分かっていれば、不安の大きさはずいぶん変わります。
もう一つ、受けた内容の記録を持ち帰ることも準備のうちです。日付、使った薬剤の名前と量、入れた範囲、次に受けるとしたらいつごろか。この四つが手元にあれば、帰国後に別の医療機関へ相談することになった場合でも、話が早く進みます。記録は難しいものである必要はなく、カウンセリングの画面や見積もりの写真で十分です。
あわせて、その医療機関が外国人患者の受け入れ登録をしているかどうかも、公式に確認できます。確認の手順は登録の確認方法にまとめました。登録の有無は施術の良し悪しを直接示すものではありませんが、外国から来る患者を受け入れる前提が整っているかを見る材料にはなります。
軸⑤言葉——どの段階まで、日本語で進むのか
日本で受ける場合、この軸は問題になりません。母語でやりとりできるからです。渡韓する場合は、ここに幅があります。
大切なのは、日本語対応の「有無」ではなく「どの段階まで」という見方です。予約だけなのか、カウンセリングに同席するのか、会計まで通るのか。段階によって、確認できることが変わります。
「初めて韓国の美容外科を体験しました。
いろいろ不安でしたが、通訳さんも同席でカウンセリングをゆっくりして下さり、安心して受けることができました。
これからの変化が楽しみです。」
もうひとつ、言葉が通じることの価値は、質問ができることだけではありません。断ったときに、その理由が伝わるという点にもあります。
「上手な日本語で、とても丁寧にカウンセリングをしてくださいました。
必要ない施術は、はっきりと理由を説明してくださるところも好感が持てました。」
必要のないものを「必要ない」と言ってもらえる関係は、金額の面でも安心につながります。
両方に、同じ質問を投げてみます
比較を実際の作業に落とすと、やることは一つです。同じ質問を、両方に同じ言葉で投げる。 返ってきた答えを並べれば、それがそのまま比較表になります。
聞く内容は、次の六つで足ります。
- 使う薬剤の名前と、一回に使う量を教えてください。
- 想定される回数と、次に受けるまでの間隔を教えてください。
- 入れる範囲は、どこまでですか。
- この金額に含まれるものと、別になるものを分けて教えてください。
- 受けたあとに気になることが出たら、どこへ連絡すればよいですか。
- 総額はいくらになりますか。
同じ質問なら、答えの差がそのまま条件の差になります。片方にだけ細かく聞いて、もう片方には聞かないと、比較にならないまま「なんとなくこちらのほうがよさそう」という結論になりがちです。
そして、答えの内容だけでなく、答え方も見ておいてください。数字で答えてくれるのか、曖昧なまま進もうとするのか。この違いは、当日のやりとりでも同じように出てきます。
どちらが向いているのか——場合分けで整理します
七つの軸をふまえて、目的別に整理します。ここに書くのは向き不向きであって、優劣ではありません。
| こういう方 | 見ておきたい軸 | 考え方 |
|---|---|---|
| 今回一回だけ試したい | ③日程・⑦総額 | 滞在の日程に収まるか、渡航費まで含めた合計で見ます |
| これから続けたい | ②回数・④相談先 | 続けたときの総額と、経過を相談できる相手を先に決めます |
| 旅行のついでに受けたい | ③日程・⑤言葉 | 所要時間とダウンタイムが旅程に収まるかを確認します |
| 使う薬剤を確かめたい | ①薬剤・⑥制度 | 名前を控えて、公開されている一覧で確認します |
| 費用を抑えたい | ⑦総額・②回数 | 一回の金額ではなく、終わるまでの合計で判断します |
この表の使い方ですが、当てはまる行が二つ以上あっても構いません。むしろ多くの方は「旅行のついでに、一回試したい」のように複数にまたがります。その場合は、動かせない条件のほうから先に埋めてください。 滞在の日程は動かせませんが、受ける施術やメニューは相談で変えられます。動かせないものを先に固定すると、選択肢が自然に絞られます。
いちばん下の行だけ補足します。費用を抑えたい場合でも、一回の金額が小さいことと、総額が小さいことは別です。回数の前提、渡航にかかる費用、続きをどちらで受けるのかまで含めて数えてはじめて、比べたことになります。
日本語では、どこまで確認できるのか
ここまでの七つの軸は、どれも「聞けば分かる」ことばかりです。ですので最後の関門は、それを現地で聞けるかどうかになります。
日本語対応には段階があります。予約の時点で、どの段階なのかを確かめておくのが確実です。
- 通訳や日本人スタッフがカウンセリングに同席する——薬剤の名前、回数、金額の内訳、帰国後の連絡先まで、その場で確認できます
- 予約と受付だけ日本語で、施術中は通じない——確認は事前に済ませ、当日は紙や画面で数字を見せてもらう形になります
- 翻訳アプリでのやりとり——短い質問には向きますが、条件を詰める場面では時間がかかります
「初めてこちらのクリニックに伺いました。 日本語ができるスタッフの方が通訳やフォローをしてくださり、終始安心してカウンセリングや施術を受けることができました。 気になっていることや不安な点を伝えると、嫌な顔ひとつせず丁寧に説明してくださり、プロモーション価格と実際受けた価格の違いや施術方法についても分かりやすく教えていただけました。 今回はオンダリフティングを受けました。施術中に熱さを感じた際も伝えたところ、先生が優しく対応してくださったので安心できました。 全体を通して、とても丁寧で信頼できるクリニックだと感じました。」
聞き方としては、「カウンセリングと会計のときも日本語で確認できますか」と、「帰国したあとに気になることがあれば、日本語で連絡できますか」の二つを予約の段階で聞いておくと、どの段階の対応なのかがかなり見えてきます。
よくある質問
Q. 韓国と日本、どちらで受けるほうがよいのですか。
目的によって変わりますので、一律のお答えはできません。一回だけ試したい方は日程と総額を、続けたい方は回数の前提と経過を相談する相手を先に見てください。この記事の七つの軸を、ご自身の目的に当てはめて並べていただくのが近道だと思います。
Q. 使う薬剤が韓国で承認されたものかどうかは、確認できますか。
韓国の食品医薬品安全処が承認された医薬品の一覧を公開しており、成分名や製品名から検索すると、製品名・企業名・承認番号・承認日まで表示されます。カウンセリングで名前を控えておけば、あとからご自身で確認できます。
Q. 帰国してから気になることが出た場合、どうすればよいですか。
施術の当日までに、連絡先・使ってよい言語・返事にかかる時間の三つを確認しておいてください。渡韓して受ける場合、この準備があるかどうかで、あとの安心感が大きく変わります。
Q. 回数をまとめた案内は、まとめたほうが得なのですか。
一回あたりの金額は小さく見えますが、受けきれなければ意味がありません。想定される回数、今回の滞在で受けられる回数、残りの扱い(期限・持ち越し)の三つを、支払う前に確認してください。
Q. 金額の比べ方は、どこを見ればよいですか。
量・範囲・回数の前提・税の扱い・渡航にかかる費用をそろえたうえで、総額で比べてください。そろえ方については、値段の比べ方をまとめた記事に詳しく書いています。
※ 本記事は、韓国と日本でリジュランを受ける場合の比較のしかたを整理したものであり、具体的な金額や特定の医療機関を示すものではありません。施術の適応・使用する薬剤・回数・費用については、必ず受診されるクリニックでご確認ください。掲載した口コミは、実際に韓国のクリニックを利用された方が公開している日本語の投稿から引用しています。