「韓国のレーザートーニングは、いくらくらいですか」——この質問をいただくたびに、いつも同じところで説明が長くなります。数字をお答えすること自体はできるのですが、その数字が、いま調べていらっしゃる方の条件と合っている保証がないからです。
値段が一つに決まらない理由は、はっきりしています。トーニングは、一回で完結する前提の施術としてではなく、何回か重ねていく前提で案内されることが多い施術です。ですので料金表には、一回あたりの金額と、回数をまとめた金額が並びます。さらに、同じページの中に、気になる箇所を一つずつ数える別の施術も並んでいます。数え方の違うものが同じ場所に並んでいるため、金額だけを見ても比べられません。
この記事では、具体的な金額は書きません。かわりに、値段を組み立てている条件を分解して、料金表とカウンセリングのどこを見れば「自分の場合はいくらか」にたどり着けるのかを整理します。回数の数え方についてはピコトーニングの相場にも書いていますので、あわせてご覧ください。

「レーザートーニング」という言葉が指している範囲
まず、言葉の整理からです。日本語で「トーニング」と呼ばれているのは、弱めの出力で広い範囲に当て、それを何回か重ねていくという考え方のことです。特定の一台の機械だけを指す言葉ではありません。
このため、韓国の料金表では、トーニングという言葉ではなく機械の名前でメニューが並んでいることがあります。日本語の案内では「トーニング」とまとめられていたものが、現地の料金表では別々の名前で並んでいる——この食い違いが、値段を調べにくくしている一つめの原因です。
ですので、料金表を前にしたときは、名前を読み解こうとせず、中身を聞くほうが早くなります。聞くことは二つです。「これは、弱めの出力で全体に当てていくものですか」。そして「気になる箇所を一つずつ当てるものとは、別ですか」。この二つの答えで、いま見ているメニューがどちらの数え方なのかが分かります。
日本語で書かれた案内を読むときにも、同じ注意が必要です。同じ「トーニング」という見出しの下に、まったく違う数え方の施術が並んでいることがあります。ですので、読んでいる案内がどちらを指しているのかを確かめないまま金額だけを覚えると、現地で提示される見積もりとずれてしまいます。
もう一つ知っておいていただきたいのは、同じ名前のメニューでも、当日の設定は人によって変わるということです。肌の状態を見たうえで、当てる強さや回数の組み方は調整されます。ですので「この施術ならこの金額」という対応関係は、もともと成り立ちにくい性格のものです。
値段が一つに決まらない理由——数え方が二通りあります
料金表に並んでいる施術は、数え方でおおまかに二つに分かれます。ここを分けて見るだけで、金額の混乱はかなり整理されます。
| 数え方 | どういうものか | 金額を動かすもの |
|---|---|---|
| 回数で数える | 弱めの出力で全体に当て、何回か重ねていく形 | 何回受けるか、一回の範囲、まとめ方 |
| 個数・箇所で数える | 気になる箇所を一つずつ当てる形 | いくつ当てるか、大きさ、当日の判断 |
トーニングは前者、いわゆるシミ取りと呼ばれるものは後者にあたることが多く、この二つは金額の組み立て方がそもそも違います。 前者は「回数×一回の金額」で積み上がり、後者は「箇所の数」で積み上がります。ですので、片方の金額を見てもう片方を推測することはできません。
さらにややこしいのは、両方を組み合わせて提案されることがあるという点です。全体には弱めに当てて、気になる箇所には別のものを当てる、という組み方です。この場合、見積もりの中に二つの数え方が同居しますので、内訳を分けて示してもらう必要があります。合計だけを聞くと、あとで一方だけを減らしたいときに調整できません。
箇所で数える側の詳しい仕組みはシミ取りの相場に整理してあります。両方を検討されている方は、そちらもあわせてお読みいただくと、見積もりの読み方がそろいます。
回数の前提をそろえる——「一回いくら」と「まとめていくら」
回数で数える施術の値段を比べるときに、いちばん大事なのがこの点です。
料金表には、一回あたりの金額と、複数回をまとめた金額が並ぶことがあります。まとめた金額を回数で割れば、一回あたりは小さく見えます。ただし、まとめた形は受けきってはじめて意味を持ちます。 受けきれなければ、割った金額は実際の負担を表していません。
ですので、次の三つを支払う前に確認してください。
想定される回数は何回ですか。 肌の状態によって変わりますので、断定的な答えが返ってこないこともあります。その場合は「まずは何回で様子を見ますか」と聞き直すと、答えやすくなります。
次に受けるまでに、どのくらい間を空けますか。 間隔は、肌の状態やクリニックの方針によって違います。ここが分かると、今回の滞在で何回受けられるのかを逆算できます。
まとめた形に期限はありますか。 期限がある場合、次の渡韓までに使いきれるかどうかを考える必要があります。持ち越せるのか、返金や振り替えができるのかまで聞いておくと安心です。
ここでもう一つ、比較を難しくしているものに触れておきます。初めての方に向けた案内です。目立つ場所に置かれていることが多く、検索したときにも先に目に入ります。ところが、回数を重ねる前提の施術では、実際の負担に近いのは二回目以降の金額のほうです。初回の金額と通常の金額を、それぞれ聞いておいてください。この一手間で、続けたときの見通しがはっきりします。
一回だけ受けてみたいという場合も、もちろん選べます。その場合は「一回だけでも受けられますか」と最初に伝えておくと、まとめた形の案内だけで話が進むのを防げます。
照射する範囲と、当日に一緒に受けるもの
回数の次に金額を動かすのが、範囲です。「顔」という言葉の線引きが、案内によって違うためです。
額まで含むのか。首は入るのか。目の周りはどう扱うのか。気になっている場所を、鏡を見ながら指で示して伝えるのがいちばん確実です。言葉が通じにくい場面でも、指し示すことは伝わります。範囲が曖昧なまま進むと、施術のあとで「そこは範囲外でした」という話になりかねません。
もう一つ、トーニングは単独ではなく、当日ほかのケアと組み合わせて案内されることがあります。 施術後の鎮静、パック、光を当てるケアなどです。ここで確認したいのは、それらが表示の金額に含まれているのか、別料金なのかという点です。
組み合わせの提案そのものは珍しいことではありません。実際、複数のメニューを一日でまとめて受けた方の声もあります。
「こちらでは今回エステとシミ取りをお願いしました。前もって予約はしていなかったシミ取りもエステの後即対応して頂けたので良かったです。説明も日本語で受ける事ができるので安心して施術を選ぶ事もできました。また次回もお願いしたいと思います。」
大切なのは、合計だけでなく内訳を分けて聞いておくことです。内訳が分かれていれば、「今日はこちらだけにします」という選び方ができます。合計しか示されていないと、その調整ができません。
表示価格に含まれるもの、含まれないもの
見積もりの金額と、会計で支払う金額がずれる原因の多くは、この部分にあります。
| 項目 | 含まれていることが多いもの | 別になっていることがあるもの |
|---|---|---|
| 施術後の鎮静・パック | 当日のケアとして含む形 | 追加のケアは別メニューのことがあります |
| 塗り薬・日焼け止めなどの持ち帰り品 | ― | 別会計になることがあります |
| 処方される薬 | ― | 別会計になることがあります |
| 経過を見る再診 | ― | 別料金や、再予約が必要な場合があります |
| 税 | 税込みで表示 | 税別で表示され、会計時に加算される場合があります |
「含まれているものが多いほうが得」とは限りません。必要のないものが最初から組み込まれていれば、そのぶん金額は上がります。見るべきなのは、自分にとって必要なものが入っているかどうかです。
肌管理全般の値段の決まり方については肌管理の値段はどう決まるのかにまとめてありますので、ほかの施術と一緒に検討されている方はそちらもご覧ください。

税の扱い——韓国では美容目的の施術は課税対象です
韓国の付加価値税法施行令には、美容を目的とした施術が課税の対象として並んでいます。冒頭に載せた画面がその条文で、しみに対する治療、皮膚を白くすることを目的とした施術、毛穴を小さくすることを目的とした施術などが、具体的な名前で挙げられています。
つまり、税がかかること自体は前提です。確認すべきなのは、「表示されている金額に、その税が含まれているかどうか」になります。
聞き方は「この金額は、税を含んでいますか」の一言で足ります。この質問は失礼にはあたりませんし、韓国では日常的にやりとりされている確認です。含まれていない場合は、加算後の総額まで出してもらってください。
まとめた形で支払う場合は、金額が大きくなりますので、税の有無による差もそのぶん大きくなります。支払いの前に、総額を数字で見せてもらうことをおすすめします。口頭で聞いた金額と、伝票の金額が違っていた場合、その場で気づけます。
渡韓の日程に、何回組み込めるのか
回数を重ねる前提の施術ですので、日程の話は避けて通れません。
まず、今回の滞在で何回受けられるのかを、カウンセリングで確認してください。次に受けるまでの間隔は、肌の状態やクリニックの方針で変わります。ですので一般的な日数を覚えていくよりも、その場で聞いてしまうほうが確実です。
受けきれない回数が残る場合の扱いは、前の章に書いたとおりです。期限、持ち越し、返金や振り替えの三つを、支払う前に確かめておいてください。
もう一つ、当日の所要時間も日程に関わります。カウンセリングから会計までにどのくらいかかるのかを予約の段階で聞いておけば、ほかの予定と重なりません。丁寧に相談に乗ってもらえたという声もあります。
「AIと優しいお姉さんのカウンセリングでオススメの治療教えてもらいました。もちろんこちらの要望も聞いてくださるので、自分のしたかった治療と自分に必要な治療が分かって嬉しかったです。効果が楽しみ!通いたい!」
滞在中の日焼けについても、当日に案内があるはずです。旅程に外を歩く予定が多く入っている場合は、その点も含めて相談しておくと、日程の組み方が決めやすくなります。施術の選び方そのものについては韓国のシミ取りにも整理しています。
見積もりを受け取ったときに確認する5つのこと
最後に、実務としての確認項目をまとめます。この五つが埋まっていれば、その見積もりは別のところと比べられる形になります。
- これは一回の金額ですか、まとめた金額ですか。 まとめた金額なら、何回分なのかまで聞いてください。
- 一回で当てる範囲は、どこまでですか。 額・首・目の周りの扱いを確認します。
- この金額に含まれるものと、別になるものを分けて教えてください。 当日のケア、薬、持ち帰り品まで含めます。
- 税は含まれていますか。 含まれていない場合、加算後の総額を出してもらいます。
- 残りの回数に期限はありますか。 持ち越しや振り替えの扱いまで聞いておきます。
この五つを聞くときは、一度にまとめて質問するより、料金表を見ながら一つずつ埋めていくほうがスムーズです。最後に「では、私の場合の合計はいくらになりますか」と締めれば、総額が出てきます。項目ごとの単価をいくら集めても、合計が出てこなければ判断はできません。
そして、見積もりは総額で受け取ってください。 数字が目の前にあれば、言葉が完璧に通じなくても確認ができます。写真に残しておけば、当日の会計でも、帰国後に振り返るときにも役立ちます。
日本語では、どこまで確認できるのか
ここまでの確認は、すべて言葉のやりとりです。「これを現地で日本語で聞けるのか」という点が、いちばん現実的な不安だと思います。
日本語対応と一口に言っても、実際には段階があります。金額の話は施術の説明よりも一段こまかいやりとりになりますので、どの段階の対応なのかを先に知っておくと安心です。
- 通訳や日本人スタッフがカウンセリングに同席する——回数、範囲、含まれるもの、税の扱いまで、その場で確認できます
- 予約と受付だけ日本語で、施術中は通じない——確認は事前に済ませておく必要があります
- 翻訳アプリでのやりとり——短い質問には向きますが、内訳を詰める場面では時間がかかります
「先生もスタッフの方も親切で優しかったです。
女性の院長先生は日本語もすごくお上手で、施術も確かでした!
明洞周辺に宿泊の際は、また是非来院したいと思います。ありがとうございました^^」
予約の段階で「カウンセリングと会計のときも日本語で確認できますか」と聞いておくと、その答え方で、どの段階の対応なのかがかなり分かります。数字については、紙に書いてもらう、画面に打って見せてもらう、写真に残すという三つの方法が使えます。言葉に自信がなくても、この三つがあれば確認は成り立ちます。
よくある質問
Q. レーザートーニングは、一回だけ受けても意味がありますか。
効果の感じ方は肌の状態やお悩みによって変わりますので、一律にはお答えできません。費用の面からお伝えできるのは、回数を重ねる前提で案内されることが多い施術ですので、一回の金額と、続けた場合の総額を分けて考えたほうがよいということです。
Q. 何回受ければよいのですか。
回数は肌の状態によって変わりますので、カウンセリングで「まずは何回で様子を見ますか」と聞いていただくのが確実です。あわせて、次に受けるまでの間隔も聞いておくと、今回の滞在で何回受けられるのかを逆算できます。
Q. シミ取りと、どう違うのですか。
数え方が違います。トーニングは回数で数え、いわゆるシミ取りは箇所の数で数えることが多くなります。組み合わせて提案されることもありますので、その場合は内訳を分けて示してもらってください。
Q. まとめて支払うほうが得ですか。
一回あたりの金額は小さく見えますが、受けきれなければ意味がありません。想定される回数、滞在中に受けられる回数、残りの扱い(期限・持ち越し・振り替え)の三つを、支払う前に確認してください。
Q. 表示価格に税が含まれているかは、どう確かめますか。
「この金額は税を含んでいますか」と直接聞くのがいちばん早い方法です。韓国では美容を目的とした施術は課税の対象として扱われていますので、税がかかること自体は前提になります。含まれていない場合は、加算後の総額を出してもらってください。
※ 本記事は、韓国でレーザートーニングを受ける場合の金額の決まり方を整理したものであり、具体的な金額や特定の医療機関を示すものではありません。施術の適応・使用する機器・回数・費用については、必ず受診されるクリニックでご確認ください。掲載した口コミは、実際に韓国のクリニックを利用された方が公開している日本語の投稿から引用しています。