韓国のヒアルロン酸|部位別の使い分け・製剤・持続期間を現地から解説【2026年】

施術ガイド公開日:2026-08-25 最終更新:2026-08-25

渡韓して美容皮膚科に行かれる方の中で、機械の施術と並んでよく選ばれているのがヒアルロン酸です。ボトックスと同じ日にまとめて受ける方も多く、韓国では本当に身近なメニューになっています。

ただ、ヒアルロン酸は「打てば若く見える魔法の注射」ではありません。へこんでいるところを埋めるという、とてもはっきりした役割を持った施術です。ここを理解しないまま本数だけ増やしていくと、思っていた仕上がりから遠ざかってしまうこともあります。

この記事では、部位ごとの使い分け、製剤で仕上がりが変わる仕組み、持続期間、費用が動く構造、そして日本語で細かい希望を伝えられるかどうかまで、現地の視点で整理します。効果や持ちには必ず個人差がありますので、断定的な書き方は避けています。

ヒアルロン酸は何ができて、何ができないのか

まず整理しておきます。

できることできないこと
へこみ・溝を埋めて段差を減らすたるんだ皮膚を引き上げる
輪郭に高さやボリュームを足す余った皮膚を減らす
影を薄くして疲れた印象を和らげる色素やくすみを薄くする

引き上げたい・たるみを何とかしたいというご希望であれば、ハイフやインモード、糸リフトのほうが向いています。逆に、それらの機械の施術では埋まらない溝を担当するのがヒアルロン酸です。どちらが優れているという話ではなく、役割が違います。韓国のカウンセリングで、機械と注入をセットで提案されることが多いのはこのためです。

部位別の使い分け

部位主な目的押さえておきたいこと
こめかみ・額へこみを埋めて丸みを出す量が必要になりやすく、費用が上がりがちです
目の下影(黒クマ)の段差を埋める皮膚が薄く、量も打ち方も繊細です
涙袋ふくらみを作る入れすぎると不自然に見えやすい部位です
ほうれい線溝を浅くする溝の底だけを狙うか、頬ごと支えるかで方針が変わります
あご先横顔のラインを整える変化が分かりやすいぶん、量の調整が重要です
鼻筋高さや通りを整える血管が集まる部位で、慎重さが求められます
ボリュームと形むくみやすく、数日は腫れが出ることがあります

韓国のカウンセリングでは、悩みを伝えると部位を複数まとめて提案されることがよくあります。「ほうれい線が気になる」と言ったのに、こめかみと頬にも提案が入る、というような形です。これは、溝そのものではなく、その上のへこみが原因で溝が深く見えているケースがあるためです。提案の理由を必ず聞いてください。納得できなければ、今回は1部位だけにする判断で問題ありません。

製剤で仕上がりが変わります

ヒアルロン酸は、どれも同じものではありません。硬さ(粘りと弾力)が製剤ごとに違い、これが仕上がりを大きく左右します。

  • 硬めの製剤 — 形を支える力が強く、あご先や鼻筋のように高さを出したい部位に使われます
  • やわらかめの製剤 — なじみやすく、目の下や唇のように動きが多く皮膚が薄い部位に使われます
  • とてもやわらかい製剤 — 皮膚の浅い層に広く入れて、肌のうるおい感を出す目的で使われます

同じ「ヒアルロン酸1cc」でも、どの製剤を使うかで金額も仕上がりもまったく別物になります。ですので、見積もりを比べるときは製剤名と量(cc)を必ず揃えてください。ここを揃えずに金額だけ比べると、安いほうを選んだつもりが目的に合わない製剤だった、ということが起こります。

カウンセリングでは、次のように聞くと具体的な答えが返ってきます。

  • どの製剤を、どの部位に、何cc使いますか
  • なぜその製剤を選ぶのですか(硬さの理由)
  • 同じ部位で、もう少し安い製剤の選択肢はありますか

持続期間の目安

部位・目的持続の目安
あご先・鼻筋(硬めの製剤)12〜18か月ほど
ほうれい線・こめかみ9〜15か月ほど
目の下・涙袋9〜12か月ほど
6〜9か月ほど
浅い層に広く入れるタイプ6か月前後
※あくまで一般的に言われている目安です。製剤の種類、入れた量と深さ、代謝、その部位の動きの多さで大きく変わります。よく動く部位(唇や口元)ほど早く吸収されやすいと言われています。

年に1〜2回の渡韓に合わせて入れ直している方が多い、というのが実際のところに近いと思います。

費用は本数(cc)で動きます

韓国のヒアルロン酸は、「この部位はいくら」ではなく「何ccを、どの製剤で」という決まり方をします。以下はあくまで目安です。

内容目安(ウォン)円換算の目安
一般的な製剤 1cc15〜35万ウォン約16,500〜38,500円
上位グレードの製剤 1cc35〜60万ウォン約38,500〜66,000円
浅い層に広く入れるタイプ 1回20〜50万ウォン約22,000〜55,000円
溶解(1回)10〜25万ウォン約11,000〜27,500円
※1万ウォン=約1,100円で計算した概算です。為替、キャンペーン、製剤、クリニックの方針で変わります。確定した金額はカウンセリングの場で提示してもらってください。

費用が読みにくくなる原因は、必要な量が当日まで確定しないことにあります。「ほうれい線に1ccのつもりが、見てもらったら2ccと言われた」というのは普通に起こります。ですので、予約の段階で総額の上限を伝えておくのが確実です。「今日は◯万ウォンまでです」と最初に言っておけば、その範囲で優先順位をつけた提案が返ってきます。

韓国特有の流れ|カウンセラー(室長)が予算を聞きます

韓国の美容皮膚科では、多くの場合まずカウンセラー(室長と呼ばれます)が悩みを聞き、予算を尋ね、施術の組み合わせを提案します。医師の診察はそのあとに入る形が一般的です。

最初に予算を聞かれるのを不躾に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、これは韓国では自然な進め方です。ヒアルロン酸のように量で金額が動く施術では、むしろ予算を先に共有したほうが話が早く、納得のいく落としどころに着きやすいと思います。

同じ日にボトックスやレーザーを組み合わせるのも、韓国では一般的です。実際の記録にも、その様子が残っています。

「初めて来ましたが、立地が明洞の中心部なのでとても来やすいしわかりやすかったです。(中略)ボトックスとヒアルロン酸をやりました! みんな顔に麻酔クリーム塗ってるので白塗りの人がいっぱいいました 痛みは少しあるけどすぐ終わったので良かった、、!」

麻酔クリームを塗って待っている人が並んでいる、というのは韓国の美容皮膚科の日常的な光景です。この待ち時間も含めて、当日は余裕を持った予定を組んでおいてください。

痛みとダウンタイム

正直に書きます。ヒアルロン酸は針を刺す施術ですので、痛みはあります。麻酔クリームを使い、製剤自体に麻酔が含まれているものも多いのですが、それでも痛かったという声は珍しくありません。

「ヒアルロン酸、ボトックス、ポテンツァ、ピコトーニング他色々施術を合わせました。 カウンセリングにも日本人の方がついて下さり、施術途中にも励ましの言葉くれました。 不安なく、施術できます!」

「かなり痛かった」と「安心できた」が同じ文の中にあることに注目してください。痛みそのものをゼロにはできなくても、今どこにいるのかを言葉で教えてもらえるだけで体験が変わります。これは、後で触れる日本語対応の話に直結します。

経過状態
施術直後針の跡、赤み、部位によってはむくみ
当日〜3日腫れが出ることがあります。唇は特に出やすい部位です
内出血が出た場合色が引くまで1〜2週間ほどかかることがあります
1〜2週間後なじんで落ち着いてきます。最終的な形の判断はこの頃から

注意していただきたいのは、入れた直後の顔で仕上がりを判断しないことです。むくみが引くまでに時間がかかりますので、鏡を見て「入れすぎたかも」と焦らないでください。逆に「足りない気がする」と感じても、その場で追加するのは慎重に判断されることをおすすめします。

溶かせる、というのがこの施術の大きな安心材料です

ヒアルロン酸には、溶解剤で溶かせるという他の注入にはない特徴があります。仕上がりが気に入らなかったとき、しこりを感じたとき、入れすぎたときに、元に近い状態へ戻せる選択肢が残ります。

ただし、渡韓して受ける場合に一つ考えておきたいことがあります。溶かしたくなったときに、そのクリニックに戻れるとは限らないという点です。日本で溶解を受けることはできますが、どの製剤をどこにどれだけ入れたかが分からないと、対応する側も判断が難しくなります。

ですので、施術後に次の情報を必ずもらって帰ってください。

  • 使用した製剤の名前
  • 入れた部位と、それぞれの量(cc)
  • 施術日

多くのクリニックが明細や施術記録を出してくれます。写真に撮って保存しておくだけでも、後々かなり違います。

リスクは正直に知っておいてください

頻度は高くありませんが、針を刺して薬剤を入れる施術ですので、次のようなことが起こる可能性があります。

  • 内出血・腫れ — 比較的よくあります。時間で引きます
  • しこり・凹凸 — 触ると分かる場合があります。溶解で対応できることが多いです
  • 左右差 — もともとの骨格による差が残ることもあります
  • 血管に関わるトラブル — まれですが、皮膚の色が変わる、強い痛みが出るといった症状が起きることがあります。これは緊急性が高く、すぐに施術を受けたクリニックへ連絡する必要があります

最後の点があるため、帰国便の直前に鼻筋や眉間のような血管の集まる部位へ入れるのは避けたほうが安心です。何かあったときに戻れる日程を、少なくとも1日は残しておいてください。

日本語は通じるのか|「もう少し」を伝えられるかどうか

ヒアルロン酸は、施術中に細かいやり取りが発生します。「もう少しこちら側に」「これ以上は入れないでください」「左右を鏡で確認させてください」。これらを言えるかどうかが、そのまま仕上がりの満足度になります。

韓国のクリニックの日本語対応、3つのパターン

  1. 日本人スタッフが在籍 — 受付から施術中の声かけまで日本語で完結します
  2. 日本語ができる韓国人カウンセラー(室長) — 医師とのやり取りに通訳が入ることがあります
  3. 通訳が同席 — 診察と施術に通訳の方が入り、その場で訳してくださいます

先ほど引用した口コミの「1番の山場は超えましたよ」という一言は、通訳の方が施術室にいたからこそ出てきた言葉です。カウンセリングだけ日本語で、施術室では韓国語だけというケースは実際にありますので、予約の段階で確認しておいてください。

予約時にLINEやカカオトークで送っておくとよいこと

  • 施術中も日本語で対応してもらえるか
  • 気になる部位と、どこまで変えたいか(控えめにしたいのか、しっかり変えたいのか)
  • 予算の上限
  • 帰国日
  • 施術後に製剤名と量の記録をもらえるか

文章で残しておけば、当日に口頭で伝えるより確実です。翻訳アプリだけで進めた結果、認識がずれたという記録も実際にありますので、重要な条件ほど事前に文字にしておくことをおすすめします。

こういう方には向いていないかもしれません

  • たるみを引き上げたい方 — 役割が違います。ハイフや糸リフトの相談が先になります
  • 翌日に大切な予定がある方 — 腫れや内出血の可能性を抱えたまま当日を迎えることになります
  • 一度で大きく変えたい方 — 量を入れるほど不自然になりやすく、段階的に足すほうが結果的に満足度が高い傾向があります
  • その後フォローに戻れない日程の方 — 溶解や修正が必要になったときの選択肢が狭まります

よくある質問

Q. 入れたら顔が大きく見えませんか? 量と場所によります。むくみが引くまでの数日は膨らんで見えることがありますが、なじんだ後も気になる場合は溶解という選択肢があります。心配な方は、少なめから始めて次回に足す進め方が安心だと思います。

Q. ボトックスと同じ日に受けられますか? 韓国では同日に組む方が多いです。ただし部位の組み合わせによっては順番や間隔に配慮が必要になりますので、必ず医師に確認してください。

Q. 日本で入れたヒアルロン酸が残っていても受けられますか? 残っている量と部位によります。前回いつ、どこに、何を入れたかを伝えられるようにしておいてください。記録があるとカウンセリングがスムーズです。

Q. アフターケアで気をつけることは? 当日の激しい運動、飲酒、サウナは避けるよう案内されることが多いです。入れた部位を強く押したりマッサージしたりしないことも大切です。詳しくはクリニックの指示に従ってください。

まとめ

韓国のヒアルロン酸で失敗しにくくするコツは、シンプルです。製剤と量(cc)を確認すること、予算を先に伝えること、そして施術後に記録をもらって帰ること。この3つを押さえておくと、当日の判断も、次回の入れ直しも、かなり楽になります。

そして、細かい希望をその場で伝えられる環境かどうか。「もう少し控えめに」の一言が言えるかどうかで仕上がりが変わる施術ですので、日本語で意思疎通できるかを予約の段階で確かめておくことを、いちばんにおすすめします。

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※この記事は情報提供を目的としたものであり、診断や治療の代わりになるものではありません。施術の適応やリスクについては、必ず医師のカウンセリングでご確認ください。

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