韓国の美容医療は危険なのか|「危険」と言われている中身を五つに分けて、予約前に確認できることを現地から整理【2026年】

お悩み別公開日:2026-08-31 最終更新:2026-08-31

「韓国の美容医療は危険なのでしょうか」と調べている方は、何か決定的なものを見て怖くなった、という状態ではないことが多いように思います。良い口コミもあれば、こわい体験談もある。日本より費用が抑えられていると聞けば、その分どこかが削られているのではないかと考えてしまう。情報が増えるほど、判断の軸のほうが見えなくなっていきます。

この記事では、「危険」というひとことにまとめられているものを、いったんばらばらにしてみます。ばらしてみると、予約する前に自分で確認できるもの、当日その場で確認するもの、そして誰にも事前には分からないもの、という三つに分かれます。分けてしまえば、やるべきことははっきりします。

そして韓国には、外国人でも自分で確認できる公開情報がいくつもあります。施術で使われる製剤が韓国で承認されたものかどうか、そのクリニックが外国人患者の受け入れ登録をしているかどうか。どちらも無料で、日本にいるうちに調べられます。順番に見ていきます。

食薬処の医薬品承認一覧。製品名・企業名・承認番号・承認日が並んでいる
韓国の食品医薬品安全処が公開している承認一覧。施術で使われる製剤が韓国で承認されたものかどうかは、ここで誰でも確認できます

「危険」という言葉には、五つの中身が混ざっています

不安を言葉にしていただくと、たいていは次の五つのどれかに当てはまります。並べてみると、性格がまったく違うものが同じ「危険」という袋に入っていることが分かります。

不安の中身具体的にはどういう状態か予約前に確認できるか
①中身が分からない何という製剤・機器を使うのか説明されないできます。名前を先に聞けます
②話が変わっていく相談の場で回数や部位が増えていく進め方を先に決めておけば減らせます
③体制が見えない外国人の受け入れ登録や案内の経路が分からないできます。公的な登録簿があります
④言葉が届かない決める場面で日本語が途切れるできます。予約のやりとりに出ます
⑤あとが不安帰国してから相談する先がないできます。予約前に聞いておけます

五つのうち四つは、渡韓する前に手を打てるものです。逆に言えば、事前に何もしないまま現地に着くと、四つぶんの不安をそのまま持ち込むことになります。ここからは一つずつ見ていきます。

①使う製剤や機器が何なのか分からない

韓国のクリニックでは、施術がブランド名で案内されることがよくあります。製剤や機器の商品名が、そのまま施術の名前として使われているためです。日本で聞いたことのない名前が出てくると、それだけで身構えてしまいます。

ただ、名前を知らないことと、危ないことは別の話です。やることは一つで、使う製剤と機器の名前を、その場で控えることです。 韓国語の表記もあわせて書き留めておくと、あとで調べやすくなります。

韓国の食品医薬品安全処は、承認された医薬品の一覧を公開しています。製品名を入れて検索すると、企業名・承認番号・承認日まで表示されます。日本語のページではありませんが、製品名は多くの場合そのままの表記で出てくるため、名前さえ控えておけば照合できます。

注意していただきたいのは、承認されているからといって、その施術が自分に合うかどうかは別だという点です。承認は「韓国で使ってよいものかどうか」を示すものであって、自分の肌に合うかどうかを保証するものではありません。そこは相談の場で医師に判断してもらう部分です。

針を使う施術で不安が出やすい理由と、その分け方については針を使う施術の「失敗」を分けて考える記事でも整理しています。

②施術の中身と回数が、聞いていた話と変わっていく

「危険だった」と語られている体験のなかには、体に何かが起きたという話ではなく、「思っていたのと違った」という話がかなり含まれています。金額が想定を超えた、当日になって別の施術をすすめられた、回数が必要だと後から知った、といった内容です。

韓国の相談の場では、選択肢を幅広く並べてくれることが多いです。これは押し売りではなく、提案の文化に近いものです。ただ、並べられた側は「すすめられた」と受け取ります。ここでずれが生まれます。

対策は、その日に決める範囲を、行く前に自分で決めておくことです。「今日はこの一つだけ受けます」「追加の提案は聞くだけ聞いて、その場では決めません」と最初に伝えておくと、話がとても進めやすくなります。実際、相談の場で無理に決めさせられなかったという声も多く残っています。

「スタッフの皆さんがすごく丁寧かつ、一人一人に合った施術を提案して下さります。無理に施術を勧めたりしませんし、相談しながら満足いく施術を受けることができました。」

もう一つは回数の前提です。一回で仕上がる前提の施術と、間隔を空けて重ねる前提の施術があります。後者を一回だけ受けて「効かなかった」と感じるのは、危険というより前提のずれです。相談の場では「これは何回受ける前提の施術ですか」と必ず聞いてください。実際に起きた行き違いの型については後悔しないための整理にまとめています。

③外国人の受け入れ体制が見えない

韓国では、外国人患者を受け入れる医療機関について登録の仕組みがあります。登録された医療機関は公開の名簿で検索でき、日本からでも無料で確認できます。

メディカルコリアの誘致機関検索結果。状態の列が赤枠で示されている
韓国の公式登録簿。行こうとしているクリニックが外国人患者の受け入れ登録をしているかは、ここで無料で確認できます

この登録から分かることと、分からないことをはっきりさせておきます。

分かること分からないこと
外国人患者の受け入れを届け出ているかどうか施術の技術が高いかどうか
登録の状態が有効かどうか日本語がどこまで通じるか
所在地と機関の区分費用が適正かどうか

つまり登録の確認は、良し悪しを決めるものではなく、入口の一つを確かめる作業です。それでも、確認できるものを確認しないまま行くのと、確認してから行くのとでは、当日の落ち着きが違います。検索の手順は受け入れ登録の調べ方の記事に画面つきでまとめてあります。

④決める場面で、言葉が届かない

体験談を読んでいくと、行き違いが起きた場所はほとんど決まっています。施術中ではなく、決める場面と、変更が生じた場面です。金額の確認、回数の確認、追加の提案、会計。この四か所で言葉が途切れると、「聞いていない」が生まれます。

日本語対応をうたっているクリニックはとても多いのですが、その中身には幅があります。予約のやりとりだけ日本語で、当日は翻訳の道具で進むところもあります。これは予約前のメッセージのやりとりで、かなりの部分が分かります。返信が日本語で来るか、返信の内容が質問に噛み合っているか。この二つを見てください。

⑤帰国したあと、どこに相談すればよいのか

渡韓しての施術で見落とされやすいのが、帰国後です。腫れが思ったより長い、赤みが引かない、といったときに連絡できる先があるかどうかで、不安の大きさが変わります。

予約の段階で「帰国したあとに気になることが出たら、どこへ連絡すればよいですか」と一言聞いておいてください。日本語の窓口があるのか、通話なのかメッセージなのか、返信までどのくらいかかるのか。ここまで答えてもらえるところは、当日の対応も丁寧なことが多いです。

そして自分の側でも記録を残します。施術名・使った製剤名・日付・部位・回数。この四つを控えておくと、帰国後に日本の医療機関で相談する必要が出たときにも話が早くなります。

五つをまとめると——予約前・当日・帰国後で、できることが変わります

同じ「確認」でも、できるタイミングが違います。表にまとめます。

段階確認できることここでしかできないこと
予約前受け入れ登録・日本語の段階・製剤名・帰国後の窓口落ち着いて調べること
当日の相談施術の中身・回数の前提・総額・麻酔の扱い実際の説明を聞いて決めること
施術の前同意する内容・部位・当日やらないことの確認中止すること
帰国後経過の記録・連絡と相談次回に活かす記録を残すこと

いちばん見落とされるのが、三行目の「中止すること」です。相談を受けたあとでも、その日は受けないという選択は残っています。少しでも納得できていないときは、「今日は決めずに帰ります」と伝えて構いません。これは失礼にはあたりません。

それでも事前には分からないもの——個人差の話

ここまで確認できることを並べてきましたが、事前には分からないものも正直に書いておきます。

腫れ・内出血・赤み・かゆみといった反応は、同じ施術・同じ人が担当しても、その日の体調で出方が変わります。皮膚の厚みや血管の位置には個人差があり、生理の周期や睡眠、直前の日焼けの有無でも変わります。これは技術の問題ではなく、体のほうの条件です。

ですので、「絶対に何も起きません」と言い切る案内のほうを、むしろ警戒してください。 起こり得ることをきちんと説明したうえで、起きたときにどうするかまで話してくれるところのほうが、結果として安心して受けられます。麻酔の扱いを相談できたという声もあります。

「初めてほくろを取りましたが、韓国という異国の地でも日本語が通じて心強いです。取りたいほくろの状態を見て全顔取り放題を勧めてくれました。痛いのは苦手ということで麻酔クリームは長めに塗っていただきました。」

痛みが苦手だと先に伝えておくと、麻酔の置き時間で調整してもらえる場合があります。伝えないと、そもそも調整の余地があること自体が分かりません。

「安い」ことは、危険の証拠になるのでしょうか

費用が日本より抑えられていると聞くと、その分どこかが削られているのではないかと考えてしまいます。ここは切り分けが必要です。

韓国では、美容を目的とした施術は課税の対象として法令に分類されています。治療目的の医療とは扱いが分かれているということです。

韓国の付加価値税法施行令第35条ナ目。美容目的の施術名が黄色で強調されている
韓国の法令原文。シミ治療術・ニキビ治療術・毛穴縮小術・皮膚再生術などが「美容目的」に分類されています

この分類があるということは、価格の表示が税込みなのか税別なのかで、見える金額が変わるということでもあります。安く見えた表示が税別だった、という行き違いはここから起きます。相談の場で「この金額は税を含みますか」と一言確認するだけで防げます。

また、韓国の価格表示では、初回だけの価格、回数をまとめた価格、ショット数や本数で変わる価格が並んでいることがあります。表示された数字だけを横に並べても比較になりません。費用が動く仕組みそのものについてはなぜ費用に差が出るのかを整理した記事をご覧ください。

不安を減らすための、実際の順番

最後に、やることを順番に並べます。上から順に進めていただければ、五つの不安のうち四つは渡韓前に片づきます。

順番やることかかる時間の目安
1受け入れ登録を公開の名簿で確認する数分
2予約前に日本語で質問を送り、返信の中身を見る往復で一日から数日
3使う製剤・機器の名前を聞き、承認の一覧で照合する数分
4その日に決める範囲を自分で決めておく考える時間だけ
5帰国後の連絡先を聞いておく質問に一行足すだけ
6当日、施術名と製剤名と部位を記録するその場で一分

どれも特別な知識は要りません。順番に進めるだけで、「何が起きるか分からない」という状態から、「ここまでは分かっていて、ここから先は当日に聞く」という状態に変わります。不安の正体は、多くの場合その境目が見えていないことです。

日本語では、どこまで確認できるのか

ここまで書いてきた確認は、ほとんどが言葉のやりとりです。ですので、「そもそも日本語でここまで聞けるのか」が最後の関門になります。

結論から書くと、日本語で受けられるところは多いです。ただし「最初から最後まで」とは限りません。日本語対応と書かれていても、予約のやりとりまでの場合、常勤の担当者がいる場合、通訳を呼ぶ場合と、段階が分かれます。

とくに費用と回数の話は、施術そのものの説明より一段むずかしい話題です。ここが日本語で通じるかどうかで、当日の安心感がまったく違ってきます。実際に受けた方の声にも、その差が出ています。

「カウンセリングをしてくださった男性の方は私の悩みを含めて色々提案していただきました。施術の詳しい原理や効果まで説明してくださったので安心して施術を決めることが出来ました。」

この声に限らず、満足として語られている記録に共通しているのは、施術の巧拙ではなく「説明された」「提案された」という部分です。悩みに合わせて提案してもらえた、原理まで説明してもらえた、こちらの希望を聞いてもらえた。安心は、技術よりも先に、言葉のところで決まっていると言えます。

逆に、行き違いとして語られている記録では、決まって「説明がないまま進んだ」という書かれ方をします。何をされているのか分からない時間が続くと、同じ施術でも受け取り方がまったく変わります。ここが、日本語が届くかどうかを軽く見ないほうがよい理由です。

予約の段階で送っておくとよい質問を挙げておきます。「当日の相談も日本語でできますか」「会計のときも日本語で確認できますか」「帰国後に気になることが出たら、どこへ連絡すればよいですか」。この三つへの答え方で、そのクリニックの日本語がどこまで届くのか、かなり見えてきます。

よくある質問

Q. 韓国の美容医療は、日本より危険なのでしょうか。

国ごとに一律の比較をすることはできません。ただ、日本語での説明が届きにくい、帰国後にすぐ再診できない、という条件が重なるぶん、行き違いが起きやすい状況ではあります。逆に言えば、その条件を予約前に一つずつ埋めておけば、判断できる材料は日本で受ける場合と大きくは変わりません。

Q. 費用が安いところは、避けたほうがよいですか。

金額だけで決めることはおすすめしません。韓国の価格表示には、初回だけの価格、回数をまとめた価格、ショット数や量で変わる価格が混ざっています。まず「その金額に何がどこまで含まれるのか」と「税を含む表示かどうか」を確認してください。同じ条件に揃えてから比べると、見え方が変わることがよくあります。

Q. 使う薬や製剤が本当に承認されたものか、自分で確かめられますか。

製品名が分かれば確認できます。韓国の食品医薬品安全処が承認された医薬品の一覧を公開しており、製品名から企業名・承認番号・承認日まで表示されます。相談の場で製品名を控えておくことが前提になりますので、名前を聞くところまではご自身で行ってください。

Q. 腫れや内出血が出たら、失敗ということですか。

針や熱を使う施術では、腫れ・赤み・内出血が起こり得ます。起こり得ると事前に説明されていたものは、想定の範囲内の反応にあたります。問題になるのは、説明がないまま起きた場合と、想定より長く続いている場合です。どのくらいで引く見込みか、続いたときはどこに連絡するのかを、受ける前に聞いておいてください。

Q. 一人で渡韓しても大丈夫でしょうか。

一人で受けている方は多くいらっしゃいます。ただし、当日に判断する場面を一人で引き受けることになりますので、その日に決める範囲を先に決めておくこと、施術後に移動の負担が大きい予定を入れないことをおすすめします。とくに帰国日の前日に受ける計画は、余裕がなくなりやすいので避けたほうが安全です。

※ 本記事は、韓国の公開情報と、日本の方が実際に残された口コミをもとにした一般的な情報の整理です。医学的な助言ではありません。施術の適否や体への影響については、必ず医療機関で医師にご相談ください。

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