「韓国で、シミに効くクリームを買って帰りたい」——渡韓を控えた方から、よくいただくご相談です。街の薬局にも、クリニックにも、塗るものはたくさん並んでいます。何をどう選べばよいのか分かりにくい、というお気持ちはよく分かります。
この記事では、「どれが効きますか」という問いには答えません。 効くかどうかは、シミの種類やお肌の状態によって変わるもので、この記事が判断できることではないからです。その代わりに、塗るものがどう分かれているのかと、韓国ではその区分をご自身で確認できるという二点を整理しました。
先に結論だけ書いておきます。塗るものを選ぶときに、いちばん最初に分けるべきなのは「医薬品として承認されているものか、そうでないか」という線です。この線は、韓国の公式サイトでご自身で確認できます。手順は画面つきで載せました。

まず、「クリーム」という言葉が指しているものを分けます

同じ「クリーム」でも、性格がまったく違うものが混ざっています。
| 種類 | どこで手に入るか | 性格 |
|---|---|---|
| 一般に売られている化粧品 | 店舗や免税店 | 日々のお手入れに使うものです |
| 医薬品として承認された外用剤 | 薬局や医療機関 | 医薬品として登録されているものです |
| 診察のうえで出されるもの | 医療機関 | 状態を見たうえで出されます |
| 施術のあとに渡されるもの | 医療機関 | その施術に紐づいた使い方があります |
| 日焼け止め | どこでも | 上の四つの前提になるものです |
この表でいちばん大事なのは、いちばん下の行です。 シミの話で塗るものを考えるとき、日焼け対策を抜きにした議論は成り立ちません。ここは最後にもう一度書きます。
そして二つ目と三つ目の行、つまり医薬品として扱われるものについては、韓国では公式サイトで照会できます。
医薬品かどうかは、公式サイトで自分で照会できます
韓国の食品医薬品安全処が、医薬品などの情報を検索できるサイトを公開しています。冒頭の画面がその検索画面です。製品名や成分名を韓国語で入力すると、承認されている品目の一覧が出てきます。
出てくる情報は、製品名・企業名・許可番号・許可日です。つまり「韓国で医薬品として承認されているかどうか」を、誰でも無料で確かめられます。
やり方は難しくありません。
- 検索画面を開きます
- 製品名または成分名の欄に、韓国語で入力します
- 検索を押すと、一覧が表示されます
- 製品名・企業名・許可番号・許可日を確認します
韓国語の入力が難しい場合は、クリニックや薬局で名前を書いてもらうか、パッケージの表記をそのまま写して入力する方法があります。カウンセリングの場で「この成分の韓国語表記を書いていただけますか」とお願いすると、たいてい書いてもらえます。書いてもらった紙は、そのまま次回の相談にも使えますので、写真に撮って残しておくことをおすすめします。
実際に、名前を見かけることの多い成分で照会してみます
シミの話でよく名前が挙がる成分を、実際に照会した画面を載せます。
この画面から読み取れることを、そのまま書きます。
- 同じ成分名でも、注射のもの、カプセルのもの、原料として登録されているものが並んでいます
- 「수출용」(輸出用)と付いた品目があります
- 許可日は古いものから新しいものまで幅があります
ここが、クリームを探している方にとって重要な点です。 成分の名前を聞いて「その成分の入ったクリームがあるはずだ」と考えても、承認されている品目の剤形は必ずしも塗るものとは限りません。成分名と剤形は、別々に確認する必要があります。
もう一つ、別の成分でも見てみます。

こちらも同じで、錠剤・顆粒・原料といった品目が並びます。成分の名前が同じでも、それがどういう形で承認されたものなのかは、一覧を見ないと分かりません。
照会でわかること、わからないこと
この照会は便利ですが、万能ではありません。ここを取り違えると危険ですので、はっきり分けて書きます。
| 照会でわかること | 照会でわからないこと |
|---|---|
| 韓国で承認された品目かどうか | ご自身のシミに合うかどうか |
| 製品名・企業名 | 効果があるかどうか |
| 許可番号・許可日 | 使ってよい状態かどうか |
| 剤形(注射・錠剤・原料など) | 他の薬との組み合わせが問題ないか |
右の列は、すべて診察のうえで判断されることです。 一覧に載っていることは、その品目が承認されているという事実を示すだけで、ご自身が使ってよいという意味ではありません。
言い換えると、この照会は「調べられることを調べておく」ための道具です。判断そのものは、必ず医療機関にお任せください。
シミの種類によって、話の前提が変わります
塗るものの話をする前に、そもそもご自身のシミがどういう性格のものなのかが分かっていないと、選びようがありません。
見た目が似ていても、成り立ちの違うものがあります。そして、種類によっては、刺激を与えることで濃く見えることがあると説明されるものもあります。 ここは自己判断のいちばん危ないところです。
ですので、順番としてはこうなります。
- まず、どういう種類のものなのかを診てもらう
- そのうえで、塗るもので進めるのか、他の方法を検討するのかを相談する
- 塗るものを使う場合、使い方と期間を確認する
種類ごとの考え方や、施術で対応する場合の選択肢については韓国のシミ取りと肌管理とシミに整理しています。注射で対応する場合の考え方はシミの注射についてにまとめました。
「良いレビューを見てウルセラで伺いました。 ウルセラは決して安価なメニューでは無いので、カウンセリングから施術まで全員皮膚科専門医であるこちらのクリニックを選びました。」
この方は、選ぶときの基準をご自身のなかで持っておられます。塗るものについて相談する場合も同じで、誰に相談するかを先に決めておくと、そのあとの判断が早くなります。
施術のあとに渡される外用剤は、別ものとして扱います
クリニックで施術を受けると、そのあとに使うものを渡されることがあります。これは「シミに効くクリームを買った」のとは、性格が違います。
確認していただきたいのは次の四つです。
| 確認すること | なぜ必要か |
|---|---|
| いつからいつまで使うのか | 期間が決まっていることがあります |
| 一日に何回、どのくらい使うのか | 使い方が決まっていることがあります |
| 使い切ったあと、どうするのか | 続けるのか、やめるのかで変わります |
| 途中で気になることが出たら | 連絡先を先に聞いておきます |
四つ目は、帰国してから困りやすい点です。渡韓して受ける場合、帰国後に相談できる相手が近くにいません。渡された時点で、「気になることが出たらどうすればよいですか」を必ず聞いておいてください。
「カウンセリングが日本語通訳の方がいて、 安心して施術選択ができました。 また、施術も丁寧に説明してくださりよかったです。 麻酔クリームも痛みに弱いと伝えたところ長めにしてくださるなど、 とてもありがたかったです。」
この方が書かれている「麻酔クリーム」も、塗るものの一つです。ただしこれは施術のために使うもので、シミのために持ち帰るものとは役割が違います。同じ「クリーム」という言葉でも、場面によって指すものが変わる、という一例だと思います。
買って帰るときに、確認しておくこと
持ち帰る前提で選ぶ場合、確認しておくとよいことを挙げます。
| 確認すること | 補足 |
|---|---|
| 表示の言語 | 使い方が読めないと、正しく使えません |
| 使用期限 | パッケージのどこに書かれているかを聞いておきます |
| 開封後の扱い | 保管の条件が決まっていることがあります |
| 診察が必要なものか | 必要なものは、次回も同じ手順が要ります |
| 続けて手に入るか | 途中で切れると、使い方が崩れます |
| 持ち帰る量 | 各国の規定をご自身でご確認ください |
いちばん下の行については、この記事では具体的な数量を書きません。規定は変わることがありますので、必ず最新の公式情報をご自身でご確認ください。 医薬品にあたるものを持ち帰る場合は、とくに注意が必要です。
また、五つ目の「続けて手に入るか」も見落とされがちです。塗るものは、使い続けて意味を持つ場面が多いものです。渡韓のときにしか手に入らないものであれば、次に来られるのがいつなのかを含めて考えておく必要があります。
日焼け対策は、塗るものの話の前提です
最後に、いちばん初めに書いた行に戻ります。
シミに関して塗るものを検討する場合、日焼け対策は前提であって、選択肢の一つではありません。 どの方法を選ぶ場合でも、施術を受ける場合でも、ここが抜けていると話が始まりません。
カウンセリングでは、次のように聞いてみてください。
- 「施術のあと、日焼け対策はどうすればよいですか」
- 「いつから、いつまで気をつければよいですか」
- 「塗るものを使っているあいだ、注意することはありますか」
美白という言葉の扱いや、韓国での考え方については美白についてにもまとめています。

街のお店で選ぶ場合と、医療機関で相談する場合
滞在中に立ち寄れる場所は複数あります。それぞれ、できることが違います。
| 場所 | できること | 難しいこと |
|---|---|---|
| 化粧品を扱うお店 | 日々のお手入れに使うものを選べます | 状態を診てもらうことはできません |
| 薬局 | 薬剤についての相談ができます | 肌の状態そのものの診断は範囲外です |
| 医療機関 | 状態を診たうえでの相談ができます | 予約と時間が必要になります |
この三つを行き来してしまうと、話が混ざります。 「診てもらったうえで決めたい」のか、「日々使うものを買いたい」のかを、先にご自身のなかで決めておくと迷いません。
とくに渡韓の日程が短い場合は、どちらに時間を使うかで一日の組み立てが変わります。診てもらう予定を先に入れて、その結果を踏まえて買い物をする、という順番にすると無駄がありません。逆にしてしまうと、買ったものが使えない可能性が残ります。
使い始めたら、記録を残しておきます
塗るものは、変化がゆっくりで、しかも毎日のことです。記憶だけに頼ると、あとから何をどうしたのか分からなくなります。
残しておくとよいのは、次の四つです。
- いつから使い始めたか——日付だけで構いません
- 一日に何回、どのくらい使っているか——増減があれば、それも書きます
- 同じ時期に使っている他のもの——重ねているものがあれば書き出します
- 同じ条件で撮った写真——同じ場所・同じ明るさで、月に一度で十分です
四つ目がいちばん効きます。鏡で見る顔と、同じ条件で撮った写真は、別のものです。 次に相談するとき、この写真が一枚あるだけで、話が具体的になります。
渡韓して受けた施術や、使っているものの記録の残し方は、施術の側でも同じ考え方です。次に来られるときに、前回の続きから話ができる状態にしておくと、限られた時間を有効に使えます。
日本語では、どこまで確認できるのか

塗るものの相談は、実は言葉の負荷が高い場面です。使い方、回数、期間、注意点。どれも聞き間違えると困ることばかりで、しかも渡された紙は韓国語のことがあります。
日本語対応には段階があります。
- 常勤の日本人スタッフや通訳がいる——使い方の説明まで日本語で受けられます
- カウンセリングにだけ通訳が同席——渡されるときの説明は別の方になることがあります
- 予約の受付だけ日本語——来院後は翻訳アプリになることがあります
- 翻訳アプリのみ——短い確認はできても、条件の込み入った説明では行き違いが起きやすくなります
実際の声にも、途中で呼んでもらえたことが安心につながったという書き方があります。
「初めてのオンダリフトでしたが、 丁寧なカウンセリングが嬉しい 施術でも「痛いですか?」と 聞いてくれます。 施術中の細かい点は日本語の分かるスタッフを呼んでくれます!」
「初めて韓国の美容外科を体験しました。 いろいろ不安でしたが、通訳さんも同席でカウンセリングをゆっくりして下さり、安心して受けることができました。 これからの変化が楽しみです。」
塗るものを渡されるのは、たいてい最後の場面です。「渡されるときの説明も日本語で受けられますか」と、予約の段階で聞いておくと確実です。あわせて、使い方を書いた紙をもらえるか、写真に撮ってよいかも聞いておくと、帰国後に困りません。
よくある質問
Q. 韓国で、シミに効くクリームは買えますか。
「効く」かどうかは、シミの種類とお肌の状態によって変わるため、この記事では判断できません。まず、塗るものが医薬品として承認されたものなのか、そうでないのかを分けて考えてください。承認の有無は、韓国の食品医薬品安全処のサイトでご自身で照会できます。
Q. 成分名で調べれば、同じ成分のクリームが見つかりますか。
必ずしもそうとは限りません。承認一覧を見ると、同じ成分名でも注射・カプセル・錠剤・原料といった品目が並んでいます。成分名と剤形は別に確認する必要があります。 塗るものとして承認されているかどうかは、剤形まで見ないと分かりません。
Q. 一覧に載っていれば、安心して使ってよいということですか。
いいえ。一覧は、韓国で承認された品目かどうかを示すものです。ご自身に合うかどうか、使ってよい状態かどうか、他に使っているものと問題がないかは、いずれも診察のうえで判断されることです。
Q. 施術のときに渡されたものを、使い切ったあとも続けたほうがよいですか。
渡された時点で「いつまで使うのか」「使い切ったあとどうするのか」を確認しておいてください。施術に紐づいた使い方が決まっていることがあり、自己判断で続けたり、途中でやめたりするのは避けたほうが安全です。
Q. 買って帰るとき、量の制限はありますか。
持ち帰りの規定は変わることがあり、この記事では具体的な数量を書きません。とくに医薬品にあたるものについては、必ず最新の公式情報をご自身でご確認ください。判断がつかない場合は、購入前に医療機関や薬局でお尋ねください。
※ 本記事は2026年8月31日時点で確認できた公開情報をもとに整理したものであり、医療上の助言でも、特定の製品をおすすめするものでもありません。掲載した画面は韓国の食品医薬品安全処が公開している検索結果です。ご自身に合うかどうかの判断は、医療機関にご相談ください。