「韓国で買えるニキビ跡向けの飲むものを探しています」。こうしたご相談をいただくことがあります。渡韓のついでに、施術だけでなく内側からのケアもしたい、というお気持ちだと思います。
ただ、この検索で出てくるものを並べてみると、まったく性格の違うものが同じ棚に並んでいることに気づきます。クリニックで処方されるもの、薬局で買えるもの、コスメの売り場で買えるもの、通販で買えるもの。これらは、日本語でまとめて「サプリ」と呼ばれてしまいますが、韓国での扱いはそれぞれ違います。
先にお伝えしておきますが、この記事では「何が効くか」は書きません。 効き目については、記事の側で判断できることではないからです。書けるのは、それが韓国でどういう扱いのものなのかと、その扱いを自分で確認する方法です。
そして韓国には、その確認ができる公的な仕組みがあります。食品医薬品安全処が運営している、医薬品などの情報を検索できる画面です。

「サプリ」という言葉が、韓国では分かれます
日本語の「サプリ」は、とても広い言葉です。栄養補助のためのものから、医療機関で出される内服まで、日常会話では区別せずに使われます。
一方、韓国で口に入れるものは、食品として扱われるものと、医薬品として承認されたものに分かれています。そして医薬品として承認されたものは、承認の一覧に載ります。この一覧は、誰でも無料で見ることができます。
ここが、この記事でいちばん伝えたい点です。自分が買おうとしているもの、あるいは出されたものが、どちらなのかは調べられます。 「韓国のものだからよく分からない」という状態のまま持ち帰る必要はありません。
なお、区分の細かい定義そのものは、この記事では扱いません。渡韓される方にとって実務的に必要なのは、定義ではなく「目の前のものがどちらか」を確かめる手順だからです。
クリニックで出されるものと、店で買うものは、たどってきた道が違います
同じ「飲むもの」でも、手元に届くまでの経路が違います。経路が違うということは、誰があなたの状態を見たうえで選んだのかが違うということです。
| 手に入れる場所 | 誰があなたの状態を見ているか | 確認しておきたいこと |
|---|---|---|
| クリニックで出されたもの | 診察をした医師が見ています | 何を目的に出されたものか、いつまで飲むのか |
| 薬局で相談して買ったもの | 薬剤師が話を聞いています | 相談の内容が正しく伝わったか |
| 店頭で自分で選んだもの | 誰も見ていません | 表示に何と書かれているか |
| 通販で買ったもの | 誰も見ていません | どこの国から発送されるのか、表示は何語か |
上から下にいくほど、判断の責任が自分に移ります。 これは良し悪しの話ではなく、性格の違いです。
渡韓のスケジュールの都合で「診察を受ける時間はないので、店で買って帰りたい」という方は多いと思います。それ自体は選択肢のひとつです。ただ、その場合は上の表のいちばん下にいることを意識しておいたほうが、あとで困りません。
承認されているかどうかは、誰でも無料で確認できます
先ほどの検索画面で、成分名や製品名を韓国語で入力すると、承認された品目の一覧が表示されます。実際に検索してみた画面をお見せします。

表示されているのは、製品名・企業名・承認番号・承認日の四つです。左から順に、どの製品が、どの会社のもので、いつ承認されたのかが分かる並びになっています。
別の成分でも同じように調べられます。

こちらの一覧では、錠剤として承認されているものと、原料として登録されているものが混ざって並んでいます。同じ成分名でも、製品としての位置づけが違うものが並ぶということです。
ここで改めて申し上げますが、この一覧に載っていることは「効く」という意味ではありません。 承認された品目として登録されている、という事実を示しているだけです。効き目や適応については、この一覧からは分かりません。
それでも、この確認には価値があります。手元のものが何なのかを、韓国語が読めなくても位置で確認できるからです。製品名の欄に書かれた韓国語をそのまま入力すれば、承認番号と承認日まで出てきます。
「ニキビ跡」は、状態によって話が変わります
ここまで「飲むもの」の話をしてきましたが、そもそもの前提を確認させてください。ニキビ跡という言葉は、いくつかの違う状態をまとめて呼んでいます。
| 見え方 | よく使われる言い方 | 相談のときに伝えたいこと |
|---|---|---|
| 赤みが残っている | 赤みのあるニキビ跡 | いつからその状態か |
| 茶色く色が残っている | 色素が残ったニキビ跡 | 日焼けの有無、範囲 |
| 表面がへこんでいる | 凹凸のあるニキビ跡 | 深さと数、どこが気になるか |
| 今もニキビができ続けている | 跡ではなく、進行中の状態 | 頻度と、できる場所 |
いちばん下の行が大事です。今もできている状態と、できたあとに残った状態では、相談の内容がまったく変わります。 今できているニキビについては韓国のニキビ治療に、残ってしまった跡へのアプローチについては肌管理でニキビ跡にどう向き合うかに、それぞれ整理しています。
飲むものを探している方に確認していただきたいのは、自分がどの行にいるのかです。ここが決まらないまま「ニキビ跡によいと聞いたもの」を探すと、そもそも自分の状態に向いているかどうかを判断できません。
カウンセリングの場で、この四つのどれなのかを伝えるだけで、話がかなり具体的になります。実際、こうした声もあります。
「先生に丁寧にカウンセリングしていただき、今まで知らなかった肌の問題点や今後どのようにケアしていったらよいかよく知ることができました。施術も時間をかけて丁寧にしていただき、きれいな部屋で安心して受けることができました。終始日本語の通訳の方がついてくださったのもとてもうれしかったです。ありがとうございました。」
「今後どのようにケアしていったらよいか」まで聞けている状態です。飲むものを探すのであれば、本来はここから始まる話だと思います。
出されたときに、その場で聞いておくこと
診察を受けて何かを出してもらった場合、その場で聞いておきたいことがあります。帰国してからでは聞きづらくなるためです。
- 何のために出されたものか——目的が分かっていないと、続けるかどうかを判断できません
- いつまで飲むのか——期間の目安があるのかどうかを聞きます
- 飲み終わったあと、どうするのか——同じものを続けるのか、そこで終わりなのか
- 今飲んでいるものがある場合、伝えたか——こちらから言わないと聞かれないことがあります
- 合わないと感じたとき、どうすればよいか——連絡先と、やめてよいのかどうか
三つ目と五つ目は、短期の渡韓では特に大事です。次に来られるのがいつになるか分からないという前提を、先に伝えておいてください。そのうえで出せるものと出せないものがあるはずですし、その説明を聞いておくことに意味があります。
また、勧められたときに断りづらいと感じる方も多いと思います。実際には、無理に勧めないところもあります。
「初めて来店しました。他店では強引な施術の勧誘など多いですが安いのもありますと声もかけてくれて安心できました。とてもよかったです。またよろしくお願い致します。」
苦手なことや不安なことを先に伝えておくと、別の案を出してもらえることもあります。
「カウンセリングがめちゃくちゃ丁寧でした。あと、私は閉所恐怖症なのでモデリングマスクなどが怖いのですが、違うメニューで対応していただけました。満足しています!」
「これは苦手です」と言ってよい場だ、ということです。飲むものについても同じで、「錠剤が飲みづらい」「今こういうものを飲んでいる」といった事情は、こちらから伝えて構いません。
買って帰る前に、確認しておくこと
店頭で自分で選んで買って帰る場合、確認していただきたいことがいくつかあります。
まず、表示が何語で書かれているかです。韓国語だけの表示であれば、成分名の部分をそのまま先ほどの検索画面に入力してみることができます。何も出てこない場合、それは医薬品として承認された品目ではない、という手がかりになります。
次に、日本に持ち帰る場合の扱いです。品目によって扱いが変わりますので、この記事で個別の判断はできません。必要な場合は、持ち帰る前にご自身で確認してください。まとめて買う予定がある場合は、特に先に調べておくことをおすすめします。
そして、誰かへのお土産にする場合は、もう一段慎重になってください。自分で使うものと、人に渡すものでは、確認しておくべきことの重さが変わります。お土産の選び方そのものについては韓国での美容のお土産の選び方にまとめています。

なお、貼るタイプのケア用品については、飲むものとはまた別の考え方になります。そちらはニキビパッチはどういうものかに整理しています。
自分で調べるときの手順
手元にあるもの、あるいはこれから買おうとしているものが何なのかを確かめる手順は、三つです。韓国語が読めなくても進められます。
- 製品名または成分名を、韓国語のまま書き写します——パッケージの表示をそのまま撮影しておけば十分です
- 食品医薬品安全処の医薬品などの情報検索の画面で、製品名の欄に入力します——先ほどお見せした画面です
- 結果を見ます——製品名・企業名・承認番号・承認日が出れば、承認された品目として登録されているものです
三つ目で何も出てこなかった場合、それは「怪しい」という意味ではありません。その画面が扱っている区分のものではない、という意味です。食品として売られているものは、そもそもこの一覧には載りません。
大事なのは、出るか出ないかで良し悪しを判断しないことです。分かるのは区分だけであって、品質の話ではありません。それでも、区分が分かるだけで「自分がいま何を手に持っているのか」がはっきりします。
なお、検索は韓国語での入力になります。パッケージの文字をそのまま写して貼り付けるのがいちばん確実です。手で打ち直すと、似た文字を取り違えて結果が出なくなることがあります。撮影した写真から文字を読み取る機能を使えば、その場でも入力できます。
この手順は、帰国してからでも実行できます。買って帰ったものについて、あとから「これは何だったのだろう」と気になったときにも同じように確認できますので、パッケージは捨てずに写真だけでも残しておいてください。
短い日程で相談するときの組み立て

渡韓の日数が限られている場合、飲むものの相談は後回しになりがちです。施術の予約時間が決まっているぶん、そちらが優先されるためです。
ただ、順番を少し変えるだけで、同じ時間内に収まることがあります。カウンセリングの冒頭で、先に伝えてしまうという方法です。
- 「今日は施術のほかに、続けられるケアについても聞きたいです」と最初に言う
- 今飲んでいるもの、合わなかったものを、写真とあわせてその場で出す
- 次に渡韓できるのがいつ頃かを伝える
三つ目が効きます。次がいつになるか分からないという前提を先に共有しておくと、その前提に合わせた説明を受けられます。逆に伝えないままだと、また近いうちに来る前提で話が進むことがあります。
日本語では、どこまで確認できるのか
飲むものの相談は、施術の相談よりも言葉の精度が要ります。理由は二つあります。
ひとつは、こちらから伝えるべき情報が多いことです。今飲んでいるもの、アレルギーの有無、体質、過去に合わなかったもの。これらは、聞かれなければ出てこない情報です。翻訳アプリで一つずつ訳していると、途中で省略してしまいがちです。
もうひとつは、受け取る説明が長いことです。何を、いつ、どのくらいの期間。この三つを正確に聞き取れないと、帰国してから困ります。
ですので、日本語対応を確認するときは、カウンセリングの場に日本語が入るかどうかを見てください。予約の対応だけ日本語という体制では、この場面で足りないことがあります。
「日本語対応スタッフさんのおかげで分かりやすくカウンセリングしていただけたのと、施術自体もスピーディーに案内していただけたので良かったです!」
この声のように、カウンセリングを担当する方が日本語で対応してくださる体制であれば、こちらの事情も伝えやすくなります。
予約の段階で聞いておくとよいのは、次の一言です。「体質や、今飲んでいるものについても日本語で相談できますか」。単に「日本語は通じますか」と聞くより、必要な体制があるかどうかが分かります。
よくある質問
Q. 韓国で買った飲むものが、医薬品なのかどうかを知りたいときはどうすればよいですか。
食品医薬品安全処が運営している医薬品などの情報検索の画面で、製品名や成分名を韓国語で入力して検索できます。承認された品目であれば、製品名・企業名・承認番号・承認日が表示されます。何も出てこない場合は、その画面で扱われている区分のものではない、という手がかりになります。
Q. ニキビ跡には、飲むものと施術のどちらがよいですか。
この記事では、どちらがよいかを書きません。ニキビ跡と呼ばれる状態は複数あり、どの状態なのかによって相談する内容が変わるためです。まずご自身の状態が、赤みなのか、色が残っているのか、表面のへこみなのか、あるいは今も進行しているのかを整理して、カウンセリングでそのまま伝えてください。
Q. 日本で飲んでいるものがあります。伝えたほうがよいですか。
伝えてください。こちらから言わないと聞かれないことがあります。商品名が日本語でしか分からない場合は、パッケージの写真を撮って持っていくと伝わりやすくなります。成分の表示が写っている面も一緒に撮っておくと、より確実です。
Q. 診察を受けずに、店で買って帰るだけでも大丈夫ですか。
選択肢のひとつではあります。ただし、その場合は誰もあなたの状態を見ていない、という前提になります。表示を自分で読み、必要なら承認の一覧で確認する、という作業がご自身の側に残ります。時間が取れない渡韓であっても、この点だけは意識しておいてください。
Q. まとめ買いして持ち帰ってもよいですか。
持ち帰る際の扱いは品目によって異なりますので、この記事では判断できません。まとめて買う予定がある場合は、買う前にご自身で確認しておくことをおすすめします。買ったあとに確認すると、選び直しがききません。
※ 本記事は2026年8月31日時点で確認できた韓国の公的な情報画面と、現地での実務の整理にもとづくものであり、医学的な助言ではありません。特定の製品や成分の効果・安全性について述べるものでもありません。ご自身の状態に合うかどうかは、必ず医師または薬剤師にご相談ください。